プロジェクト概要

JR福知山線脱線事故から10年。

なぜこの事故が起きたのか、もう一度考えるために展覧会を開催します。

 

はじめまして。JR福知山線脱線事故から10年展実行委員会・委員長の木村奈緒と申します。2010年に大学を卒業後、会社勤務を経て、現在はフリーランスで文章執筆やイベントの企画・司会をしています。

 

このたび、2005年4月に起きたJR福知山線脱線事故から10年を迎えるにあたり、事故に関する展覧会「わたしたちのJR福知山線脱線事故ーー事故から10年展」を企画、開催する運びとなりました。事故に遭われた方が事故現場の様子を描いた絵や、関係者のインタビューを展示することで、事故を再考する場をつくります。

 

しかし、展覧会を開催するための費用が足りていません。

もう一度事故について考える機会を作っていただけませんか。

 

(展覧会のフライヤー。デザイン:合田祥之)

 

 

600名以上の死傷者を生んだ、JR福知山線脱線事故とは?

 

今から10年前に起きたJR福知山線脱線事故をご記憶の方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか。2005年4月25日、JR西日本管内の福知山線で、快速電車が制限速度を大幅に超えてカーブに進入し脱線。線路脇のマンションに激突し、乗客106名と運転士が死亡、562名が負傷した事故です。

 

大勢の犠牲者を生んだ事故ですが、年月の経過とともに、事故の存在は忘れられていっているように思えます。悲惨な出来事を忘れることを、一概に悪いことは言えません。忘れることが前に進む原動力になることもあると思います。しかし、私達が事故から何も学ばないまま、事故を忘れてしまったら、事故が起きたことに一体何の意味があったのでしょうか。

 

そこで、事故から10年を迎える今年4月に、あらためて事故について考える場を作りたいと思い、任意団体「JR福知山線脱線事故から10年展実行委員会」を立ち上げました。

 

(事故の詳細については、時事ドットコム「JR福知山線脱線事故 写真特集」をご参照ください)

 

 

多くの犠牲者を生んだ事故から10年の節目に、東京で「わたしたちのJR福知山線脱線事故ーー事故から10年展」を開催します。

 

事故からちょうど10年を迎える2015年4月22日(水)〜26日(日)の5日間、東京駒込にあるアートスペース「KOMAGOME1-14cas」で、「わたしたちのJR福知山線脱線事故ーー事故から10年展」を開催します。

 

展覧会は、事故被害者の方が描いた事故現場の絵や、事故当時芸術大学の学生で、事故以降、人物画を描くことに苦悩し続けた負傷者の方の絵、事故一年後に福知山線の主要駅で利用者らに事故や犠牲者へのメッセージを書いてもらったボードの複製、関係者のインタビューなどによって構成されます。また、展覧会初日には事故関係者の方々によるトークを予定しています。

 

しかし、展覧会を開催するにあたり、会場レンタル費・作品輸送費・関係者の交通費合わせて35万円が足りていません。その他、広報物の印刷費用などは自費でまかなう予定ですが、関西と関東の物理的距離ゆえに、輸送・交通費がかさむため、ご支援いただければ大変有り難いです。

 

(展示スペース外観)

 

 

展覧会のきっかけはドキュメンタリー番組と一通のメールでした。

 

本展覧会を企画するまで、私は事故に関して全くの「部外者」でした。知人や家族が事故に遭ったわけでもなければ、事故について情報を追い続けていたわけでもありません。ただ、事故当時テレビで見た事故現場の映像は衝撃的で、事故以降、東京で満員電車に乗っているとき「今、この電車で事故が起きたらどうなるだろうか」と考えることが度々ありました。

 

そんな私が事故に関わりをもつきっかけになったのは、2014年4月にNHK BSで放送された事故のドキュメンタリー番組「Brakeless〜JR福知山線脱線事故9年〜」でした。番組内で事故車両2両目乗客の方が、事故直後の車内の様子を絵画として残していることを知ったのです。この絵を見る機会があったら、もう一度事故について考えられるのではないか。そう思いました。

 

「私たちが知らない事故現場の姿を東京で観る機会があれば、書籍や報道とは違う形で事故について考えるきっかけが生まれるのではないでしょうか。」

 

そんな一通のメールを、絵の作者の方に送ったのは、放送から半年後のこと。部外者が展覧会をやりたいなどと言っていいものか、半年間迷っていたわけですが、幸いにも作者の方々のご理解を得られ、展覧会は動き始めました。

 

(会場の模型。絵画、模型、メッセージボード、関連資料などを展示予定)

 

 

事故について考えることで、これからの社会を考えることにつなげたい。

 

本展を開催するにあたって、目標としていることがあります。

第一に、事故について知ってもらうこと。事故から10年を経るうちに事故の存在自体を知らない人が増えました。特に事故現場から遠く離れた東京で事故が思い出されることは、ほぼないでしょう。本展をあらためて事故について知る機会にしたいと思います。

 

第二に、事故には様々な人が関わっていることを知ってもらうこと。今回、展覧会の準備を通じて、事故は被害者と加害者の二者だけを生むのではないことを知りました。同じ被害者でも遺族と負傷者は同じではないこと。負傷者同士でも全く同じ考えの人はいないこと。報道関係者、支援者など、事故を契機に新たな関係が生まれること。それぞれの立場の人が、事故とどう関わってきたかについて知る機会になればと思います。

 

第三に、これが一番難しいのですが、事故を自分たち社会の問題だと意識してもらうこと。本展のきっかけとなったドキュメンタリーでは、事故を生んだ背景として、経済成長や過去の成功体験から抜け出せない日本社会の問題を描いています。「電車が一分一秒でも遅れたら許せない」「自分だけは会社に遅れたくない」乗客のそうした意識が事故の遠因になったのだとしたら。私達は今も、「安全」より「正確・迅速」を優先してはいないでしょうか。

 

(事故一年後に、福知山線の主要駅で利用客らに事故や犠牲者へのメッセージを書いてもらったボード。90×180cmのボードを7枚つなげると、1枚の絵が完成する。展示では複製を展示します)

 

東京では、多くの人が鉄道を利用しています。もし、今、自分の乗っている電車で事故が起こったら?本当に同様の事故が起きないと言えるだろうか?展覧会を通じてそんなことも考えてもらえたら幸いです。

 

事故を考えることは、私達がこれからどんな社会で、どう生きていくかを考えることにもつながると思います。以前は「部外者」だと思っていた私も、今はそうは思っていません。展覧会名の「わたしたち」には事故を知らない方も、忘れてしまいそうだった方も含めたいという思いがあります。事故から10年の節目に、事故を「わたしたちの問題」として考える機会をつくるため、ご支援いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

 

■■■■■■■■■■■■■■■ 引換券について ■■■■■■■■■■■■■■■

ご支援いただいた皆さまには下記の引換券をお送りします。

 

◎サンクスレター

 

◎空色の栞
栞は、事故の負傷者や家族等が毎年作成・配付しているものです。


◎展覧会HP、会場でのお名前の掲示

支援者様のお名前(ニックネームも可)をHP・展覧会場にて掲示します。

掲示不要の場合はお申し出ください。

 

◎トークイベントへのご招待

■イベント概要:事故関係者らによるトーク

■イベント日時:4/22(水)18:30~20:30

■イベント会場:展覧会場のビル5F。
 定員40名のところ、お席をご用意いたします。


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