プロジェクト概要

日本古来の伝統芸能、「雅楽」の演奏活動にご協力下さい!

 

私は、雅楽演奏家の岩佐堅志と申します。

昨年、「宮城と福島に鎮魂の音楽・舞の雅楽を届けよう!雅楽慰問演奏プロジェクト」として掲載をしましたが、残念ながら目標金額に達せず、再チャレンジとなります。昨年10月末に、6度目となる東北慰問演奏会を開催致しました。目標に達せず、とはいえども30名近い方に御賛同頂き、本当に嬉しかったです。この場をお借りいたしまして御礼申し上げます。

この東北慰問演奏は我々のライフワークでもありますので細く・永く今後も続けていく所存です。

 

今回は、特に2014年6月10日(火)に兵庫県西宮市で開催する雅楽公演を取り上げ、この公演を成功させるプロジェクトです。公演を成功出来れば、余剰金が発生し、結果的には東北へも慰問演奏に伺う事が出来ます。この演奏会開催に

あたって、運営費のご支援を頂けないでしょうか?

 

(舞楽「蘭陵王」:舞楽の演目の中でも最も有名なものです。三島由紀夫の短編小説にもこれを題材にしたものがあります)

 

「雅楽」とは、元来は「俗楽」に対する言葉で正統の音楽を意味し、

平安時代にはほぼ今日の形が完成したとされ、世界で最も古い

音楽文化財として2009年にユネスコ文化遺産に指定されています。

 

日本古来の歌と舞、古代アジア大陸から伝来した器楽と舞が日本化したもの、及びその影響を受けて新しく出来た歌曲、その総称でもあります。1000年近い伝統を有し、また西洋音楽とは全く異なる芸術的価値が改めて評価されています。雅楽の本崇とも言うべき宮内庁式部職楽部が伝承する雅楽は国の重要無形文化財に指定されており、その構成員たる楽師全員が重要無形文化財保持者(人間国宝)に指定されています。

 

雅楽は八種類の楽器(羯鼓・太鼓・鉦鼓・琵琶・筝・鳳笙・篳篥・龍笛)を使用して演奏します。従って雅楽の演奏には演奏家が八人必要になります。しかも演奏に厚みを増すには管楽器(鳳笙・篳篥・龍笛)の人数を増やす必要があり、また舞楽(雅楽演奏に舞を伴う演奏形態)を上演するとなると舞人も必要ですから、どんどん人数が必要になります。その結果、雅楽演奏のソロ活動というのは事実上不可能であり、その互助的な組織として雅楽団体が必要になり、そのような事から我々はこの博雅会(はくがかい)を結成致しました。

 

(管絃(かんげん):器楽合奏です。最もポピュラーな雅楽演奏の形です)

 

歌舞伎であれば歌舞伎座に、能・狂言であれば能楽堂に

出向けば鑑賞することが出来ます。しかし、雅楽には常設の

ハコ(劇場)というものがありません。

 

雅楽をホール等で気軽に鑑賞出来る機会は極端に少なく、大都市ならまだしも、人口の少ない地方都市など皆無と言って良い状況にあるのです。ユネスコ文化遺産である雅楽ではありますが、伝承するこの日本国内において鑑賞する機会が稀有である、という現状を我々雅楽演奏家は非常に悔しく思っています。

 

(舞楽「胡飲酒(こんじゅ)」:胡国<現在の中国北西部>の舞です。奈良時代に我が国に伝えられ、現在も舞われています。舞っているのは岩佐本人です))

 

博雅会では、1999年の結成当初から積極的に公演を行ってきました。メンバーが全国各地に点在するという特色を生かし地方都市での公演に力を入れてまいりました。1都2府1道23県、合計27の都道府県で公演を行いました(2014年1月現在)。公演数は大小合わせ、この15年で200を超えます。

2011年からはホールでの自主公演も開始しました。時間的制約も無く、じっくりと雅楽を楽しめるという良い面がある一方、経費はホール代を含む全てを各自持ち出しであり、チケット販売で収益を確保しなければならないというシビアな面もあります。そのような厳しい状況の中、我々は果敢に自主公演に挑戦してきました。関西・北陸・東京とこの3年で8回の自主公演を開催しました。が、やはり収益の確保が難しいというのが現実です。

 

雅楽、これは万人受けする音楽だとは決して思いません。しかし、

一度は皆様に雅楽はどのようなものなのかを聴いて頂きたいのです。

 

これは能・歌舞伎もそうなんでしょうが、日本の伝統芸能というのはやはりコアなお客様に支えられる世界なのだと思います。国や自治体などが支援するという方法も取られています。しかし我々は敢えて、雅楽を支援して下さる方のみに協力をお願いしたいと考え、このような形を取りました。

 

(舞楽「萬歳楽」:唐代の皇帝・玄宗作。遣唐使が日本に持ち帰りました。中国にはもうこの舞は存在しません)

 

博雅会の公演では、演奏中に寝る事も是としています。それだけ心地の良い音楽です。また、宗教音楽と捉えられがちである雅楽は、実は繊細な器楽合奏があったり豪奢な装束・調度品があったり、また平安時代の陰陽五行説に基づくなど様々な楽しみ方があります。ところが、公演後のアンケートを集計しても、やはり半分以上の方が「つまらない」とか「どの曲も同じ曲に感じる」という意見です。しかし、それはそれで構いません。一度聴いて下さって、その上での評価なのですから。

我々が悔しいのは、その勝負すらさせて頂けない、という現状なのです。より多くの方に雅楽を聴いて頂き、その中の10人に1人でも、100人に1人でも雅楽を好きになって頂きたい。その為には、まず公演を増やさないと、雅楽に触れる機会を増やさないと何も始まらないのです。

 

この志に賛同頂ける方がおられましたら、どうぞご協力下さい。宜しくお願い申し上げます。

 

(南相馬市・小池小草仮設住宅にて。このように雅楽は気軽に親しめるものなのです)

今回の公演について

 

6/10(火)、兵庫県西宮市にあります兵庫県立芸術文化センター神戸女学院小ホールにて博雅会関西雅楽公演vol.5「唐楽と高麗楽」を開催します。

博雅会初の自主公演は2010年7月、今回と同じ会場で行いました。この会場に決めた要因は、何といってもその音響の良さです。私たちが利用したのは小ホールなのですが、このホールの音響の良さは尋常ではありません。物凄く良く響くのですが残響が無い魔法のようなホールなのです。伝え聞くところによると、室内楽奏者の間で知る人ぞ知るホールだそうです。

その翌年3月、東日本大震災が起こりました。この兵庫県立芸術文化センターは今から19年前に発生した阪神大震災をきっかけに作られたホールであり、そのホールで初めて自主公演を行った我々はその非常に強い縁を感じずにいられませんでした。それが東北での慰問演奏のきっかけとも言えます。

 

今公演演奏曲目です。

<管絃> 大曲「春鶯囀壱具」 ~唐楽~

<朗詠> 「一聲」 ~日本作曲~

<舞楽> 「納曽利」 ~高麗楽~

※冒頭の写真は舞楽「納曽利」です。

 

今回はこの公演のチケットを引換券の対象の中心にさせて頂きたく存じます。今公演では、ゲストに元宮内庁式部職楽部首席楽長であり、日本芸術院賞も受賞された豊英秋(ぶんの・ひであき)師を迎えます。天才と誉れの高い師の技術を存分に堪能して頂くべく、師には管(鳳笙)・歌・舞(右舞)全てをご披露頂きます。

 

引換券について

 

・御礼状

 

・過去の博雅会公演のDVD

 

 

・公演後の打ち上げに招待いたします。出演メンバーと近しく話せる絶好の機会です。 (打ち上げ開催地は大阪・難波を予定しています。開催地までの交通費は各自ご負担下さい)

 

・「博雅会特別サポーター」に認定させて頂きます。博雅会が開催する今後一切の自主公演の招待券を未来永劫贈呈させて頂きます。


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