風太20th記念プロジェクト～動物たちにより豊かで幸せな日々を！～

動物公園のツイッター（#ほぼ毎日風太）をいつも見ています。風太さんおめでと
うございます。この取り組みを応援しています。

千葉大学文学部では、昨年（2022年）、千葉市動物公園とのコラボレーションにより3回のオープンセミナーを開催し、文学作品に現れる動物、動物を飼育することの文化的意味、動物の心理的メカニズムなどのテーマについて、それぞれ専門の教員よる講演を行いました。今年の秋もまた3回のオープンセミナーを予定しています。

このような活動も含め、動物園は私たちに動物をより深く理解するためのさまざまな機会を与えてくれる場ですが、その在り方をめぐって、近年多くの議論が存在することも事実です。野生動物を捕獲し、自然と異なる環境のもとで飼育することの是非という根本的な難問が存在するためです。とはいえ、すでに飼育されている動物をただちに野生に戻すことが実際的に困難である以上、現にそこにいる動物たちが可能な限り善い生を送ることのできるような飼育環境を追求し実現することは、今日の動物園に課された大きな責務といえるでしょう。千葉市動物公園の提唱する「動物福祉」という考え方は、まさにそのような試みの最たるものと思います。

風太さんは7月5日に20歳を迎えるということですが、このような長寿も野生の条件下では難しく、動物園という飼育環境によりもたらされたものといえます。その点でも、高齢個体にとっての快適な生活環境の創出は、動物園にこそ求められる重要な使命と考えられます。
 

このような千葉市動物公園の新しい挑戦に、大きな期待を寄せています。

風太君20歳のお誕生日おめでとうございます！
いつも愛らしい姿で、私たちを癒してくれているレッサーパンダたちが、これからも元気に健やかに過ごせるような環境を保ってほしいです。モノレールに乗って行く千葉市動物公園の視察を学生もとても楽しんでいます。老若男女問わず笑顔にしてくれるレッサーパンダ、そしていろいろな動物たちが健やかに暮らせるような「命」の大切さを考える啓発活動などを行うこの取り組みを応援しています。