支援活動 最終報告
ご支援を頂いた皆様へ
ミャンマーの人道支援を目的に今年3月に実施しました在日ミャンマー人有志のクラウドファンディング「【クーデターから1年】ミャンマーで困窮する人々に医療・食糧支援を」プロジェクトは、皆様の温かいご支援により、最終的に1,331名から総額15,666,000円の支援金を受け賜り、実に当初の目標金額の156%ものご支援を頂くことができました。
多くの方々からの温かいご支援、本当にありがとうございました。
クラウドファンディング運営会社(READYFOR)への手数料支払い後、13,253,436円が協力パートナーである日本ビルマ救援センター(BRCJ)の銀行口座に振り込まれました。その後半年間で現地でのすべての支援活動が予定どおり実施され、これによって多くの命を救うことができました。
本プロジェクトをご支援頂いた皆様に感謝の気持ちを込めて、本プロジェクトの最終報告をお届けいたします。
プロジェクト概要
◆地域
戦闘が激化しているザガイン管区やマグェ管区を含むミャンマー各州
◆対象
・空爆や戦闘から逃れて避難生活を送る避難民
・解雇された公務員のうち、生活困窮世帯
・弾圧から逃れながら医療活動を行う医療従事者
・その他支援が必要とされる市民
◆活動内容
① 【カレン州・モン州における医療機関への医療品 支援、医療従事者への食糧支援】
② 【チン州、カレン二州、カレン州、サガイン管区、マグェ管区の避難地域での避難所の建設】
③ 【全国の困窮する CDM 公務員への食糧支援】
④ 【マンダレー管区における医療従事者支援】
⑤ 【マグウェ管区避難民への食糧・医療支援】
⑥ 【シャン州など戦闘激化地域での避難民への食糧・医療・教育支援】
⑦ 【カレンニー避難地域にいる子供と避難民への教育・食糧支援】
⑧ 【バゴー管区における失業者、生活困窮者への食糧支援】
⑨ 【児童発達訓練センター(国境沿いにある避難所)の女性寮の改装】
(詳細を全支援者にメールにてPDFファイルでお送りいたします。現地ボランティスタッフの安全面を考慮し、支援の様子の画像や地名を細かく公表できないことをご了承いただけますと幸いです。)
◆送金パートナー/支援パートナー
上記のプロジェクトを確実に遂行するため、主に以下の送金パートナー/支援パートナーにご支援頂きました。
・日本ビルマ救援センター(BRCJ)
・International Network of Engaged Buddhists(INEB)
・国民統一政府 (NUG) 人道問題・災害対策省、保健省
・日本ミャンマー友好協会(JMFA)
会計報告
本プロジェクトの会計報告は以下の通りです。
おわりに:プロジェクトメンバーより感謝を込めて
2021年2月1日に発生したミャンマーの軍事クーデターは、国民の日常生活と明るい未来を破壊し、多くの命を奪い、1年8か月経った今も状況は悪化しています。国連によれば2022年11月時点でミャンマーの避難民は116万人に達しています。こういった避難民に対し、国際社会からの公的な支援は乏しく、生活困窮者も続出する一方です。
こうした中、本プロジェクトで温かいご支援をしてくださった皆様のご支援とご協力がミャンマーの人々の命をつなぎ、さらに母国の明るい未来のため諦めず闘い続ける私たちプロジェクトメンバーにとっても、大きな力となりました。
日本の皆様からの貴重なご寄付を一円でも無駄にせず、ミャンマーで苦しんでいる人々を一人でも多く助けられるよう、協力メンバーは全てボランティアで時に経費を持ち出しながら最大限努力をして参りました。
私たちの手元には、現地で支援を届けた避難民や公務員、医療従事者から多くの感謝の言葉が寄せられています。
安全上の観点から今はお見せすることが難しいものが多く心苦しいのですが、いつか皆様と共有できる日がくると信じています。
ご支援頂いた皆様、SNSでの拡散にご協力頂いた皆様、ミャンマー国民に寄り添った報道を続けてくださったメディア関係者の皆様お一人お一人に、改めて心より厚くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
ミャンマーはまだまだ平和にならず、今なお犠牲者が増え続けています。平和な日本で暮らす私たちはミャンマーが開かれた明るい未来を取り戻すために、できる限り活動を続けます。
本プロジェクトの区切りとして今回無事に最終報告をお届けできたことを嬉しく思います。
この報告を持ってプロジェクト自体は一旦終わってしまいますが、ミャンマーで人権が守られ、平和が訪れるその日まで、長い目でご支援を頂けましたら幸いに存じます。
重ね重ね温かいご支援に深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
2022年12月
プロジェクトメンバー 一同