長崎県：鯛ノ浦（上五島）～長崎航路の存続

▼自己紹介

　長崎県の離島（上五島　鯛ノ浦港）と本土の長崎港 間を運航する 旅客船事業者です。

2018年10月 前会社の突然の倒産により、路頭に迷った元従業員たちを中心に地元の方々のご支援の下 新たな会社を設立。

新上五島町より町有船「びっぐあーす」の指定管理を受け「鯛ノ浦～長崎航路」の運航を再開してから現在6年目に至ります。

コロナ禍の苦境もどうにか乗り越えながら、令和6年4月からはさらに「びっぐあーす2号」の指定管理も受け、現在 2隻体制にて運航を行っています。

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

　離島航路を運航する重要な公共交通機関として とにかく航路を存続させていきたいという思いで経営を続けています。

自己紹介で前述のとおり「びっぐあーす」「びっぐあーす2号」は、新上五島町の町有船であり、弊社はこの2隻の「鯛ノ浦～長崎航路」の指定管理者として新上五島町より選定されて、2隻2往復体制で運航を行っていますが、離島の過疎、本土からの利用率低下、船舶燃料単価の高騰などの影響があり、現在 経営が非常に厳しい状況下にあります。

　離島航路には、離島航路整備法という法律があり、海上運送事業者の多くが離島航路整備法のもと国庫補助の恩恵を受けていますが、国土交通省より認可を受け弊社が運航する「鯛ノ浦～長崎航路」については、条件が合致しないため国庫補助航路の対象外となっています。

そのため赤字はすべて自社自力で乗り切って行かなければなりません。

　令和6年8月弊社が新上五島町に対し、現状の「びっぐあーす」「びっぐあーす2号」の指定管理契約内容では今後の航路運営が厳しいと申し出たことにより、令和6年9月13日付の長崎新聞に掲載のとおり、現在、新上五島では条件を見直した上で指定管理者を再度募集するか、町営船を廃止するかを議会で協議しています。

　もし、今後、指定管理条件を見直したうえで航路維持を行うということで進むのであれば、当然のことながら弊社としては、今後 新上五島町が発表するであろう、見直された条件での指定管理での募集に応募をし、再度 指定管理者として選定されるように、精一杯頑張っていきたいと考えています。

　まずそのためには、新上五島町の議会での決定がまとまるまでは、なんとしてでも鯛ノ浦～長崎航路の維持を行っていく必要があるため、このプロジェクトを立ち上げました。

▼プロジェクトの内容

　プロジェクトの内容は、9月～10月の鯛ノ浦～長崎航路を運航するための航路運航費＝船舶燃料費に活用します。

船舶1隻を1日1往復するためには、軽油3,000リットルの給油が必要です。現在は2隻2往復体制で運航しているため、3,000リットル×2隻×＠110円＝1日あたり660,000円の燃料費が必要となります。

▼プロジェクトの展望・ビジョン

　令和6年10月以降のビジョンはまだ未定ではありますが、

スケジュールとしては以下のとおりが想定されます。

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 Ｒ6月 8月中旬　新上五島町に現体制での指定管理制度では運航困難であることを申出

 　　　9月中旬　長崎新聞に「長崎-鯛ノ浦の運航困難」の記事が掲載（R6.9.13）

　　　 9月中旬　クラウドファウンディング開始

　　　　　　　　航路の維持に専念

 　　  　　　　　新上五島町　鯛ノ浦～長崎航路の指定管理者 公募開始　　（未定）

 　　  10月下旬　クラウドファウンディング終了

 　　  　　　　　新条件での指定管理制度での 鯛ノ浦～長崎航路の運航開始（未定）

 　　  11月　　　リターン発送

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まだ、新上五島町より指定管理者の公募があるのか、弊社が再度指定管理者として選定されるのか、すべてが未定の状況ではありますが、もし公募があり、もし弊社が再度、新上五島町から指定管理者として選定された暁には、これまで以上に自社自立の意識は常に持ち、航路運営に真摯に取り組んでいく所存です。

今後は、これまでどおり島民の足としての役務を果たすことと並行しながら、「びっぐあーす」の持つ 船舶定員数（300名）や運航スピード（時速55km）などの特性を活かし、本土からの大口顧客や修学旅行生などを取り込んでいかなければと考えています。