みんなでつくる21世紀型フリースクールを子どもたちへ届けたい

みんなでつくる21世紀型フリースクールを子どもたちへ届けたい

支援総額

1,340,000

目標金額 1,000,000円

支援者
119人
募集終了日
2023年6月25日

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本文_1

 

はじめに、このプロジェクトについて

2022年の文科省の調査で、小中学生の不登校児童数は24万人以上にのぼると報告がありました。そして、中学生になるとその数は倍増しています。私たちが活動する鎌倉や湘南エリアでも、多くの子どもたちが学校に通えない状況の中にいます。調査結果・統計データ引用元:文科省

 

子どもたちが抱える事情は一人ひとり異なります。むしろ、あまりにも多様な状況を知るにつれ、学校や一つの施設で全ての児童に対応することが難しいと感じました。そうであれば、それぞれの施設の特性や強みに応じて、子どもたちが選択していく方が良いと考え方を切り替えています。そして、一人ひとりの才能に寄り添う「つくりながら学ぶ」あり方を試行錯誤しながらファブラボ鎌倉らしいフリースクールをはじめることを選びました。

 

今回、ファブラボの要素を取り入れた、みんなでつくる21世紀型のフリースクールを子どもたちに届ける試みをはじめます。新たな社会の仕組みづくりの第一歩を応援していただけたらうれしいです。

 

3Dモデリング

仮想空間だけではなく、カタチにして触れる体験を通じて学びを深めていく

 

デジタル刺繍ミシン

ラボにてデジタル刺繍ミシンを使いこなし、丁寧にセッティングする子の様子

 

みんなでつくるフリースクール

地域の中で子供たちを支える持続可能な仕組みづくりもチャレンジの一つです。

 

 

■目次

  • 自己紹介とこれまでについて
  • ファブラボ鎌倉なりに、フリースクールのあり方をアップデート
  • 掃除をすれば参加できるFAB/STEAM学習型のフリースクールへ
  • 地域の中で学べる選択肢を増やしていくために
  • 地域サポーターへ行動変容する方々に支えられて
  • 未来の教室で得た知見:「つくる」ことを通じて自信を取り戻していく
  • 資金の使い道
  • 未来への展望
  • 応援メッセージ

 

自己紹介とこれまでについて

 

youka

 

渡辺ゆうか

(川原ゆうか) ※活動及び研究では旧姓「渡辺」を使用

ファブラボ鎌倉 代表

一般社団法人 国際STEM学習協会 代表理事

慶應義塾大学SFC研究所 訪問研究員

 

こんにちは、ファブラボ鎌倉の代表をしている渡辺ゆうかと申します。神奈川県鎌倉市を拠点に、ファブラボという3Dプリンタやデジタル工作機械を取り揃えた施設を運営して、「つくりながら学ぶ」活動を2011年から行っています。12年間活動をする中で、学校に馴染めないけれど学ぶ意欲に溢れる子どもたちとも多く出会ってきました。あえてフリースクールとは言わずに活動してきました。ですが、フリースクールであることを言わないと届けたい人に届かない状況でもあることがわかりました。もう少しこの状況を掘り下げていこうと一年半ほど前から、不登校の子どもたち向けの曜日を設けて子どもたちと一緒に学び合い、保護者にヒアリングをしていきながら、サポートのあり方を試行錯誤してきました。何が最善策かは私たちもわかりません。ですが、小さなステップを積み重ねていくことで、ありたい形が見えてくると思い、今日を迎えています。

 

画像提供:一社)国際STEM学習協会

 

ファブラボとは?

ファブラボとは、3Dプリンタやレーザーカッターなどのデジタル工作機械を取り揃え、集う方々と一緒にアイデアをカタチにしていく実験工房です。現在、90ケ国、1,500箇所以上に広がるグローバルネットワークもその特徴の一つです。それぞれの施設は独立して運営されています。ファブラボ鎌倉は、2011年5月に日本ではじめてのファブラボとして設立しています。

世界のFAB LAB Networkについて

日本のFAB LAB Networkについて ※設立されたファブラボ順に記載されています

 

 

 

12周年

12年間の活動軌跡 / 画像提供:ファブラボ鎌倉

 

 

■12年間の活動を経て

実は、ファブラボ鎌倉創設初期の頃に、READYFORにて活動資金を集めるチャレンジをさせていただきました。おかげさまで、今年12周年となります。本当にありがとうございます。あの頃も、無我夢中で、私たちが地域における役割はわからなかったです。ですが、12年という歳月がある意味、その時感じていたことの答えになっている気がします。干支一周したこともあり、新しい役割を担うためこのチャレンジを皆さんと考え、つくるために、実行することにしました。

 

■「つくりながら共に学び、成長する」ことを大切に広げていくために

コロナ禍やAI技術の急速な発展や普及により、世の中の人との関わり方や学び方、働き方の構造が大きく急速に進みました。大人でも何が正解かわからない中で、自分なりの学び方、人やテクノロジーや社会との関わり方、そして生き方を自分で見つけていくことが必要です。やはり、それらは誰か(社会)と関わりながら見出していけるものだと感じています。家にいることが多い子供たちだからこそ、家から出て多様な価値観を持った大人と出会う場所で何かを感じる場所になれたらと思っています。

 

OPENLABの様子

10年以上続けている朝ファブの様子:いろんな世代が集まりつくりながら学んでいます

画像提供:ファブラボ鎌倉

 

 

ファブラボ鎌倉なりに

ファブラボの特徴として、週一回以上は、地域に開いた活動を行うという規定があります。それは、ファブラボの目的が、テクノロジーを誰もが気軽に触れられ、そうした環境の中で自らの可能性を見出す人が育ってくれればという想いがあるからです。ファブラボ鎌倉では、2011年の設立当初から、週一回、月曜日の午前中に地域に開いた活動(通称:朝ファブ)を行っています。月曜の朝といえば、通常は学校がある時間帯です。学校に行かない理由を抱えた子たちが保護者と一緒にやってきます。私たちはあくまでも保護者と一緒に掃除をしてくれれば、ファブラボ鎌倉の活動に参加できますとしています。なのでこの12年間で、活動を通じていろいろな状況を抱える子どもたちや保護者に出会うことができました。現在の活動でもフリースクールの要件を満たしていますが、あえてフリースクールとは言ってませんでした。一方で、フリースクールであると名乗らないことで、届けたい子どもたちに届かないという状況もあることを知りました。そして、意外とフリースクールの定義が広義であるということも。

 

 

◎フリースクールの定義  

一般に、不登校の子供に対し、学習活動、教育相談、体験活動などの活動を行っている民間の施設を言います。その規模や活動内容は多種多様であり、民間の自主性・主体性の下に設置・運営されています。 説明文章元:文部科学省

 

 

これまでの取り組み

朝ファブ:ファブラボ鎌倉の地域に開いた活動 (12年間継続して実施中)

毎週月曜日 9:00-12:00  

参加対象:誰でも (WEBサイトから予約) 

参加方法:ラボのメンテナンス協力 (掃除30分)

OPEN LABについてはこちら

 

 

■今回のチャレンジ

フリースクールとしての新たに活動する曜日を追加予定

毎週木曜日 10:00-15:00 

参加対象:不登校の子供たちに対して 

参加方法:ラボの掃除協力など (その子の特性に合わせて都度調整)

 

 

掃除すれば参加できる

現在、欧米諸国や中国、インターナショナルスクール、私立の中高一貫校などが積極的にSTEAM教育を取り入れている傾向があります。STEM/STEAM(以下 STEAM教育)とは、 科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)の垣根を越えた分野横断型のプロジェクトベースの学習方法や教育プランです。芸術(Art)も加わりSTEAMと表現されることも多いです。STEAM教育を実践するために、デジタル工作機械やテクノロジーを用いたものづくり(FAB)が各国で取り入れられています。

STAAM

画像提供:一社)国際STEM学習協会

 

新たな教育へのアプローチが普及しはじめている背景には、不確定な未来を担う世代に必要なスキルは、従来の知識を暗記する教育方法では習得することが難しいと考えられているからです。21世紀スキルと位置付けられているものには、4つの要因があります。学習者自身で学び方を身につけていくこと、正しい情報の見極め方や情報技術の扱い方、他者とのプロジェクトの進め方、そして世界との関わり方が挙げられています。こうした21世紀スキルを身につけるためにSTEAM教育が積極的に取り入れられています。

21世紀スキル

画像提供:一社)国際STEM学習協会

 

 

あくまでもSTEAM教育は、新たな教育のあり方であり、特定のテクノロジーのみに限定するものではありません。ただし、共通して言えるのは学習者自身が、手を動かし、試行錯誤しながら学ぶ点にあります。多様なデジタル工作機械を取り揃えたSTEAM教育を実施するには、導入や運用、素材費や実施プログラムなどに費用がかかるため、日本国内では環境とプログラムが整備されているのはインターナショナルスクールや私立、先駆的な教育機関などでの取り組みに留まっているのが現状です。習い事として広がりつつも、どうしても価格が高くなってしまう傾向にあります。機材や素材費、人件費などを考慮すると、そうなってしまうことも理解できます。

 

一方、今回の私たちの取り組みでは、朝ファブのように掃除などを協力してくれることで、活動に参加できようにしていきます。費用に対しての参加への敷居を下げながらも、私たちの大切にしていることをお伝えしながら、フラットな関係づくりを大切にしていきます。そして、

 

お互いに「ありがとう」と言える関係性を大事にしていきます。

 

ラボの掃除をしてくれる様子

ラボの掃除を手伝ってくれている様子:この時間、子どもたちは助ける側へとなります

画像提供:ファブラボ鎌倉

 

掃除風景

親子で参加された方々と一緒にファブラボ鎌倉を掃除をする様子

画像提供:ファブラボ鎌倉

 

地域の中で学べる選択肢を増やす

一年半前から子どもたちを受け入れる体制づくりのトライアルを重ねていきました。保護者や地域内でのフリースクールを運営する方々と交流していく中で、大切なことを気付かさせてもらいました。まず、一つ一つの施設では、全ての子供を受け入れられるほどの多様な受け皿としての役割は難しいこと。そして、お互いの得意分野や役割が異なること。ファブラボ鎌倉は、より学びの要素が高い施設であり、テクノロジーやSTEAM学習に特化していること。さらに、地域のフリースクールと連携することで、子供たちが学べる選択肢が増えることが大切であることがわかりました。2年前から鎌倉市教育委員会が学校に馴染めない子ども達に対しての「かまくらウルトラ」というプログラムを実施しています。ファブラボ鎌倉も初年度から参加しており、より地域の中での立ち位置が明確になりました。

 

 

■焦らず一緒に楽しむ時間の中で

学校に行かない時間の多い子どもたちは、家にいるとどうしてもゲームや動画を観ている時間が長くなったり、限られた関係性に留まってしまうことが多いという声をたくさんいただきました。できるだけいろんな価値観を持った人と出会い、手や身体を使う体験もしてもらいたいが、家庭学習では限界があります。信頼関係を構築しながら、私たちも子どもたちの認知特性や苦手なことを理解し、焦らず、ゆっくり見守る大切さを一緒に学んできました。最初は、お母さんの側を離れずにいた子も、一人でラボに来れるようになったり、お母さんがいるのを忘れるほど夢中になったりしていました。色々と脱線しても「なんか、楽しかったね」とお互いが思える時間を一緒に過ごすことができました。そうした時間の中で、子どもたちや親御さんとの信頼関係を育んできました。

 

織り機体験

北鎌倉コットンさんによるレーザーカッターで作成したミニ織り機や糸車を使う様子

画像提供:ファブラボ鎌倉

 

照明作品

ラボでつくられた照明をプログラミングで制御している様子

画像提供:ファブラボ鎌倉

 

一人ひとりのタイミングに合わせて、チャレンジする度合いやテーマや期間を柔軟に変えていきます。子どもたちがつくった作品は、子ども自身のポートフォリオになるといいと考えています。

 

 

朝起きたいのに起きられない身体、約束という負担からもっと自由に

子どもたちの中には、自律神経が不安定で午前中に起きることができない子も多くいます。そうした状況であれば、午後に活動時間帯を設ることにしました。その日の朝にならないと、子どもが自分の体調がわからないため、「約束」することが負担という声が多くありました。主な活動時間を午後にするだけでも、気持ちが楽になると言います。

 

デジタル刺繍ミシン作品

ファブラボ鎌倉に通いながら、女子中学生がデジタル刺繍ミシンの使い方をマスターしてつくられた作品

画像提供:ファブラボ鎌倉

 

地域サポーターへ変化する方々へ

私たちが考える取り組みは、子供たちが一斉に同じ時間何かを学ぶ訳ではないため、一人ひとりにサポーターが必要になることが想定されます。さらに、目の前の子どもの気持ちを汲み取り、その時々にいろんな提案や声がけをしていく力が必要です。場合によってはデジタル工作機械やパソコンを離れて、ノコギリで木材を切ることもあれば、畑仕事をしたりします。一人ひとりの認知特性、成長段階、一緒にいる子どもや体調によって状況が異なります。わからないことが多い中でも、進めていくことは必要です。そのため、朝ファブに半年以上通っていらっしゃる方々に、思い切って子どもたちのサポーターとして関わることは可能かと相談してみました。皆さん「専門家ではないけれど、一緒に学びながらであれば」と快諾していただき、一年半ほどから共に学ぶ日々が始まりました。お声がけさせていただいた方は、早期リタイアされたエンジニアやクリエイターなど様々なスキルを持っています。少子高齢化社会が進む日本社会の中で、子供たちの成長や才能を見守り、多世代が交流しスキルを共有しながら次世代へ引き継いでいく関わり方を描いています。こうしたつながりを地域でつくっていくことも、ファブラボ鎌倉の新しい役割だと感じています。

 

地域サポーター

ファブラボ鎌倉に通い、スキルアップし地域サポーターとして活動に参加してくれる様子

画像提供:ファブラボ鎌倉

 

地域サポーターの皆さん

ファブラボ鎌倉利用者から、地域サポーターとして関わってくださる方々と共に

画像提供:ファブラボ鎌倉

 

技術支援

ファブラボ鎌倉の活動に対して技術支援してくれるインストラクターの皆さん

画像提供:ファブラボ鎌倉

 

未来の教室で得た知見

ファブラボ鎌倉での活動を学校現場で活かせないかと、2018年経産省の「未来の教室事業」の公募に申請し採択されました。実施の際に、湘南学園と連携し高校1年生(5クラス/182名)を対象に実証事業や効果検証をすることができました。そこで得られたのは、今の教育評価手法では測れない生徒たちの才能に対して、自信や自己肯定感を向上させる効果があったことでした。実際につくってみると課題が理解しやすく、次の対策も明確になります。毎週簡単なことでも「つくる」ことや「できた」という時間を設けることで、生徒たちの自己認識が良い方に変化していきました。「つくりながら学ぶ」学習のスパイラルには、「失敗」はありません。他者と競うのではなく、試行錯誤を共有し知見を広げるためにつながります。結果ではなく、プロセスを重視することもその特徴の一つです。

 

未来の教室データ

 

経産省 「未来の教室」実証事業 (2018)で行なった 報告書より

画像提供:一社)国際STEM学習協会

 

■見えてきた課題、次なる展開へ

高等学校でのファブラボ導入の実証事業と授業設計をした際に、サポート体制の必要性を痛感しました。今の状況でただ機材を導入して、決められた授業をしても、先生をサポートする体制がなければ先生が疲弊してしまいます。であれば、学校と地域が連携するカタチが現段階でできる方法だと考えます。AI技術の発展により、大きく社会構造が変わる中で、科目や時間割に囚われない主体的な学びがますます重要になってくると感じています。学校と連携しながらも、学校にいけない子供たち、一人ひとりの認知特性や学習パターン、興味関心に寄り添うことで自分らしさに出会い、社会との関わりを考えていくことができる学習環境づくりを実践しながら提案していきます。

 

 

資金の使い道

・活動費(人件費 / 施設機材使用料 / 素材費等)

・地域サポーター育成費

・プログラム開発費

・ボランティアスタッフ交通費

 

子どもたちの費用経負担が無いように今回のフリースクールを準備しています。まずは、準備期間中の活動費や、年内の活動に関する費用や子供たちが使用する機材や材料費などを今回の取り組みで使用させていただきます。活動自体は継続できるように取り組んで参ります。

 

未来への展望

地域の中で子どもたちの第三の居場所が求められる中、ファブラボ鎌倉として「つくりながら学ぶ」フリースクール機能を追加していきます。ただ場所や機材だけ設置するだけでは不十分で、何よりも子どもたちを支援できるサポーターの存在が鍵となります。そして子どもたちを支える持続可能な活動のフレームワークをつくることができれば、他の地域でも子どもたちを支える支援の輪が広がるきっかけになると感じています。

 

みんなでつくるフリースクール図解

画像提供:一社)国際STEM学習協会

 

 

■スケジュール (本プロジェクトでの資金使用予定期間)

2023年7-8月 試験運用期間

2023年9月   運用開始

2023年12月 サポーター報告会の実施

 

 

応援メッセージ

※メッセージが届いた順番に掲載しております。

 

田中浩也氏

■ 田中浩也さん

慶應義塾大学環境情報学部教授

 

40年くらい昔のことですが、私自身、小学校に自分の居場所が見つけられなかった記憶があります。そんなとき、青少年科学館に行ったり、そこで知り合ったパソコンサークルの大学生と文通をしてもらうことで、なんとか、自分自身を「どこか」につなぎとめておくことができました。振り返ってみれば、自分が手を動かしてものをつくったり、研究者としていま生きていられるのは、そうした温かい支えを社会からいただいてきたからだと、実感します。その想いを繋ぎ、地域を舞台としたFAB/STEAM教育として現代的に実践し、さらに未来につなげていく取り組みが、今こそ必要とされていると思います。渡辺ゆうかさんとファブラボ鎌倉を設立して12年、この新たなチャレンジを心から応援します。

 

福本理恵氏

■ 福本理恵さん

株式会社SPACE 最高情熱責任者

 

子ども達といると、人は創造することで生きる歓びを得ることに気づかせてくれます。「かまくらULTLA」をゆうかさん達と共創する中で、子ども達が自らの中にある「創造者」としてのアイデンティティを本能的に開く瞬間があります。イメージしたり、形にしたり、触って確かめたり、その全てのプロセスで自分の感性や思考を総動員し、それを支えてくれる人とテクノロジーとの対話を心から楽しむ姿がそこにはありました。渡辺ゆうかさん率いるファブラボ鎌倉だからこそ、ものづくりで子ども達の創造性を解き放ち、生きる歓びに導くことができると信じています。そんな未来の風景が鎌倉に生まれていくことに、心からのエールを送りたいと思います。

 

 

小林勇輔さん

 

■小林勇輔さん

湘南学園中学校高等学校 教員(情報)

 

学校に馴染めない子供たちの数は増加していると感じていますが、同時に学校を悪者扱いすることも増えているように感じています。実際に多くの教育関係者が一律一斉型にモヤモヤしていることは事実だと思いますが、個別最適型か一律一斉型のどちらかではなく、本当の意味での個の応じた環境を提供できないかを日々学校現場で奮闘しています。共に試行錯誤した「未来の教室」実証事業で感じたのは、新たな教室環境や人との出会いが与える生徒への影響の大きさでした。この経験から、学校に馴染めない子供たちが一歩を踏み出すには、安心・安全な「場所」と「人」の存在が非常に重要だと考えています。今回の取り組みによって学びたい人と、共に学ぶ人が鎌倉に集う。地域がそんな新たな学びの場になる面白さに可能性を感じています。学校と地域が役割分担するのではなく、新しい教育(学校)を共創できるような機会になることをとても期待しています。新たな学びの場がはじまる予感にワクワクが止まりません!

 

 

南雲岳彦さん

 

■南雲岳彦さん

一般社団法人スマートシティ・インスティテュート 専務理事

鎌倉市スマートシティ推進参与

 

幸福感の高いまちには、幾つか共通した特徴があります。それは、①心地よい居場所があること、②様々なチャレンジに対して寛容なまちであること、そして③そういう生活環境を通じて市民が自己効力感を感じられるまちであることです。私は、渡辺ゆうかさん達のファブラボ鎌倉の活動は、正にこの3つのキーファクター(ウェルビーイングなまちの共有因子)を育み、広げていくものだと実感しています。ファブラボ鎌倉の素晴らしい活動を通じて、次世代を担う鎌倉市のこどもたちがデジタルテクノロジーに慣れ親しみ、自らの手でこのまちの未来を築き上げていくための勇気とスキルを獲得していくことを心から祈っております。新たな学びの場、コミュニティへの愛着が生まれる場、そしてシビックプライドが育まれる場としてのファブラボ鎌倉の活動を心より応援しています。

 

 

   水澤麻美

 

■水澤麻美さん

認定NPO法人 鎌倉あそび基地 / フリースクールLargo 代表

 

子どもたちのために、ファブラボ鎌倉さんが新たにフリースクールとして場をひらいてくださること、心から嬉しく思います。ファブラボ鎌倉さんとは、数年前より会員のお子さんが数人、月曜日の朝はファブラボ、そのほかの日はLargoに通うというスタイルで、独自の学びをのびのびと進めてきた実績があります。また3Dプリンターをお借りして、Largoの子どもたちがデジタルファブリケーションを体験するワークショップも実施し、子どもたちやスタッフ同士の交流と連携を深めてきました。地域のボランティアの方々とスタッフと子どもたち、共に学びながら成長していく場をひらこうとするファブラボ鎌倉さんの取り組みに心から共感し、応援します!

 

 

平井聡一郎さん

■平井聡一郎さん

合同会社未来教育デザイン  代表社員

文部科学省ICT活用教育アドバイザー

※茨城県公立小中学校の教頭、校長、教育委員会指導主事を経て現職

 

STEAMは教科の枠を越えて、モノを創り出すクリエイティブな学びとなります。ゆうかさんの創る学びの場は、これからの学校教育の目指す姿のロールモデルになるものと期待してます。学校とフリースクールという二項対立を超え、新しい学びの場を産み出す切り口となることを期待してます。

 

 

有山祐美子

 

■有山裕美子さん

滋賀文教短期大学 講師(図書館情報学)

元・小学校、中学校、高等学校教諭

 

私は今まで、小学校・中学校・高校、そして大学の教員として、さまざまな年齢のさまざまな子どもたちと接してきました。その中で改めて、一人ひとりの子どもたちが、その日々のくらしの中で、楽しい発見や驚きを見つけられるような、わくわくする学びの重要性を感じてきました。たとえばファブラボ鎌倉さんのような、失敗しても良い場所で、試行錯誤しながら「作りながら学べ」たら、それはなんて素敵なことでしょう。そしてその場所が、決して特別な環境にある子ども達の施設ではない、一歩足を踏み出せば手に届く場所にあることが何よりも大切だと思います。ファブラボ鎌倉さんの取り組みを心から応援しています。

 

 

越智岳人さん

■越智岳人さん

編集者・ライター/fabcross編集部

 

「ファブ施設って『ものづくりできる人』や、『意識の高い人』向けの場所ですよね」 こういった先入観を壊すファブ施設が、ここ数年で徐々に増えているのをご存知でしょうか。 福祉や介護用途の自助具開発から、自分だけのモノを手に入れたいというZ世代向けのワークショップに至るまで、さまざまな用途のファブ施設が国内にあります。ものづくりに馴染みのない「普通の人」にこそ、ファブ施設は開かれているのです。 日本でも最古参のファブ施設である「ファブラボ鎌倉」が取り組むフリースクールも、ものづくりと私たちの距離感を大きく縮めるものだと思います。鎌倉での事例やノウハウが日本全国に広がることで、子どもたちの将来の選択肢が広がる――。そんなきっかけになるのではないかと期待しています。

 

 

村井裕実子

■村井 裕実子さん

サイモンフレーザー大学助教授

 

人々の文化や能力、考え方の多様性が再認識され、その重要性が高まっている今の時代には、多様な学び方や成長の仕方を支える学習環境が必要不可欠です。答えも、答えにたどり着く道筋もひとつではない、モノづくりの過程には、様々な特徴やニーズをもった学習者の力を伸ばす機会がたくさん詰まっています。ファブラボの「作りながら学ぶ」を軸にしたフリースクールにはそういう可能性があるように思います。応援しています!

 

 

岡本真さん

 

■岡本 真さん

アカデミック・リソース・ガイド株式会社(arg)

 

「デジタルものづくり」の拠点である「ファブラボ」と軌を一にして、「ものの読み書き」の拠点である「ファブリブ」も増えていく世界を夢見たのが2013年。共に夢見たのは田中浩也さんらで、この対比も田中さんの表現です。以来もう10年の歳月が過ぎました。ですが、この夢はまだ完成しておらず、発展途上です。 それだけフロンティアが広がっているとも言えます。図書館や公民館、博物館や美術館といった公共施設は「ファブラボ」にも「ファブリブ」にも、あるいは「ファブ◯◯」になるはずです。その一歩を踏み出すためにも、この流れにまずは加わってみませんか。

 

 

小林茂さん

■小林 茂さん

情報科学芸術大学院大学[IAMAS]教授

 

不登校の子どもたちにとって、それぞれが興味を持てることを、それぞれに合ったやり方で学べる環境は重要です。こうしたフリースクールが、既存の学校を直ちに代替することはないでしょう。しかしながら、新たな選択肢として加わることにより、学びの環境が拡張されていくのは十分に期待できます。とはいえ、欧米の「成功事例」をテンプレート的に適用しようとしても上手く行かないし、逆効果になってしまうでしょう。こうした取り組みが地に足の着いたものになるには、主宰する人々自身が悩み、挫折し、もがいた経験が不可欠なのです。デジタル工作機械を活用したものづくりの黎明期からここまで、幾多の苦難を乗り越えて活動を継続している渡辺さんたちだからこそ信頼できる、と私は思います。身内や身近に不登校の子どもたちがいた経験からも、このプロジェクトに期待しています。

 

 

■市川 文子さん

株式会社リ・パブリック共同代表

 

先日ファブラボ鎌倉にお邪魔しました。小学校からもほど近いスペースにある、蔵を改装した素敵な空間!ちょうど私たちがお邪魔した時間は、小学生が下校のタイミング。小学生の男の子がさっと入ってきて作業にとりかかる姿に、彼の日常の中にものづくりがあるんだと実感しました。機材や施設があるだけでは何も起きない。その本質を身をもって伝えてくれているのがこの12年弛まず活動されているファブラボ鎌倉。地域サポーターが面になって支えてくれるファブラボ鎌倉ならではのフリースクール、新たな展開を絶賛応援します!

 

 

 

柳澤さん

■柳澤 大輔さん

面白法人カヤック 代表取締役CEO

 

こうして世の中に多くの選択枝が増えること自体がすばらしいことですね。

応援しております。

 

 

 

松尾市長

■松尾 崇さん 

鎌倉市長

 

鎌倉市では不登校児童への対策を、重要な課題のひとつとして教育委員会が、(市役所も連携して)進めております。子どもたちにも大人気の鎌倉ファブラボさんが、新たにフリースクールの取り組みを始めていただけるとのこと、とても心強く、嬉しいです。心から応援しております!

 

 

岡部先生

■岡部 大介さん

東京都市大学メディア情報学部 教授

 

学校における学習実践/研究においても,地域やオンラインネットワークにみられる学校外の学習実践/研究においても,「興味に突き動かされ(interest-driven)」,他者とともに学ぶことを支える学習環境のデザインが着目されています.それは,学習者も,学習者とともにある先生またはメンターやサポータも,それぞれの知識,専門性,興味から,その場に貢献する歓びに開かれた学習環境デザインです.子どもたちとサポータがつどうファブラボ鎌倉において,偶発性と遊びながらモノやコトをデザインしていくことで,同時に,愉しく共に生きる「21世紀型フリースクール」もデザインされていくことがとってもたのしみです.

 

 

 

 

 

 

随時追加

 

プロジェクト実行責任者:
渡辺(川原)ゆうか (一般社団法人国際STEM学習協会 / ファブラボ鎌倉)
プロジェクト実施完了日:
2023年12月26日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

ファブラボ鎌倉で培ったノウハウを、21世紀型のフリースクールの仕組みづくりの準備費用やサポーターの育成、プログラム構築、機材消耗品や子どもたちの素材費等に活用させていただきます。2023年12月に本プロジェクトで集めた資金で実施した活動報告をさせていただきます。

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プロフィール

一般社団法人 国際STEM学習協会 代表理事 ファブラボ鎌倉 代表 慶應義塾大学SFC研究所 訪問研究員 高校卒業後、渡米。帰国後、多摩美術大学美術学部環境デザイン学科に入学。卒業後に都市計画、デザイン事務所を経て、2010年ファブラボジャパンに参加。2011年5月東アジア初のファブラボのひとつである、ファブラボ鎌倉を田中浩也氏と共同設立し、2012年にファブラボ鎌倉を法人化し代表となる。2015年7月一般社団法人 国際STEM学習協会を立ち上げ、代表理事を務める。地域と世界を結び、21世紀型の創造的学習環境を広げるため、慶應義塾大学、スタンフォード大学と連携し、これからの学習に特化した国際会議 FabLearn Asia 2015を横浜で開催。共著で、『FABに何が可能か 「つくりながら生きる」21世紀の野生の思考』(2013)、『図書館とポスト真実』(2022)がある。

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リターン

3,000+システム利用料


お礼のメール

お礼のメール

お礼のメール
活動報告メール(月1回程度/2023年12月迄※継続可能)

支援者
15人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年8月

5,000+システム利用料


ホームページ上でのお名前掲載

ホームページ上でのお名前掲載

お礼のメール
活動報告メール(月1回程度/2023年12月迄※継続可能)
ホームページ上でのお名前掲示(希望制)
※お名前掲載を希望しない方は、記入欄に「記載なし」とご記入ください。記載がないと次に進めません。
※法人様もご支援可能です

支援者
32人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年8月

10,000+システム利用料


施設へお名前掲載

施設へお名前掲載

お礼のメール
活動報告メール(月1回程度/2023年12月迄※継続可能)
ホームページ上でのお名前掲示(希望制)
施設内でのお名前記載(希望制)
※お名前掲載を希望しない方は、記入欄に「記載なし」とご記入ください。記載がないと次に進めません。
※法人様もご支援可能です

支援者
61人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年8月

30,000+システム利用料


結の皿 小

結の皿 小

お礼のメール
活動報告メール(月1回程度/2023年12月迄※継続可能)
ホームページ上でのお名前掲示(希望制)
施設へのお名前掲載(希望制)
※お名前掲載を希望しない方は、記入欄に「記載なし」とご記入ください。記載がないと次に進めません。
結の皿  小 (直径15cmサイズ) 在庫:10
※結の皿は木色、竹墨色のどちらか1枚が送付されます。

支援者
2人
在庫数
8
発送完了予定月
2023年9月

30,000+システム利用料


とにかく応援したい その1

とにかく応援したい その1

お礼のメール
活動報告メール(月1回程度/2023年12月迄※継続可能)
ホームページ上でのお名前掲示(希望制)
施設へのお名前掲載(希望制)
※お名前掲載を希望しない方は、記入欄に「記載なし」とご記入ください。記載がないと次に進めません。
活動日にて見学(希望制)
※有効期限:発行から6ヶ月
※法人様もご支援可能です

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年8月

50,000+システム利用料


結の皿 大

結の皿 大

お礼のメール
活動報告メール(月1回程度/2023年12月迄※継続可能)
ホームページ上でのお名前掲示(希望制)
施設へのお名前掲載(希望制)
※お名前掲載を希望しない方は、記入欄に「記載なし」とご記入ください。記載がないと次に進めません。
結の皿  大 (直径18cmサイズ) 在庫:10
※結の皿は木色、竹墨色のどちらか1枚が送付されます

支援者
2人
在庫数
8
発送完了予定月
2023年9月

50,000+システム利用料


ファブラボ鎌倉見学&FAB体験(半日/2名迄)

ファブラボ鎌倉見学&FAB体験(半日/2名迄)

お礼のメール
活動報告メール(月1回程度/2023年12月迄※継続可能)
ホームページ上でのお名前掲示(希望制)
施設へのお名前掲載(希望制)
※お名前掲載を希望しない方は、記入欄に「記載なし」とご記入ください。記載がないと次に進めません。
ファブラボ鎌倉見学&FAB体験(半日/2h  ※2名迄 希望制)
有効期限:発行から6ヶ月
※法人様もご支援可能です

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年8月

50,000+システム利用料


とにかく応援したい その2

とにかく応援したい その2

お礼のメール
活動報告メール(月1回程度/2023年12月迄※継続可能)
ホームページ上でのお名前掲示(希望制)
施設へのお名前掲載(希望制)
※お名前掲載を希望しない方は、記入欄に「記載なし」とご記入ください。記載がないと次に進めません。
活動日にて見学体験(希望制)
有効期限:発行から6ヶ月
※法人様もご支援可能です

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年8月

100,000+システム利用料


ファブラボ鎌倉見学&FAB体験 (1日/4名迄)

ファブラボ鎌倉見学&FAB体験 (1日/4名迄)

お礼のメール
活動報告メール(月1回程度/2023年12月迄※継続可能)
ホームページ上でのお名前掲示(希望制)
施設へのお名前掲載(希望制)
※お名前掲載を希望しない方は、記入欄に「記載なし」とご記入ください。記載がないと次に進めません。
ファブラボ鎌倉見学&FAB体験(1日/4h  ※4名迄 希望制)
有効期限:発行から6ヶ月
※法人様もご支援可能です

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年8月

100,000+システム利用料


とにかく応援したい その3

とにかく応援したい その3

お礼のメール
活動報告メール(月1回程度/2023年12月迄※継続可能)
ホームページ上でのお名前掲示(希望制)
施設へのお名前掲載(希望制)
※お名前掲載を希望しない方は、記入欄に「記載なし」とご記入ください。記載がないと次に進めません。
活動日にて見学体験(希望制)
有効期限:発行から6ヶ月
※法人様もご支援可能です

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年8月

300,000+システム利用料


とにかく応援したい その4

とにかく応援したい その4

お礼のメール
活動報告メール(月1回程度/2023年12月迄※継続可能)
ホームページ上でのお名前掲示(希望制)
施設へのお名前掲載(希望制)
※お名前掲載を希望しない方は、記入欄に「記載なし」とご記入ください。記載がないと次に進めません。
活動日にて見学&代表の渡辺からの活動報告(希望制)
有効期限:発行から6ヶ月
※法人様もご支援可能です

支援者
0人
在庫数
5
発送完了予定月
2023年8月

プロフィール

一般社団法人 国際STEM学習協会 代表理事 ファブラボ鎌倉 代表 慶應義塾大学SFC研究所 訪問研究員 高校卒業後、渡米。帰国後、多摩美術大学美術学部環境デザイン学科に入学。卒業後に都市計画、デザイン事務所を経て、2010年ファブラボジャパンに参加。2011年5月東アジア初のファブラボのひとつである、ファブラボ鎌倉を田中浩也氏と共同設立し、2012年にファブラボ鎌倉を法人化し代表となる。2015年7月一般社団法人 国際STEM学習協会を立ち上げ、代表理事を務める。地域と世界を結び、21世紀型の創造的学習環境を広げるため、慶應義塾大学、スタンフォード大学と連携し、これからの学習に特化した国際会議 FabLearn Asia 2015を横浜で開催。共著で、『FABに何が可能か 「つくりながら生きる」21世紀の野生の思考』(2013)、『図書館とポスト真実』(2022)がある。

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