今回の主人公

ヤマトくん(Mダックス・17歳)
9歳の誕生日2008年5月5日にヘルニアを発症し手術。その5ヶ月後に扁平上皮癌にかかり右後脚中指を切断。現在、下半身麻痺・排泄機能麻痺のため車イス生活を送って8年目。

 

 

きっかけは、第8回ぐらんわん!イキイキ犬賞表彰式の体力測定でした。愛車のオリジナルカラーの車イスには乗らずに、バランスディスクに乗る姿を見た、ペットケアサービスレッツ伊藤先生からのひと言。


「ヤマトくん、歩ける可能性あるかも」

 

ちょうどこの頃、ヤマトくんは転ぶことが多くなっていました。頼みの綱である前足が開脚するように流れてしまい、一度転ぶと亀が裏返って起き上がれないようにバタバタ。自力で立ち上がれないことが度々起こっていました。そんなこともあり、後日、ペットケアサービスレッツへ出向きカウンセリングすることにしました。


トレーニングを始めてちょうど1ヵ月、前回との変化は、体重が3・2キロから3・4キロにアップ、尻尾が大きく振れるようになっていました。8年間後ろ足を動かすことを忘れていたため、自分の意志で後ろ足を動かし前へ出す練習では、見ているこちらも力が入ってしまいました。

動かなかった足を自力で動かしている姿を見るとついつい期待してしまいますがヤマトくんは17歳。諦めない姿勢が大切だと教えてくれました。

 

 

8年越しのミラクル

 

その後、ミラクルが起きました。
8年以上も出来なかったことが少しではあるけれど出来るようになって、4本脚で立つなんてことは1秒も難しかったのに、15秒間もキープできるように。そして、お座りした状態から自分の力で立ち上がり、なんと自力で歩くことが出来たんです。数歩だけれど、間違えなくヤマト君は自分の力で歩いたのです。飼い主さんはもちろんのこと、トレーニングをした伊藤先生やスタッフ、その場にいたみんなで大喜びした瞬間のヤマト君のドヤ顔…忘れることはありません。

 

元気なままのボクでいたい

 

それから約1ヵ月後、いつもと同じように過ごしグッスリ眠ったヤマトくんは、そのまま目を開けることなく眠ったまま旅立ちました。17歳10ヵ月でした。介護するつもりでいた飼い主さんにとって、元気なまま旅立ったことを、はじめはすんなり受け入れることができなかったそうです。

でも、ぐらんわん!の「介護ゼロプロジェクト」を知った時……これはヤマト君のことだと。〝元気なままのヤマトで終わりたかった…〟ヤマト君はそう思ったんだなと素直に思えた時、自然と涙が出て自然と笑顔になれたそうです。

 

※ぐらんわん!VOL.34、36を再編集しました。

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