カヌーの辰己選手がパラリンピックで活躍できるように応援したい

2018年9月６日　3時０８分　北海道地方を大きな地震が襲いました。

 

北海道胆振東部地震の発生です。

 

ここ倶知安町では震度４を観測　大きな横揺れを感じ　約20分後　電気は途絶え、復旧する24時間の間　町はパニックに陥りました。

 

スーパーやコンビニに長蛇の列

コンビニの玄関には「CLOSE」の文字が

 

 

中でも驚いたのはガソリンスタンド　

長い長蛇の列が町にいくつもできました。

電気が復旧してからは比較的穏やかに時間がすぎている様ですが、食料品や飲料の在庫がいつまで持つのかは定かではありません。

 

私の職場では診療を停止　スタッフは早朝に出勤し、医療機関の方針に従って待機をしていました。

 

幸い、今日、今現在まで大きな余震はなく（昨夜は震源地の近くで震度４を観測している様子）昨日より町内の小中高、医療機関も通常通り稼働を始めています。

 

停電の夜　倶知安町の空に現れたのは満天の星

 

災害は人間に悲しみを通じて大切なことを教えてくれます。

 

ブラックアウトした町の中　多くの人が星空を眺め

 

今生きていることや、電気のある、ライフラインのしっかりした日本の環境について感謝し

 

震源地の近くで亡くなられた方やその家族の気持ちを考えるようになりました。

 

悲しみの大学　があると聞いたことがあります。

 

この体験を通じて　私達はより一層学び、成長することができると思います。

 

北海道内のラジオでは「元気を出そう」「頑張ろう」というDJの声に始まり、流れる曲は全て胸を打つ様な、エネルギーが湧いてくる様な音楽が流れています。

 

昨夜（2018年９月７日）

辰己選手は皆さんの支援で購入したパラカヌー艇を車に積み込み、石川県小松市を目指し、小樽からフェリーで出港しました。

 

９月10日は　小松市の木場潟カヌー競技場でパラカヌー日本選手権が行われます。

 

８月にポルトガルで行われたパラカヌー世界選手権では、51秒台でゴールし、日本選手団は決勝に進めずでした。

参考記事：日本勢は決勝進出ならず｜2018パラカヌー世界選手権１日目（障がい者スポーツ専門情報サイト）

 

今回の日本選手権ではさらなる記録の更新が目標

 

目標は東京パラリンピックの出場権を獲得することです。

 

北海道から元気なニュースを届けたい

 

これから私も新千歳空港に向かい、小松に飛びます。

今回も辰己選手が集中してレースに臨める様にトレーナーとしてサポートを行います。

 

大きな二次災害が起こらないこと、早期の復旧を願っています。

パラカヌー世界選手権（ポルトガル　モンテモルにて）辰己博実選手の勇姿

 

追記：

 

2018年９月７日

 

倶知安町を７：４０に出発

 

道中　支笏湖の裏側に当たる276号線を通るのですが

木々が倒れ、道路が荒れている状態でした。

 

９：３０　新千歳空港に到着

 

駐車場は全く混んでおらず、むしろガラガラの状態でした。

 

搭乗手続をしに空港内に足を踏み入れると、現状がよくわかりました。

 

まず空港内のショップはほぼ全てシャッターが降りており、手荷物預けやチケットの購入で並んでいる人でごった返している状態です。

 

新千歳空港で一夜を過ごされた方も多数いらっしゃるようで

 

流石に疲弊している様子が伺えました。

 

空港内は節電のために気温が高めになっていますが、幸いだったのは真夏でも真冬でもなかったことです。今現在、外気温は23℃ ９月の北海道にしては気温は高めです。

 

こうしてパソコンをタイプしている間にも　揺れているような感覚があるのですが、余震なのか空港内を人が移動しているために生じている揺れなのかよくわからない状況です。

 

yahooニュースでたった今　新たに心肺停止の１０人が見つかったというニュースが入ってきました。

 

現地の方も、また救助をしている方々も命がけのことと思います。

 

あと1時間ほどでフライトですが

 

様々な心境の中　自分が何ができるのか

 

今は北海道から辰己博実という選手が活躍して、北海道を勇気づける、そのお手伝いをしっかりさせていただきます。

 

15時４０分　羽田空港で小松行きの飛行機で乗り継ぎを待っています。

 

その間に気づいたことがありまして

 

今日9月8日は　3年前　辰己選手と私がはじめてトレーニングを始めた日でもあります。

 

あれからもう3年が経過　当時はリオパラを目指していましたが

 

その夢が途絶えました。

 

だけど私達は諦めないでここまで来ることができました。

 

辰己さんのタイムも当時から比較すると

 

４秒ほど縮まってきています。

 

明後日の日本選手権では　欲を言えば48秒台を狙いたいところですね。