経済状況が子どもの学力に影響している教育格差をなくしたい。

 

こんにちは、 一般社団法人 学術の森 長崎 理事の立山と申します。 

 

私たちはすべての子どもたちが、経済的家庭の事情よらず公平に学ぶ機会と教育を受けられる場所を提供したい。

 

学び、教育を通して希望を与え、未来を担う子供たちの為に温かく応援できる存在でありたいと思い、2023年9月より「一般社団法人 学術の森 長崎」を立ち上げました。

 

『貧困による学力低下の連鎖を断ち切りたい』

 

一人ひとりが互いに学び合い、成長を感じられる場所の提供、「学び」そしてその空間を連携することの重要性を強調し、学力に悩む子ども達と不登校に悩む子供たち、ひとり親家庭の子供たちの居場所を長期的に続けて行く為の活動を目指しております。

 

しかし、その運営費用は私たちだけでは現状非常に厳しく、継続的に活動を続けていくためには活動基盤を整え、出来るだけ早くこの状況を改善する必要があると考えています。

 

私たちだけの力では、そのための十分な費用を用意することができません。無料学習室を長期的に続けていくためにも、みなさまからのご支援が必要です。どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

長崎県の子どもの貧困率は全国ワースト7位と深刻な問題になっています。

子どもたちは家庭の経済状況を敏感に感じ取ります。そのため自ら進級、進学を諦めてしまう子も多くいます。

 

県外から帰省の度に、屋外スペースで勉強している子供たちを見かける事があり、

地元のアーケード街を歩いていても、公共のフリースペースがいっぱいで、行き場をなくした子供たちが近くの屋外広場で勉強している・・・その姿も、年々増え続けています。

 

そんな子供たちの為に何かできないだろうか、何かしてあげられることはないだろうか・・・そう思い始めたのが6年前。

それからコロナ禍に陥り、いろいろと考えていく中で、「勉強できる場を求める子供たちに、外ではなく環境が整った室内で安心して勉強してほしい」「学びたい子供たちが、気軽に勉強ができるような場を作りたい」「経済的理由で、夢を諦めて欲しくない。抱いた夢に向かって進んでほしい」

そういう私の強い思いから、原形となる応援コミュニティを作り、ようやく今年、一般社団法人 学術の森 長崎を立ち上げ「無料の学習室」という居場所を提供することができました。

 

また、「学習室」を公共機関から近いところに構えることで、保護者に負担をかけることなく、自らの力で、自らの意思で通うことができます。 

 

実際に聞こえてくる子供たち・親の悩みや現状。

「経済的理由で塾へ行かせてあげれない（中学３年生）」

「学力がこのままだと進級できない（高校2年生）」

「退学になる、辞めなきゃいけない（高校2年生）」

「来年普通クラスに残れない（小学校5年生）」

「学校には行きたくないけど勉強はしたい（中学校1年生）」 

 

そういった現状と声を年々数多く拾っていく中で、どうにか公平にすべての子どもたちに学ぶ機会と教育を受けられる場所、学力向上のサポート、心のサポートができる場所、希望を持ち目標達成ができる場所でありたいと考えております。

 

 

親の経済的貧困は、子どもから教育を受ける機会を奪うことにつながります。

教育機会に恵まれなかったことで低学力・低学歴となってしまった子どもは、大きくなったときに所得の低い職業に就かざるを得なくなり、孫の世代、そしてまた次の世代と、貧困の連鎖が続いていくことになってしまいます。

この貧困の連鎖を断ち切るためにも、経済的な理由で教育を十分に受けることができない子どもたちをなくすことが、喫緊の課題なのです。 

現代教育の改善を促し、学生の心身的な気づきや成長を目指し「勉強したい」と思っている子どもたちに勉強できる機会や環境を作ってあげることが、私たちの使命だと感じております。

 

 

 

自主的に学びを得られるような学び合いの場所作りの拡大 

 

公教育は平等ですが、子どもを取り巻く教育環境は平等ではありません。どのような環境で育つ子どもも、自分の将来に夢を描き、その夢に向かって努力できる環境を整えたいと思い、以下のようなことに取り組んでおります。

 

■ 「学術の森 長崎」では 、子どもたちが集中して勉強に取り組める「無料学習室」、通いやすい第三の場所。子供たち、そして保護者へ一切の負担をなくし、子供たちが集中して目標達成に向かって勉強できる環境をつくる。 

 

■活動の対象は、大村市近隣にお住いの中・高生です。集中して勉強できる場所がない、保護者の経済的状況・仕事上の多忙さ等、様々な理由から教育環境が整い難い家庭の子どもたちです。 

 

■学習室について：20席以上を用意し、日曜・祝日除いて午前１０時から午後９時まで開放。その他の設備にも力を入れ、辞書や参考書、問題集の貸し出し・冷暖房・コピー機・ＦＡＸも全て無料で提供いたします。 

 

■学習方針：平日の午前１０時から午後９時まで、ただ単に場所を提供するだけでなく、この無料学習室を開校することで『自らの学習を高める』自主学習に対しての意識が向上し、『時間の確保』がスムーズにできることで効率の良い学習方法の習得も期待できます。

 

 

「学術の森」で勉強する生徒の様子や保護者からの感想。

 

学術の森に勉強しに来る子は、友達と複数人で来ることもあります。

最初は軽い感覚で来ていても、周囲の生徒と全く喋らないで黙々と勉強しているので、雰囲気的にすごくいいです。

 

保護者の感想としては、「子どもが実際に学術の森に行ったかを確認できるので安心」という声をいただいております。学術の森は、nanaco(ナナコ)やwaon(ワオン)のようなICチップの入っているカードを機械にかざすと、リアルタイムで親御さんに「今入室しました」と連絡が届けられる児童安全管理システムを導入しているのです。帰るときも「今退出しました」というメッセージが親御さんに送られるので、親としても安心して子どもを学術の森に行かせられるという状況になりました。

 

他にも、日曜・祝日以外は毎日朝10時から夜9時まで無料で利用できることが喜ばれています。学術の森に通っている子どもたちの中には、塾や習い事などに通っている子もいるんです。今日は塾が休みだから学術の森に来て勉強するというケースもあります。

もしくは、スポーツのクラブチームに入っていて、普通の塾ではなかなか都合が合わない子が、休みの日に学術の森に来るというように、誰もが利用しやすく、勉強しやすい学習室なのです。

 

無料でコピー機も利用できますし、参考書なども無料で貸出しているので、子どもたちにとって利用しやすいスペースにしております。中高生が同じ空間で勉強しているので、中学生は高校生が頑張って勉強する姿を目の前で見ています。そのおかげなのか、勉強するのが当たり前という雰囲気になっています。

 

 

 

一人ひとりの支援が繋ぐ教育のプラットフォームの構築、拡大を目指して

 

学習サポートを実施することが急務です！

 

塾に行けなかったけど志望校に合格できた、行きずらかった学校へもどる、新たな友達、コミュニティーができたなど希望や目標を達成し、またそういった子供たちが同じ悩みを抱えた子供たちへとアドバイスしていけるような環境・場所でありたいと考えます。 

 

子供たちの居場所が必要だと思い立ち上げ運営に至りましたが、開校したばかりで明確な実績もない状態では、地元企業様・個人様のご協力ご賛同が中々得られておりません。

 

しかし、雨が降っている悪天候でも足を運んで利用してくれる学生たちが日々増えていく中、やはり居場所の必要性・重要性を感じます。

そのためには事業を継続運営する資金が必要です。

 

子どもたちのため、皆様のお力が必要です。 今回皆様から頂いた資金では、学習活動費、会場光熱費、物品費、交通費、キャリア教育費などに使用させていただきます。子どもたちのための、実りある場所にしたいと考えております。 

 

 

「学術の森 長崎」概要

 

所在地　〒856-0831 長崎県大村市東本町472番地いろはビル2F

電車：大村駅 下車 徒歩1分　

バス：大村バスターミナル 下車 徒歩30秒　　

無料駐輪場有り

電話番号　　0957-46-7777　　FAX　0957-46-5099　　　

月～土(10：00～21：00)　日・祝休み