平安時代に姿を消した、幻の塗料「金漆とその復元」 

平安時代に姿を消した、幻の塗料「金漆とその復元」 
支援募集終了日までに集まった支援金をプロジェクト実行者は受け取ります(All-or-Nothing方式)。支援募集は12月20日(金)午後11:00までです。

支援総額

1,040,000

NEXT GOAL 2,000,000円 (第一目標金額 1,000,000円)

104%
支援者
40人
残り
16日
支援募集終了日までに集まった支援金をプロジェクト実行者は受け取ります(All-or-Nothing方式)。支援募集は12月20日(金)午後11:00までです。

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プロジェクト本文

目標達成の御礼とネクストゴールへの挑戦について

 

11月14日よりスタートした本クラウドファンディングですが、16日目に目標金額である100万円を達成できました。


ご支援してくださいました皆さまのお力だと、心より感謝申し上げます。

 

クラウドファンディングに挑戦する時は、皆さまにどれくらい応援していただけるか正直とても不安でした。しかし、皆さまからのたくさんのご支援のおかげで本を出版できることになり、心から嬉しく思っています。

 

コメントやメッセージで、ページに書いてあるような想いに共感してくださったというお言葉や、応援していますというようなコメントをいただく度に、たくさんの方に支えられて今、目標に向かって取り組めていることを改めて実感しています。本当にありがとうございました。

 

そして、READYFOR様からのご進言も有り、現在着々と準備が進む中で、ネクストゴールを設置させていただくことといたしました。


次の目標金額は200万円です。ネクストゴールのご支援金については、元々出版には265万円以上の費用がかかるので出版のための費用として大切に活用させていただきます。


仮にネクストゴールの金額を達成できなかった場合も、自己資金を元に実施させていただきますが、皆様からの多くのご支援をいただけますと幸いです。

 

皆さまからの想いを無駄にしないよう努めてまいりますので、残りの期間、引き続きのご支援ご協力、そして特にお願いしたいのは拡散・広報のご協力のほどどうぞよろしくお願いいたします。

 

2024.12.02 心よりの感謝を

漆芸家 本間幸夫

 

 

 

自己紹介

 

 

漆芸家 本間幸夫

日本産漆を使い続けて、木の皮を使った作品などで独自のスタイルを作った漆芸家。日本橋三越美術特選ギャラリーなどを中心に個展活動を続ける。2011年から幻のような古代塗料 金漆を追い続ける。

 

1947年 東京生まれ。

67年 立教大学中退し、木工芸彫刻家・柴﨑始に弟子入り。  

79年 茨城の日本産漆に出会う。以後、手クロメによる精漆をつづける。  

82年 人間国宝・故 赤地友哉に師事する。  

90年  日本橋三越本店にて「木汁居漆芸展」三人展。(以降93、96、99、04年)  

95年  日本橋三越本店美術サロンにて個展。(以降97年)  

96年 新宿伊勢丹本店にて個展 以降13 回ほぼ毎年開催

2000年 日本橋三越本店特選画廊にて個展。(以降03・06・09・12・15・ 18・21年)漆液と木工轆轤の為の仕事場を新設。

04年 大阪ギャラリー「びぎゃら」にて個展。(以後約2 年おきに開催)   

07年 銀座ギャラリー竹柳堂にて赤地友哉門下展。(以降0・・09年 )日本橋三越本店工芸サロンにて個展。

10年 新宿柿傳ギャラリーにて個展(以降14年)    

11年 金漆の実証研究を始める。  

18年 日経BP社より「ーUTSUROIー本間幸夫の漆の仕事」を出版。   

23年 中国からの要請でリモートを含め5回の講演を行う。 

24年 明治大学で「忘れられた東アジアの古代塗料金漆の復元」など講演多数。12月日本橋三越本店特選画廊にて3年おき第11回目の個展開催。その他個展・工房展 雑誌や本など多数。

 

日本産漆を支援するNPO法人壱木呂の会 理事長。奥久慈漆生産組合顧問 日本漆アカデミー運営委員。

 

 

金漆について

 

5世紀頃から韓国、中国で貴重な塗料として扱われ、日本には奈良時代の初め頃にその記述が残されています。

 

平安時代までに身分の高い方々だけが使用していたであろうこの塗料は、光沢のある琥珀色で当時では神秘的に見えた塗料であったといえます。延喜式や東大寺献物帳に多くの記載を見ることができます。

 

平安時代以降忽然と姿を消したこの塗料を現代に再現しようと、多くの学者の協力でその解明を行った本です。

 

この本のように金漆という塗料を異分野の学者が取り組んで研究や検証をされた例を知りません。この研究は始まったばかりです。今後の研究者に引き継がれなくてはなりませんが、この本が役に立ってくれることを切に希望します。

 

 

 

 

 

 

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

金漆という塗料について、古代史、最先端科学、植物学、工芸史の専門家という異なる分野の研究者の協力を得て、本を出版をすることになりました。

 

金漆は漆とは全く異なり紫外線によって硬化する不思議な塗料です。中国の台州、朝鮮半島西南部、日本の九州から千葉県までの沿岸部に自生する木から採取する樹液です。

 

 

古代においては「三国志」にその樹液を鉄の鎧に塗り、金色に光らせて、敵を圧倒したことなどが記されている。中国や渤海への贈答品ともされたが、13世紀後半には生産されなくなり、中国・朝鮮半島でもその技術が途絶えてしまいました。

 

近年、この金漆がカクレミノの樹液である可能性が指摘されましたが、まだ数多くの謎が残されております。その樹は朝鮮ニンジンと同じウコギ科に属しており、昔から医療に使われてきました。日本でのその分野の開発が待たれるところです。

 

プロジェクトの対象になる本書では文部科学省の科研適用を受けた現代最先端の歴史学者、科学者、工芸史専門家が協力してくださり、韓国のカクレミノと日本各地のカクレミノ・コシアブラ・タカノツメ群生地を調査、樹液採取して分析していただきました。

 

本書出版の目的はそれぞれの樹脂の性質・特徴を明らかにするとともに、金漆産地としての特性と塗布法を解明し、次世代の研究に資することを目的にしています。

 

本の製作費は高額になりますが、できるだけカラーページを多くし、写真や図版をふんだんに使って、次に続く工芸家や、研究者に分かりやすく伝えられるようにしたい。

 

 

 

プロジェクトの内容

 

 

今回のプロジェクトで集まった資金はすべて、金漆についての本を出版をするために使います。

 

総額250万円必要となり、このプロジェクトで集めたお金はすべて出版の費用に充てられます。

 

一般の方々や研究者にも、この本を介して広く金漆について知ってもらう機会を提供したいです。

 

 

 

 

 

プロジェクトの展望・ビジョン

 

この本が今後多くの研究者や工芸家が金漆を知っていただき、今後の研究に役立つことを期待しています。50年以上漆の仕事に携わってきましたので、顧客の皆様にもお声かけしたり、facebookやInstagram、金漆研究会の会員を通じても広く呼びかけたいと思います。

 

金漆という名称は耳慣れないことと思いますが、韓国や中国では大変貴重な塗料とされ、三国志の中にも明光鎧という鉄にこの塗料を塗って金色に輝かせ、敵を圧倒したことが記されています。

 

また金漆の木は朝鮮人参と同じ科に属し、韓国では昔から金漆の木の皮や葉は医薬品や健康食品として使い伝わってきたものです。日本でも健康志向が強まる中、その方面の研究も期待したいとっころです。

 

本の出版によって、幻の塗料の現代社会での新たな可能性を求めていきたいと考えます。是非ご協力をいただければ幸いです。

 

 

 

応援メッセージ

 

宮内庁正倉院事務所・前所長 西川明彦

本間幸夫さんは伝統的な漆工芸作家である。しかし、材料に対する探究心は科学者のそれに近い。漆を塗る場合、その樹液を購入して用いるだけで済むものをわざわざその苗木から育てることから始める。

 

このたびは「金漆」という今は失われた古代の塗料について実証的な研究を通じて復元を試み、本書はその成果を報告するものである。その樹液を求めて日本国内でのフィールドワークに留まらず韓国にまで赴き、歴史・科学・ 工芸の研究者に加え樹液採取の技術者の力をも借りて研究を深めた一冊になった。

 

日本・中国・韓国の史料をひもとき、化学分析による裏付けを得て、「幻まぼろし」の塗料を「現うつつ」に再現した。 

 

 

茶道・式楽会主宰 井上米輝子

本間さんとの出会いは三越でのグループ展で30年ほど前だったと覚えております。その折、数種類の箔を貼った桔梗香合について熱心に説明していただきました。香合の合口の事や漆の塗り方の説明を伺いながら本間さんの漆愛の深さに感動しました。


その後作品を作りながら、漆の現状、漆に関わる方々の現状などを憂いて山林に漆の苗木を植え育てることを始められました。それは私利私欲ではなく漆に関わるものとしての義務感に突き動かされているような気迫がありました。

 

単に漆芸作家として作品を作るだけではなく漆そのものを研究し、金漆にたどり着き作品に仕上げる本間さんの漆愛でこれからも我々に漆の魅力を教えてくださいます様お願いいたします。

 

 

プロジェクト実行責任者:
本間幸夫(幻の塗料「金漆とその復元」 出版会)
プロジェクト実施完了日:
2024年12月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

本間幸夫(幻の塗料「金漆とその復元」 出版会)が平安時代に姿を消した古代塗料 「金漆とその復元」を2024年12月に出版することになった。今まで金漆という塗料各分野で各分野で研究者はおられて論文などは存在しますが、古代史、植物学、最先端科学の著名な研究者の協力で単独の本として出版することになりました。 始まったばかりの研究なので次世代の工芸家や、研究者が分かり易いよう写真ページをできるだけ多くしご協力いただくご協力いただく支援金はその本の製作に使いたい。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
差額は自己資金でまかないます。

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プロフィール

漆の仕事を50年以上にわたり個展を中心に活動しています。1997年から日本産漆を支援する壱木呂の会を仲間の漆芸家と立ち上げ現在NPO法人壱木呂の会の理事長として活動しています。 今年12月には3年おきに11回目になる日本橋三越美術特選ギャラリーでの個展を行います。 2011年に金漆と係わり以後ライフワークとして研究、実証を続けてきました。

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リターン

10,000+システム利用料


作成した本とお礼状

作成した本とお礼状

限定300部 税込み8,800円の本とお礼状を送ります。

申込数
21
在庫数
19
発送完了予定月
2024年12月

10,000+システム利用料


alt

お気持ち10000円コース

お礼のメールをお送りします。
いただいたご支援はすべてプロジェクトに費用に充てさせていただきます。

申込数
13
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

50,000+システム利用料


金漆アクセサリーと本とお礼状

金漆アクセサリーと本とお礼状

素焼き磁器で作った金漆塗りのペンダントと、本とお礼状を送ります。

申込数
3
在庫数
17
発送完了予定月
2025年2月

50,000+システム利用料


alt

お気持ち50000円コース

お礼のメールをお送りします。
いただいたご支援はすべてプロジェクトに費用に充てさせていただきます。

申込数
3
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

100,000+システム利用料


金漆塗りヘギ目皿  大小二枚組 桐箱入と本とお礼状

金漆塗りヘギ目皿 大小二枚組 桐箱入と本とお礼状

感謝のメールとともに金漆塗りの商品と本を返礼品として送ります。

申込数
1
在庫数
3
発送完了予定月
2025年2月

100,000+システム利用料


alt

お気持ち100000円コース

お礼のメールをお送りします。
いただいたご支援はすべてプロジェクトに費用に充てさせていただきます。

申込数
1
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

200,000+システム利用料


対価に見合う本間作品+金漆のぐい呑み(内錫仕上げ)と署名入りの本とお礼状 20万円コース

対価に見合う本間作品+金漆のぐい呑み(内錫仕上げ)と署名入りの本とお礼状 20万円コース

対価に見合う本間作品+金漆のぐい呑み(内錫仕上げ)と著者署名入り本を返礼品として送ります。
※写真は一例です。大きさ形等はご指定いただけません。

申込数
0
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

200,000+システム利用料


alt

お気持ち200000円コース

お礼のメールをお送りします。
いただいたご支援はすべてプロジェクトに費用に充てさせていただきます。

申込数
1
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

300,000+システム利用料


対価に見合う本間作品+金漆のぐい呑み(内錫仕上げ)と署名入りの本とお礼状 30万円コース

対価に見合う本間作品+金漆のぐい呑み(内錫仕上げ)と署名入りの本とお礼状 30万円コース

対価に見合う本間作品+金漆のぐい呑み(内錫仕上げ)と著者署名入り本を返礼品として送ります。
※写真は一例です。大きさ形等はご指定いただけません。

申込数
0
在庫数
4
発送完了予定月
2025年3月

300,000+システム利用料


alt

お気持ち300000円コース

お礼のメールをお送りします。
いただいたご支援はすべてプロジェクトに費用に充てさせていただきます。

申込数
0
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

プロフィール

漆の仕事を50年以上にわたり個展を中心に活動しています。1997年から日本産漆を支援する壱木呂の会を仲間の漆芸家と立ち上げ現在NPO法人壱木呂の会の理事長として活動しています。 今年12月には3年おきに11回目になる日本橋三越美術特選ギャラリーでの個展を行います。 2011年に金漆と係わり以後ライフワークとして研究、実証を続けてきました。

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