子供達に海のドラマを伝えたい！"みんなの魚屋"建設プロジェクト

こんにちは。榊裕美（🍎）です。

 

今朝は久之浜漁港にて、漁業関係者が集い1年の豊漁と航海の安全を祈念する「出初式」が行われ参列してきました。

この神事に参加するのも3回目。年を重ねるごとに知った顔が増え、港を歩きながら新年のあいさつを交わす時間が長くなっていくことが幸せでたまりません。

 

さて、こちらのページでは当プロジェクトの裏側を紹介していこうということでしたが、昨日は私が漁師に憧れを抱くようになったきっかけを。そして本日も、もう少しだけ八戸の漁師さんのお話にお付き合いください。

 

 

遠洋漁業の船に乗っていたおじちゃんの話を聞いて漁師に憧れを抱いた私。

（詳しくは1月7日公開記事「私が漁師に憧れるようになったワケ」をご覧ください）

実はその時おじちゃんは、こんなことも話していました。

 

「ずぶんの子どもどか孫さも漁師させたいと思わないな。今の時代だばもうダメだベ。」

 

おじちゃんはリストラにあって遠洋船を降りねばなりませんでした。

こんなに魅力的なのに、”時代の流れ”によって消えていってしまう漁師という職業や漁業という産業。

問題意識を持った私はそのまま「漁師」と、大好きな地元「八戸」を卒業論文のテーマにすることに。

（教育学部でありながら、こんな突拍子もないテーマの研究を許してくださった埼玉大学コラボレーション教育専修の先生方、ありがとうございました。）

 

おじちゃんの他に漁師の知り合いもつてもなかった私は我が家から一番近所の漁業組合「鮫浦漁業協同組合」を訪ね、そこで若手の漁師さんを紹介していただき近くの居酒屋でお話を伺ったのです。

 

 

「漁師って辛くてきついってイメージあるけどさ、自分が考えたことをやってみて獲れたときの喜びずのはね、すごく嬉しいもんだよ。

ワカメでもウニでもヒラメでもなんでも、獲ってきてこう、”んめんめ”って子供が食ってる姿が一番幸せ感じるず」

 

このときに聞いた言葉が、ずっと私が「漁師ってカッコいい」って言い続けている一番のゆえんで。

「自分の仕事のここが幸せだ」ってこんなにもハッキリ言えるんだー！って衝撃を受けたのを覚えています。

 

漁師でも農家でも営業マンでも、自分の仕事に誇り持って働いてる人ってめちゃくちゃカッコいいですよね。

しかもそれを自分の手足頭使って自然相手にしてるとか。

語彙力がないことがこんなにも悔やまれるのですが、もう、めちゃくちゃ、めちゃくちゃかっこよくて。そしてそんな大人がこんな近所に住んでいたなんて。

 

私の家は高い丘の上に建っていて、家の窓からはいつも海が見えました。

その海を仕事場として生きている大人がいることを、私は八戸に住んでいながら全く知らなかったし知ろうともしませんでした。

「八戸は漁業の町なんだよ」なんて大学に出て友達に説明していながら、そこで働く人の姿を全く知らなかったのです。

 

もっとこの町のことを知りたい。

海で生きる人の声をもっと聞きたい。

 

そんな単純な動機がきっかけで、漁師の魅力にどんどんドはまりしていったのでした。

 

～続く～

 

明日は、「いつかは地元の町を漁業で盛り上げたい」なんて夢を抱いていた私がいわきと出会ったきっかけのことを振り返りたいと思います。

心優しいどなたか、お付き合いいただければ嬉しいです。

 

P.S　知らない世界を教えてくれた鮫浦漁協の馬渡さん、松浦さん。三島屋のおばちゃん。ありがとうございます＊また三島屋で飲みましょう＊