蓄音機コンサートを開催しました

シモン・ゴールドベルクの命日である7月19日(金)に、蓄音機コンサート「第2回 野澤コレクションでたどるヴァイオリン演奏の系譜 ~シモン・ゴールドベルクを中心に~」を開催しました。

開催週の週間天気予報が不穏で、予報を見ては蓄音機と展示ケースを図書館から音楽学部に移動するのをコンサート前日にするか当日にするか悩み、結局前日の18日に音楽学部に置き場所を借りて移動したら、当日の19日は晴れ。けれど開場直前には雨がパラつくという波乱の幕開け。

コンサート前日に印刷したプログラムには訂正箇所が3カ所も発覚!
「えっ!かけるのは第1楽章じゃなくて第2楽章!?」
「こっちは第1楽章前半じゃなくて1楽章全部なの!?」
おかげでコンサート当日の午前中、学生アルバイトさん総出で訂正シールをプログラムに貼りまくってもらうことに。

会場の第6ホールロビーでは、開場前にゴールドベルクの書き込み楽譜や関係資料を展示するため、展示ケースを職員たちで設営するも、めったにやらないので四苦八苦。
 
さらに、
「借りてきたプロジェクターが指定してたのと違う!」
「パソコンから音を流すスピーカーがない!」
なんてトラブルがあったり。

その上、今回は久しぶりに入場者数の読み違い。これまでの蓄音機コンサートの入場者数は大概60~90人程度。今回はゴールドベルク文庫のかたが各所にチラシを送ってくれたのと、前日の新聞にちっちゃいながら紹介記事が出たのとで、入場者数は90~120名程度かと想定していたところ、思っていたよりずっと多くのお客様が来てくださり、140部刷ったプログラムが不足し、会場の第6ホールから図書館間(片道200m)を走ってプログラムを増刷。会場では140脚並んでいた椅子に20脚ほど増設。

そんなてんやわんやの開演前をくぐりぬけ、時間通りの19:00開演!

今回のコンサートは、研究プロジェクト「20世紀前半のヴァイオリン演奏様式の包括的研究」の成果報告を兼ねています。ただ名演を聴いてもらうコンサートではなく、同じ曲を異なる演奏家で聴き比べ、演奏の違いを科学的に分析した結果も発表。なおかつゴールドベルクの自筆書き込みの楽譜、ロスタル、クライスラーの校訂楽譜を見ながら演奏を聴き、ヴァイオリニストの澤学長の演奏技術についての解説を聞くという、盛りだくさんで、「大学」で開催するにふさわしいレクチャーコンサートになりました。

真面目で固いコンサートになるかと思いきや、澤学長のユーモア溢れる解説で会場からは度々笑い声が起こります。メモを取りながら真剣に解説を聞く人も多く、演奏はスクリーンに映る楽譜を見ながら熱心に聴き入り、休憩時間、終演後はロビーの展示を見る、楽しくも真剣な、充実したコンサートになりました。

「ピアノ(*演奏記号のピアノ)は音を小さくするのではなく、緊張感を高めることだ、とゴールドベルク先生は言われました」
ヴァイオリンではありませんが、趣味で音楽をする私にとって、とても響いた本日の言葉です。

そうしてあっという間の2時間、予定通り21時にコンサートは終了です。

運営面のドタバタはありましたが、コンサート自体はスムーズに進み、終演後には多くの観客の皆様に、良かったと声をかけていただきました。
会場でのアンケートでは、このreadyforからのお知らせを見て、コンサートに来てくださったというかたもおられ、とても嬉しかったです。

「第2回 野澤コレクションでたどるヴァイオリン演奏の系譜 ~シモン・ゴールドベルクを中心に~」
日 時:2019年7月19日(金)19:00-21:00
会 場:音楽学部第6ホール
解 説:澤 和樹学長(ヴァイオリニスト)
司 会:大角欣矢教授(音楽学部楽理科)
主 催:東京藝術大学SPレコードを用いたヴァイオリン演奏史研究プロジェクト
共 催:東京藝術大学附属図書館
協 力:東京藝術大学音楽総合研究センター「シモン・ゴールドベルク文庫」
観客数:142名
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