このプロジェクトでは継続的な支援を募集しています
夜の世界で孤立・困窮している女性たちに、必要な支援を届けたい

【6月の活動報告】相談件数2ヶ月連続300名超、食料支援と相談を考える
こんにちは、NPO法人風テラス事務局です。
すっかり梅雨ですね。そしてうだるような暑い夏が始まります。
外出がおっくうになる時期もあってか、6月はとてもご相談が多く、5月に続き300名を突破、30日間でのべ「315人」がご相談を寄せてくださいました。
毎日10件前後のご相談が来るのですが、やりとりが数回で終わるのは稀で、数日にわたることも少なくありません。また、不安が強い状況にある方や、本人を勇気づけることが今必要だろう、というタイミングを見定めてLINE通話のご相談に切り替える対応も試行しています。
中には相談終了後、行政の窓口を訪れ、福祉制度を活用しながら環境を整える方や、「長く放置していた課題と向き合いました」と報告してくれる方もいて、そのような声に励まされる日々です。
■食料支援と相談を考える
食料支援は3年目を迎えました。支援の中で、食品の提供を継続している方々に対して、食品内容のフィードバックや、今の暮らし、将来に対しての不安などを少しずつお話いただく「食料支援+ヒアリング相談」の枠組みを模索中です。
この通話でのヒアリングを通して、「文字だけでは分からないことの多さ」にあらためて気づきます。
食品を提供する際、テキスト上でいくつかの質問に答えてもらうのですが、それだけでは「なんで手元にお金がないんだろう」「これまでどうやってお金を工面していたのだろう」「彼女には他にどのような選択肢があるんだろう」とたくさんの疑問が残されたままでした。また、事情を知らなずに食品を届けることで、逆に苦しい状況が継続・維持され、自立につながらないリスクもあります。
そのようなことから、ヒアリングというアクションが始まりました。
最初は、なかなか通話のタイミングが図れなかったり、「相談」という提案に抵抗を感じてかお返事がこなくなるケースもありました。それでも、食料支援というきっかけがあったからこそ、風テラスにSOSを出してくれた人がいることや、お話が聞けることの意義をあらためて感じています。
これら貴重な食料支援や私たちの活動全体を支えてくださっているのは、ほかでもないサポーターの皆様です!
温かいご寄付、ご支援に支えられているからこそ、充実した食品を受け取った相談者さんは尊厳を守られていると感じ、私たちとつながってくれています。この場をお借りしてあらためて感謝申し上げます。
「すぐに食べられるパックごはんやレトルト食品がうれしい」
「ちょっとしたお菓子とか普段買えないゼリー飲料が入っていてホッとする」
「いらないものがなく、全部使い切ってしまう」
など、たくさんの反響がありました。
風テラスのAmazon欲しいものリストからご支援くださった皆様も本当にありがとうございました!
■依存をテーマに「あしたの嬢」とコラムを配信!
あしたの嬢最新話「飲まずにはいられない・・・薬への依存、どうすればいい?
6月は啓発マンガ「あしたの嬢」とコラムで、それぞれ「依存」をテーマにした原稿が完成しました。
現在、市販薬や処方薬の過剰摂取による薬物依存も問題になっている上、日本はアジア圏最大の違法薬物のマーケットでもあります。そして、薬物もまた風俗歴と同じく、「誰にも言えない過去」として抱え込む人が少なくありません。
薬物に手を出してしまうことや、行き過ぎた買い物行動によって借金を抱えるなどして、ますます社会から孤立するリスクに晒されている人がいます。そのリスクを下げるためにも、マンガやコラムでは適切な機関に相談することの重要性を伝えることを心がけました。
特に買い物依存症を題材としたコラムでは、「家族以外の応援団」=「自分をクッションのように守ってくれる人たちの存在」について言及されています。
「自分をクッションのように守ってくれる存在」って、とても素敵な表現ですよね。私たち風テラスもそのクッションの一つになれるよう活動していきたいものです。
■女の子たちの60分フリー、ゆるゆるトークが好調!
Twitterのスペース機能(リアル音声コミュニケーションツール)を活用して、オンラインの自助グループ「女の子たちの60分フリー」を開催しました。
5月末からテーマを決めないフリースタイルを導入していて、これが意外に面白い!
事前テーマがない分、運営側も参加者も自分がその場で思ったことを話すので、思わぬ話題に展開していく&新情報が交わされることも多いです。たとえていうと、透明人間になって飲み会に参加してみて、そのまま過ごしてもいいし、突然声をかけてもOKというなんとも不思議な時間なんですね。(このたとえ、わかりますでしょうか・・・)
当事者も参加することのハードルがほぼないので、ゆっくりと長く続けていきたい活動の一つです。
(7月の予定)
7月12日(水)20~21時 (終了)
7月24日(月)20~21時
▲https://twitter.com/60_min_foryou?s=20
■東大「法と社会と人権ゼミ」に参加しました
東京大学の「法と社会と人権ゼミ(自主ゼミ・通称川人ゼミ)」の課外フィールドワークで特別講演を行いました!
風テラス相談員の弁護士と理事長の坂爪が登壇し、約100分間にわたって風テラスの活動紹介、弁護士の相談員による講義、ゼミ生の方々とのグループディスカッションを行いました。
参加した皆さんからたくさんの熱のこもった感想を受け取りました。ありがとうございました!
詳報はこちら▼
東京大学の「法と社会と人権ゼミ(自主ゼミ・通称川人ゼミ)の課外フィールドワークで特別講演を行いました | 風テラス (futeras.org)
■ソウレッジとの対談イベントに登壇
2023年6月29日(木)、ソウレッジの鶴田さんと理事長坂爪がオンラインイベントにて対談いたしました。
ソウレッジさんが当日の対談風景について、アーカイブ動画を公開しています。
■夜職サミット2023夏、池袋で開催
開催日:2023年6月24日(土)18時30分~20時30分
開催レポート、くわしくはこちらの記事に掲載しています!ぜひご覧ください!
■マンスリーサポーター200名まで、あと8名!
風テラスの活動を毎月寄付で応援してくださる「ふ~サポ」=マンスリーサポーターを、7月31日(月)までに、200名を目標に募集しております!
月額500円~からご支援頂くことができます。皆様の温かいご支援、お待ちしております。
■理事長ブログ7月号を配信しました
自分の経験を、自分の言葉で語ることの大切さ(月刊風テラス:2023年7月号)
6月もたくさんの活動を行うことができました。
コロナ禍明けの夏、風テラスも新たな展開を報告できるようがんばっていきたいと思います。引き続き、見守っていただければうれしいです!
(風テラス事務局・米盛菜美)
コース
500円 / 月

ワンコインで支援!コース
●月500円で 2世帯の母子家庭に、18食分の食事を届けることができます。
●毎月、活動報告メールをお送りいたします
1,000円 / 月

スタンダードコース
●月1,000円で 4世帯の母子家庭に、36食分の食事を届けることができます。
●毎月、活動報告メールをお送りいたします。
3,000円 / 月

シルバーコース
●月3000円で、12世帯の母子家庭に、144食分の食事を届けることができます。
●毎月、活動報告メールをお送りいたします。
5,000円 / 月

ゴールドコース
●月5,000円で 4人の女性に生活保護の申請同行を行い、公的支援につなぐことができます。
●毎月、活動報告メールをお送りいたします。
10,000円 / 月

プラチナコース
●月10,000円で 1か月(4回)の相談会を開催し、20人の女性を必要な支援につなぐことができます。
●毎月、活動報告メールをお送りいたします。
30,000円 / 月

ブラックコース
●月30,000円で 啓発マンガ(6話分)を制作し、全国の女性たちに必要な情報を届けることができます。
●毎月、活動報告メールをお送りいたします。