プロジェクト概要

想像できますか。

あなたやあなたの大切なひとが妊娠した時、周辺に病院がない医師・助産師がいない薬がないという現実が、この世界にあることを。

 

ガーナ共和国の山間地域に位置するコウ・イースト郡は、起伏が激しく道路整備も遅れているため、貧しくて交通費を出せない妊産婦は、妊産婦健診を受けなかったり、不衛生な自宅で出産。最悪の場合死に至り、ガーナの高い妊産婦死亡率の背景のひとつともなっているのです。

 

 

このアクセスの課題を解決するために、私たちジョイセフは、ガーナのコウ・イースト郡の村から保健施設へ妊婦を緊急搬送する「オート三輪車」を購入し、施設に寄贈します。オート三輪車があれば、より多くの妊婦が緊急産科ケアを受けられるようになり、命を守ることができるのです。

 

 

 

夜中に陣痛が始まっても、助産師がいる施設は20km先にある。

 

今回の支援地域であるコウ・イースト郡のひとつであるOwrobongという地域に暮らすひとりの女性のお話です。彼女が出産したのは、病院のベッドの上ではなく、暗い夜の道路でした。

 

ジャネットさん(35歳)

彼女は、生後10か月の赤ちゃんを含め、3人の子どもの母親です。

 

 

彼女が住む地域には保健施設がありますが、医師や助産師がいないため、出産するには20キロ離れた別の保健施設に行く必要があります。しかし、交通手段が少なくアクセスに課題がありました。

 

10か月前、一番下の子を出産する際、陣痛が始まったのは夜中でした。なかなか車やタクシーなど見つけられず、やっと交通手段を見つけ、急いで助産師がいる保健施設に向かいました。しかし間に合わず、施設に向かう道中に出産することになったのです。

 

幸い、ジャネットさんも赤ちゃんも無事でしたが、医療施設や医療従事者がいない道中での出産で、命を落とすケースもあります。ジャネットさんは、地域と保健施設を結ぶ妊産婦のための交通機関があればよかったと話します。

 

 

 

世界では2分にひとりの割合で、女性が妊娠や出産が原因で命を落としており、そのほとんどは途上国の女性です。

 

病院がない、医師、助産師がいない、薬がないなど、日本では想像しがたい理由で女性が亡くなる状況を改善したい。ジョイセフは日本の母子保健向上の経験を活かして、国連、国際機関、現地NGOや地域住民と連携し、アジアやアフリカで、保健分野の人材養成、物資支援などの様々な支援活動を行っています。1968年の設立以来、34カ国で開発プロジェクトを実施してきました。

今回のプロジェクト地域であるガーナ共和国のコウ・イースト郡では、41%の妊婦しか産前健診を受けておらず、医療従事者の立会いによる出産の割合も38.6%で、どちらも全国平均の半分に留まっています。

 

 

 

緊急産科ケア、夜間のお産に必要不可決のオート三輪を届けます。

 

そこで、コウ・イースト郡の中でもニーズが最も高い2地域へ1台ずつ、オート三輪車を提供し、各村から遠く離れた保健施設までの移動や、緊急時の搬送および更に高次の医療施設への妊産婦の搬送に役立てたいと思います。


このプロジェクトを通して、女性が安心して妊娠・出産できる環境を整え、妊産婦の保健サービスへのアクセスを改善することをみなさんと一緒に目指したいのです。

 

寄贈するオート三輪のイメージ:妊産婦の緊急産科ケアを可能に!

 

 

アフリカ全図(University of Texas Librariesより引用)とガーナ(MAGELLAN Geographics, 1992より引用)

 

 

支援地域である、コウ・イースト郡は4つの地域からなっています。今回の第一目標である185万円へ到達すると、2つの地域(以下の青い★印)にオート三輪を寄贈することができす。

ガーナ北部に位置するコウ・イースト郡
第一目標ではこの2つの★印のクリニックにオート三輪を寄贈します。
(地図データ:コウ・イースト郡 郡保健局提供)

 

寄贈先である★印のクリニックには、助産師がいません。そのため、自然分娩ではないお産の場合、助産師がいる数十キロ先の保健施設へ移動する必要があります。また、自然分娩の場合でも、夜間のお産には、クリニックまでの移動が困難のためオート三輪は必要不可決なのです。

 

こういった状況の中で、出産をしているガーナの女性たち。2つのクリニックにオート三輪を寄贈できた後も、コウ・イースト郡全域をカバーできるよう、継続的にみなさまの応援が必要です。

 

 

保健ボランティア・スタッフを育成/オート三輪での搬送の2本柱で妊産婦を守る。

 

妊産婦の保健状況を改善するためにジョイセフは、2017年1月から、プロジェクト対象地域で妊産婦に母子保健の知識や情報を伝えて保健サービスの利用を促す保健ボランティアや保健施設スタッフの人材育成支援を行ってきました。

 

 

 

保健施設の利用者は増えてきていますが、依然、保健施設スタッフの技能の低さや保健施設までの距離が課題として残り、妊産婦の更なる保健サービスの利用を妨げています。

 

オート三輪導入後は、コミュニティ保健委員会と保健施設が共同でオート三輪車の管理を行い、燃料代や維持費、ドライバーの手間賃も主に地域住民で賄うことで活動を継続していく計画です。


本プロジェクト期間終了後も、妊産婦が「継続して保健サービスを利用」し、「オート三輪車が保健施設までの搬送」を可能にすることで、プロジェクト対象地域のより多くの女性が安全に妊娠・出産できるようになります。

 

 

スケジュール(予定)

 

2月:プロジェクト全体計画について関係者との協議、保健施設スタッフ技能向上研修の実施

 

3~4月:保健施設スタッフの活動状況モニタリング・技術指導
5~6月:オート三輪車の維持・管理について関係者との協議
7~8月:オート三輪車購入・車輛登録・保険加入
9月:オート三輪車のコミュニティへの引き渡し
10~11月:活動全般のモニタリング
 

 

 

ガーナの女性の笑顔をつくることは、子どもたちを守ることにつながる。

 

現地でガーナ人女性と関わる中で、この地域での妊娠・出産するのは過酷なことだと思いました。そうでなくても、妊娠・出産は不安なことが多いです。

 

現地には、医師がおらず、病院もなく、必要な薬がないこともあるため、一人でも多くの女性が安全に安心して出産できるよう、サポートしたいと思っています。

 

日本からの支援が現地の人に届くことで、物だけでなく「あたたかい気持ち」というものが届きます。それが、地域の人々の自助力を引き出し、様々な人の貢献により、少なくとも今より安心して出産できる状況を作りたいと、切実に思います。

 

オート三輪が導入されるのと同時に、保健施設だけでなく地域の人々が妊産婦さんをサポートできるシステムが必要だと思います。今回のプロジェクトをきっかけに、地域の人たちを巻き込んでいきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

ご寄付の使いみち

 

●オート三輪車購入関連費:1,000,000円
●運営管理費:500,000円
●その他諸経費:350,000円

 

 

ご寄付は税金の優遇措置の対象となります。

 

ジョイセフへの寄付金については、個人の場合は所得税、法人の場合は法人税の税制上の優遇措置が適用され、税控除が受けられます。東京都内にお住まいの方は、別途、個人都民税の寄附金税額控除が受けられます。

 

今回ご支援いただいたみなさまには、税金の優遇措置の対象となる寄付金に対する領収書をお送りいたします。

詳しくはホームページより


最新の新着情報