プロジェクト終了報告

2018年10月10日

ご支援のお礼:オート三輪をコミュニティに届けました!

 

ジョイセフの矢口真琴です。

 

クラウドファンディングプロジェクト「ガーナの妊産婦を守る!命を運ぶオート三輪で緊急産科ケア実現へ」では、ご寄付を本当にありがとうございました。

 

皆さまのご支援により、9月25、26日に、2台のオート三輪をコウ・イースト郡で保健施設へのアクセスが最も困難な2つの地域にそれぞれ無事寄贈することができました。

 

 

このオート三輪があることで、妊産婦を保健施設へ搬送でき、緊急の場合にも必要な保健サービスを提供できるようになり、お母さんと赤ちゃんの命を守れるようになります。

 

プロジェクト地域のすべての人々を代表し、みなさまのご支援に心から感謝いたします。

 

 

オート三輪を地域に引き渡すまでの活動をご報告します。

 

オート三輪引き渡し後はコミュニティの人々が運営・管理していくことになるため、引渡しの前にオート三輪の維持・管理について話し合う会合をコミュニティで開きました。

 

 

Nkwantanag地区での会合の様子です。伝統的チーフをはじめ、コミュニティ保健管理委員会メンバー、保健スタッフ、地域保健ボランティアが参加した他、郡保健局長や郡保健局スタッフも参加し、コミュニティに合った運営方法を協議しました。

 

燃料代や維持費など、まずはコミュニティで集めようということになりました。
さらに参加者が、ガレージを提供する事を提案したり、ドライバー候補者として名乗り出てくれたりと、非常に協力的なコミュニティでした。

 

 

こちらは、もう一つの導入予定地の、Oworobong地域での会合です。
ここでもチーフ、保健スタッフ、保健管理委員会メンバー、地域保健ボランティアが集まり、協議しました。


日本の皆様の応援に感謝しているチーフは、初期の燃料代を自分が提供すると言っています。また、その後の維持のために、定期的(年一回)にコミュニティで資金を集めるなど、妊産婦さんやお母さん達が必要な時に利用できるようにと話し合いました。

 

 

そして、いよいよ引渡し(ハンドオーバー)です。

 

Nkwantanag地区へのハンドオーバーセレモニーは、オート三輪が置かれるHyewohoden(シェオホーデン)で行われ、伝統的チーフやDistrict Chief Executive(郡レベルで大統領を代表する人)をはじめ大勢が参加し、子どもたちのダンス等賑やかに行われました。

オート三輪がどれほど待ち望まれていたのかが伝わってきます。

 

日本のみなさまの応援により、寄贈を実現できたことに本当に感動しました。

ご支援にあらためて感謝いたします。

 

コミュニティの人たちが踊りながらオート三輪をお披露目

 

矢口が引き渡し式で挨拶

 

伝統的チーフとDistrict Chief Executiveとでテープカット

 

オート三輪の鍵をコウ・イースト郡保健局長とコミュニティに引き渡し

 

 

こちらはOworobong(オロボン)での引き渡し式です。こちらも盛り上がりました。

 

このコミュニティには、車が全くないため、助産師がいる保健施設に行くには、週2回のマーケットデーの時に来る乗合タクシーを利用するか、4時間くらい待って遠くからタクシーを呼ぶしか方法がありませんでした。

今回、オロボンの保健施設にオート三輪が置かれ、車が来るまで待たなくてよくなり、またギュウギュウの乗合タクシーに乗らなくても良いので、コミュニティの人たちはホッと一安心です。

 

こちらでも子どもたちが練習したダンスを披露し、州保健局からわざわざこの引渡し式に参加した人たちも一緒になって踊りました。

 

引渡し式の日が予定日という妊婦さんも来てくれて、その後、オート三輪を使って助産師のいる施設に赴き、無事に出産したとの報告を聞きました。早速使ってもらえて嬉しい限りです。

 

引き渡し式に集まったコミュニティの人々

 

伝統的チーフ、州保健局スタッフとともに記念撮影

 

幌の中には点滴の吊り下げ場所、患者さんが横たわるベッド(シートベルト2つ付き)、保健スタッフ、家族が座る場所も

 

オート三輪を引き渡した日が出産予定日の妊婦さんと。実際にこのオート三輪を使って、無事に施設で出産しました。

 

 

みなさまからご支援いただいた資金は、諸経費を除き、全額オート三輪の購入とコミュニティへの寄贈に関わる活動費として以下のように活用させていただきました。

 

●オート三輪車購入関連費:1,033,436円

●運営管理費:502,213円
●その他諸経費:345,351円
 

オート三輪は当初、幌は別に購入し設置する予定でしたが、幌付きのオート三輪を購入することができたため、予定金額との差額はスペアタイヤや救急箱等の車両備品の購入に充てさせていただきました。

 

 

9月に引渡し完了後、ジョイセフでは、10月から11月にかけて活動のモニタリングを行い、コミュニティがオート三輪をしっかりと管理運営していけるようフォローアップしていきます。

それらの活動がすべて完了する12月に、活動フォトレポート、現地の女性からの感謝のお手紙、動画メッセージのリターンを電子データでみなさまにお届けいたしますので、今しばらくお待ちいただければ幸いです。

 

 

今後は、オート三輪をコミュニティできちんと管理していけるように見守っていきます。

また、このプロジェクトサイトで育成した保健ボランティアが、コミュニティの人たちに対し、産前産後の健診、施設分娩の重要性などを伝えて、より多くの女性が必要な時に必要な妊産婦保健サービスを受けられるようにしていきたいと思っています。

 

そのためには、例えば、出産時に必ず必要な水が安全に使える必要がありますが、水道が通っていない地域では保健スタッフが自費で近くの集落から水を買い、運んでいるような保健施設もあります。

井戸が設置できればこんな苦労をせずに、妊婦さんたちに安全なサービスを提供できるようになります。

 

また、例えば、フロントラインで活躍している保健スタッフは、学校を卒業してから、技術を向上するための研修をなかなか受けることができない人もたくさんいます。より質の高いサービスは、現場で常に必要とされています。

 

今後も、より良いサービスを拡大していけるよう、現地の人々とともに、努力を続けていきたいと思います。

 

 

最後に、オロボンでの引き渡し式当日に、オート三輪を使って助産師のいる施設で出産した女性からのメッセージをご紹介します。

 

”I am happy that the people of Japan had donated the tricycle ambulance to the Oworobong community. This will help me in my time of delivery by transporting me to the clinic since there is no vehicle in the community to transport emergency case especially in the night.“

 

「日本のみなさんからオロボンのコミュニティにオート三輪救急車を寄贈していただき、私は幸せです。コミュニティには車がないので、特に夜中のクリニックへの緊急搬送がとても困難でした。これからはオート三輪でクリニックに行って出産できるので安心です。」

 

あらためまして、皆さまのご支援を本当にありがとうございました。