プロジェクト終了のお知らせ
2021年1月からスタートしました研究プロジェクト「新型コロナウイルス感染症:重症化を抑える新薬の開発に向けた第一歩」は、2021年12月31日をもちましてプロジェクト活動期間を終えました。改めまして、皆様から多大なるご支援や励ましのお言葉を頂き、誠にありがとうございました。活動内容については、リターンとしてご支援者の皆様にメールもしくは郵送にてお送りしております。まだお手元に届いていない場合は、今しばらくお待ちいただければと思います。
【プロジェクトメンバーからのメッセージ】

本研究プロジェクトに多くの方々からご支援をいただき、本当にありがとうございました。糖鎖を起点とするユニークな発想に基づく新型コロナウイルス感染症の重症化のメカニズムの一端を解明し、これを阻止する新しい治療薬の開発に向けて、仮説の検証への歩みを進めることが出来ました。私どものグループが既に開発していたモノクローナル抗体が治療薬のシードとなる可能性も示すことが出来ました。我が国の研究者の多くは公的な仕組みで研究支援を受けていますが、その使途は予め提案した内容に限られており、新型コロナのような新たに生じた危機に迅速に対応できません。それ故、クラウドファンディングを通してのご支援が新たな研究に端緒を開くためにとても貴重です。成果の世界への発信を目指して研究を継続しております。今回のような形でご支援をいただけることが科学者として至上の喜びです。
2021年12月
順天堂大学 入村達郎
本プロジェクトに対して皆様から多大なるご支援をいただいたことに、心より御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
本プロジェクトの出発点は、「SARS-CoV-2の感染とCOVID-19の重症化に糖鎖が関与している」との仮説でしたが、皆様のご支援により仮説の証明へ向けて大きく前進することができたと感じています。また、私たち東海大学のグループは培養細胞を用いてスパイクタンパク質を人工的に作製する部分を担当致しましたが、皆様のご支援は本段階を加速する上で極めて大きな力となりました。
クラウドファンディングにご参加くださった皆様、順天堂大学入村先生のチームの皆様、株式会社グライコテクニカの皆様と本研究を実施できたことに深く感謝し、今後も重症化メカニズムの解明と重症化抑制薬の開発を目指して、研究を進めて参ります。
2021年12月
東海大学 山本典生
2020年11月よりご支援をお願いしておりました【新型コロナウイルス感染症の重症化を抑える新薬の開発に向けた第一歩】のクラウドファンディングにつきまして、このほど最終的な取りまとめが出来ました。改めて、ご報告と御礼を申し上げます。
皆様からの多大なるご支援や励ましのお言葉を頂き、誠に有難うございました。その成果をご報告できる喜びをご支援いただいた方々と共有させて頂き幸甚でございます。順天堂大学の入村達郎教授、東海大学山本典生教授、各研究チームの先生方とスタッフの甚大なるご尽力ご協力の賜物であります。誠に有難うございました。
引き続き皆様のご支援にお応えし、世界的に社会貢献できる企業へと社員一丸となって精進してまいりますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
2021年12月
株式会社グライコテクニカ
代表取締役 髙畠 晴美
【ご支援金の使途について】
頂いたご支援金は、当初の予定どおり、研究用試薬の購入、アレイ開発費、共同研究費として使用させていただきました。本プロジェクトを推進するために、専属の技術員1名を新規に雇用し、東海大学での研究サポートをお願いしました。
収支報告
募集期間 2020年11月9日(月)8:00~2020年12月25日(金)23:00
研究期間 2021年1月1日(金)~2021年12月31日(金)
最終支援者数(※1) 207名
最終支援総額(※2) 5,412,000円 (5,369,000円+別途受領分43,000円)
支援金の使途内訳
研究用試薬代・アレイ開発費 2,065,000円
共同研究費(人件費含む※3) 2,342,997円
READYFOR様への手数料 1,004,003円
合計 5,412,000円
(※1, 2)募集終了後に書留郵便にてご支援いただいた人数等を含むため、READYFORウェブサイト上の数字と若干異なっております。(※3)本プロジェクト専属の技術員1名を雇用し、東海大学・山本先生の研究サポートをお願いしました。
【活動報告について】
本プロジェクトは、様々な立場のご支援者様のご声援を受けて実施させていただきました。私たちが専門とする糖鎖という研究分野以外の先生方からもご支援を頂戴いたしました。リターンとしてご支援者の皆様に送らせていただいた活動報告書には、研究者の先生方へのご報告を念頭において記載しております。そのため、文章中に専門用語が多く含まれており、わかりにくい内容になっているかもしれませんので、ご不明な点はご遠慮なくお知らせください。
また、活動報告書の中に記載いたしました研究結果については、一部の研究成果のみを記載しております。研究成果は論文という形でご報告したいと強い気持ちがあり、本来であればすべての結果をご報告すべきと思いますが、上記の理由からそのようにさせていただいております点をお許しいただければ幸いです。
(以下は、活動報告書の中から一部を抜粋しております。)

本研究では、新型コロナウイルスのスパイク糖タンパク質を用いて、実験を行いました。スパイク糖タンパク質は東海大学で作製しました。
(左図)インキュベーターの三角フラスコの中で、スパイク糖タンパク質を作製するための細胞を培養しています。


(上図)ご支援金により開発した糖鎖アレイ:
新型コロナウイルスのスパイク糖タンパク質が特異的に結合すると思われる糖鎖構造を特定するために開発しました。
(左図)実際の研究風景
【今後について】
クラウドファンディングのご支援金を活用したプロジェクトは、2021年12月をもって終了いたしますが、本研究の成果を論文という形で皆様にご報告できるように、引き続き頑張っていきたいと思います。活動報告書の内容について、ご質問や疑問点等がございましたら、ご遠慮なくご連絡いただければと思います。研究のアドバイスについても大歓迎です。


















