心からの希望を支える「意思決定支援」を全ての人に届けたい！

こんにちは。SDM-Japanの理事兼トーキングマットと実践的意思決定支援ファシリテーション（PSF）のトレーナーをさせていただいております福崎です。

大変な新年の幕開けとなってしまい、被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。

私たちの仲間にも被害を受けた方々がおられ、微力ながら被災地に向けてこれから何がお手伝いできるのかを一緒に考えていこうと思っております。

□トーキングマットの可能性に期待が！

2024年1月13日、私にとって初めてのオンラインでの研修が始まりました！この日は午前がトーキングマット、午後がPSF（実践的意思決定支援ファシリテーション）の研修で、それぞれ全国から8名の方、6名の方に参加していただき、とても有意義な時間を過ごすことができました。

トーキングマット基礎研修は全部で３回ある研修のうちの第一回目。社会福祉士や看護師、法律を研究されている方など、多方面の方に参加していただき、意思決定支援とは何か、という講義から、トーキングマットの考え方、使い方までを小杉副代表、玉木トレーナーといっしょに他己紹介や実践動画を見ながら学んでいただく２時間でした。「トーキングマットを使ってご本人が意思を表明していく手助けになったらいい」、「支援者よりの支援になってしまっているのを改善したい」、「ご本人にとって何が大切か、ご本人にとっての希望を見出すプロセスも治療的。それに使えるのでは」、「意思決定支援を現場の共通認識にしたい、多くの人に意思決定支援を広めたい」など、トーキングマットに期待する声をたくさんいただきました！

□新しいファシリテーションに戸惑いの声も！

午後のPSF（実践的意思決定支援ファシリテーション）の研修では、ご本人に心からの希望や夢を語っていただくためのインタビューの手法について、小林理事といっしょに意思決定支援に基づく事例や実践紹介を交えながらお話ししました。普段からご本人に寄り添ってお話しされている皆さんにとっては、「意見なし、助言なし」、「うなづきなし」、「過去の話はしない」、「ご本人のストーリーに巻き込まれない」など、通常とは違うコミュニケーションの取り方に最初は戸惑われところも見られましたが、その意図をしっかりと理解していただき、ご本人の「心からの希望」を紡いでいくための技法を体験しながら、本人を中心にしていく取り組みについて実感していただけたのではないかと思います。

「ご本人の思いをご本人の言葉でいかに聞き出すかということを心がけていきたい」、「機会があればまたさらに学びたい」、「コミュニケーション手法を場面や目的によって使い分ける大切さに気づけた」、「ご本人のお話を広げていくスキルをもっと身につけていきたい」など、こちらの研修でも次のステップにむけた前向きな感想をお聞きすることができました。

はじめてのオンライン研修ということもあって、拙いところもあったかと思いますが、どちらの研修も参加者の皆さんの意識が高く、一緒に学んでいて本当に楽しかったです。今回をきっかけに参加者みなさんとのつながりがさらに続いて、私たちの仲間になっていただけたら嬉しいです。オンラインの特性を活かして、双方向で参加者の皆さんがそれぞれ思っていることを話せる時間を確保することの大切さも改めて感じました。

今回のスキルアップ研修は、この後も意思決定支援を行なっていく際に重要な、リスクの捉え直し（PRT）、そのためのご本人の選好の記録化と共有（プリファレンス）もオンラインで行われますし、それぞれ豊田市で対面の研修や自治体と市民と取り組む意思決定支援のシンポジウムもあります。さらに新しいつながりができて、皆さんと共に意思決定支援とその実践を広められたらと思います。

ご参加してくださった皆さま、そして読んでくださった皆さま、ありがとうございました！

☆第2回意思決定支援シンポジウム

【日　時】2024年2月23日（金・祝）13:00〜17:30

【配　信】オンライン方式（ZOOM、YouTubeライブ配信）　

【参加費】無料 

【締　切】2024年2月19日（月）

※シンポジウムの詳細や参加お申し込みは、

【シンポジウム特設サイト】

https://sdm-japan.net/what-we-do/local-government-projects/symposium2023