2023年クラウドファンディング・プロジェクト終了のご報告
池上、トミー、平沢、ミコ
2023年に実施させていただいたクラウドファンディングでは、2,135名の方々から26,169,000円のご寄付と、多くのご支援をいただくことができました。改めまして、御礼申し上げます。ありがとうございました。
皆さまと共にファシリティドッグを広めるという目標へ着実に一歩を進めることができましたことを大変嬉しく思っております。
2024年11月現在、複数の病院とファシリティドッグ導入に向けた具体的な調整を行っております。ついてはこれまでご紹介しておりましたトミーとミコに加え、ファシリティドッグ候補犬、オリ、マナ、ソラの3頭を迎え育成事業を拡充しています。
オリ
マナとソラ
【オリ】
犬 種:ラブラドール・レトリーバー(メス)
誕生日:2022年5月3日生まれ
ベイリー、ヨギ、アニー、アイビーが育ったアシスタンス・ドッグス・オブ・ハワイ出身です。日本国内でのファシリティドッグの需要の高まりに応じ、シャイン・オン!キッズに特別に譲渡していただきました。
【マナとソラ】
マナ
犬 種:ゴールデン・レトリーバー(メス)
誕生日:2024年3月8日
ソラ
犬 種:ゴールデン・レトリーバー(ゴールデン・レトリーバー15/16、ラブラドール・レトリーバー1/16)(オス)
誕生日:2024年4月17日
トミー、ミコと同じ、”働く犬”のブリーディングを専門的に行う サービス・ドッグス・オーストラリア(旧 キャリア・ドッグス・オーストラリア https://www.careerdogs.com.au/https://www.careerdogs.com.au/ )出身です。
特筆するべきは、ファシリティドッグ育成チームに育成マネージャーを迎え、トレーニングを進める体制を整えることができました。
【ファシリティドッグ育成マネージャー 川﨑 慎也】
2017年 Bergin University of Canine Studies 卒業
2017年 Paws for Purple Hearts 入職
2024年 米国から帰国、ファシリティドッグ育成マネージャーとして入職
トミー、川﨑、ミコ
米国の介助犬育成人材を輩出するBergin University of Canine Studies(以下、バーギン大学)で準学士号と学士号を取得。
その後、ADI* 認定育成団体で、バーギン大学の姉妹団体でもあるアメリカのNPO、Paws for Purple Heartsにてドッグプログラム・ディレクターとして、介助犬やファシリティドッグの育成、繁殖などに従事。
また、Paws for Purple Heartsで働きながら、母校バーギン大学でインストラクターとして、補助犬トレーナーの育成にも携わる。
*Assistance Dogs International
補助犬育成団体の世界的な統括組織。世界30ヵ国にある約150の非営利の補助犬育成団体で構成される国際連合
育成チームは3名体制となり、全員米国の介助犬育成人材を輩出するバーギン大学で学び、川﨑と池上はその後、Paws for Purple Hearts(退役軍人のための介助犬育成団体)にて従事。平沢はトレーナー兼看護師です。看護師としての臨床経験があるため、患者の安全を守りながら、犬の発達や個性に合わせたトレーニングができます。3名それぞれが、異なる経験・経歴を持ち、チームで連携する事により、ファシリティドッグを育成しています。
神奈川県立こども医療センター
放射線治療室でのお友だちをサポートするトミー
リラのいえ
神奈川県立こども医療センターに入院する患者様と付き添い家族のための宿泊施設にてご家族とふれあうトミー
東京都立小児総合医療センター
お友だちとふれあうミコ
神奈川県立こども医療センター
病棟にてお子さんに寄り添うオリ
また、トレーニングを進めるにあたっては、候補犬たちが経験を積むために、さまざまな方からご協力をいただいたり、育成拠点での「施設ボランティア」さん、週末に預かってくださる「一時預かりボランティア」さんなど、多くの方のご協力をいただきながら進めております。この場をお借りして御礼申し上げます。
週末を満喫するミコと預かりボランティアさん
今回のクラウドファンディングでご支援いただきました資金は、主に以下の費用に使用させていただきました。ファシリティドッグ育成事業にあたり皆さまのご支援はプロジェクト推進の大きな力となっています。
・トレーナーやスタッフの人件費
・育成のための拠点の家賃や水光熱費
・候補犬の衛生管理用品
・候補犬の各種備品
・獣医診療・健康管理費・育成拠点の管理スタッフの人件費
・ドッグトレーナー育成の研修費
・ファシリティドッグが移動するための車両費、交通費
【2024年のクラウドファンディングのお知らせ】
私たちのファシリティドッグ・プログラムは当初から、ハワイの補助犬育成団体「アシスタンス・ドッグス・オブ・ハワイ(ADI)」と連携し、歩みを進めてきました。
創設者のモーリーン・モー・マウラーさんは、犬が本来持っている力を信じ、さまざまな困難を抱えて生きる人たちを助けるための犬を育成し、犬と人が共に生きる社会を目指しています。
今回、モーさんが長年にわたる経験をもとに、働く犬と人の物語をWonder Dogsとして一冊の本にまとめました。その日本語版を当団体が簡訳させていただき『ワンダードッグ 人に寄り添う犬たち 日本初のファシリティドッグ“ベイリー”とその仲間たちの物語』(発行:緑書房)という1冊の本が出版されることになりました。
ファシリティドッグの活動は病院内が中心なので、多くの方に会っていただく機会をつくることが難しいのが現状です。
そこでこの本を通して、ファシリティドッグや介助犬などの犬たちが人々を見守り、支え、励ます姿。さらに犬たちの力を得て、支えられながら共に生き、前へ進もうとする人々の姿を多くの方々にお届けするために、クラウドファンディングを実施することになりました。
一般発売日は12月24日を予定していますが、11月中に『ワンダードッグ』のリターンをご支援いただいた方には、発売日より早くお届けいたします。
さらに、全国の病院やシャイン・オン!キッズに登録している入院経験のある子どもたちに『ワンダードッグ』を届けるリターンもご用意しました。書籍に関する費用を超えていただいたご支援は、全てファシリティドッグ育成のために大切に使わせていただきます。
ひとりでも多くの方が『ワンダードッグ』を手に取ってくださることが、ファシリティドッグがより多くの病院で活躍する未来につながります。
----------------------------------------
2024クラウドファンディング
入院中の子どもたちを笑顔に!本の力で広げるファシリティドッグの未来
11月22日(金)9時オープン
https://readyfor.jp/projects/facilitydog7
----------------------------------------
皆さまの温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします!