道指定文化財・蠣崎波響『釈迦涅槃図』を120年ぶりに修復し未来へ！

お礼

今般高龍寺の挑戦したクラウドファンディング「道指定文化財・蠣崎波響『釈迦涅槃図』を120年ぶりに修復し未来へ！」は、

当初の目標である1100万円を大きく超え、

11月20日にネクストゴールに設定した1500万円に到達することができました。

想像を超える数の方々からの御支援、期待の大きさに感謝し、

責任の大きさを改めて実感いたしました。

山内一同、ありがたさをしみじみと感じております。

修復に必要とされる費用の大部分は皆様の御支援でまかなう目途がつきました。

余剰金が出た場合、次の使途に活用させていただきます。

・涅槃図掲示用緞帳ウインチの設置

今般の修復を経て涅槃図の表装は一回り大きくなります。そのため、掲示の際の負担が一層大きくなります。

表具師さんからは、涅槃図掲示用に本堂天井にウインチをつけることを提案されていました。緞帳を上げるように涅槃図をそれに掛けて引き上げて掲示することによって軸への負担が劇的に減少するそうです。

こちらはご提案を受けたものの、高額な修復費用に鑑みて余裕があれば設置、という程度の実現期待度でした。余剰金が出た場合、こちらを本格的に検討しようと思います。

・描かれた頃の彩色を復元したレプリカを作成

表具師さんの説明動画にもあるとおり、日本画の修復は彩色に関しては現状維持を旨とすることが定められています。

しかしながら、描かれた当時の色合いを知ることができるのは修復の際表装を剥がした時に限られることもまた事実です。

そこで可能であれば、その時に知った色合いをもとに、当時波響が描いた色彩を再現したレプリカを制作できればと考えております。

美術史的にも価値のある試み、表具師さんからも「不可能ではない」という回答を得ております。余剰金が出た場合、こちらにも活用させていただきます。

数ヶ月前には、このような御礼を書くことができる日が来ようとは思ってもおりませんでした。

1500人以上の方々の期待を背負い、確かにいまこの絵は未来へ伝えられようとしております。

また、高龍寺と皆様のご縁も、さらに多く、太く、強くさせていただきました。

言葉では尽くすことはできませんが、心より感謝の言葉を申し上げます。