天明二年創業・241年続く歴史を守りたい（茨城県桜川市）

 

2023年12月15日にスタートした西岡本店のプロジェクトは、皆様のあたたかいご支援のおかげで、2024年1月22日に目標金額の150万円を達成することができました。これまでご支援いただいた皆様に心より御礼申し上げます。

 

応援メッセージを頂戴した当蔵ゆかりの方々や、ご支援いただいた皆様からの応援コメントに大変勇気づけられました。これからも多くの方に当蔵のことを知っていただけるよう、精進してまいりたいと思います。

 

ネクストゴールへ挑戦いたします！

 

プロジェクトは1月31日(水)まで続きます。残りの期間はわずかではございますが、ネクストゴールとして200万を目指したいと思います。

 

ネクストゴールで集まりましたご支援は、蔵の修繕に使用させてください。

とても古い蔵です。東日本大震災でのキズがまだ残ったままのところもあれば、経年で崩れていく箇所もあります。蔵全体の修繕では数百万単位での費用がかかります。なんとか費用を捻出しながら少しづつ直してはおりますが、なかなか進みません。

 

今回のネクストゴールでの費用には、まずは屋根。瓦のズレや欠けが生じており、雨漏りがある箇所の修繕費用に充てさせていただきたいと思います。

 

ネクストゴールを達成できなかった場合でもご支援いただいた資金を元に蔵の修繕を行っていく予定ではございますが、皆様からより多くのご支援をいただけますと幸いです。

少しでも良い状態で蔵の維持ができるように

歴史を感じていただける状態で皆様をお向かいできるようにするためにもお力をお貸しください。

最終日まで引き続き応援・ご支援の程よろしくお願いいたします。

 

2024/1/23 追記

西岡本店 八代目当主 西岡勇一郎

 

 

 

 

こんにちは、西岡勇一郎（にしおか ゆういちろう）と申します。

 

西岡本店を受け継ぎ、2010年より八代目当主として蔵を守り始めました。

 

西岡本店は、天明二年（1782年）に初代・ 西岡半右衛門により、筑波山系の豊富な伏流水と、質の良いお米を収穫できるこの地で、「皆様から親しまれるお酒を造りたい」という思いから生まれた酒蔵です。その先祖達が守り続けてきた心を受け継ぎ、創業から241年が経った今でも、当時から受け継いできた変わらぬ製法と「花の井」の名を守り、日本酒造りに情熱を注いでいます。

 

 

世間を騒がせ、皆様の生活にも大きな影響を与えたコロナ禍は、私たちの酒造りにも大きな影響を与えました。
 

心を込めて造った日本酒は、今は貯蔵庫で日の下に出るのを待っています。私が受け継ぐ以前からこの蔵にあった傷跡の手当てと、今後の存続、蔵の未来への道を皆様の力を借りることで乗り切りたい。

 

私たちの力だけではなく、皆様のお力添え、ご支援があれば未来への道が開かれると信じ、新たなプロジェクトの立ち上げを通じて、皆様と共に未来を築いていこうと考えました。

 

皆様のお力を
この蔵のためにお貸しいただきたく

お願いをいたします

 

妻・恵理と西岡勇一郎

 

私たち「西岡本店」について紹介させてください

 

私たち西岡本店は、茨城県桜川市真壁町に蔵を構えています。私たちの蔵があるこの真壁町は、関東の名峰「筑波山」のひざ元に位置し、昔から御影石の名で知られる花崗岩地帯を浸透して湧き出る伏流水のある所としても有名な場所です。

 

その伏流水で育つお米は非常に良質なものが収穫でき、今では地元・真壁高校農業科の生徒さんたちと協力し、酒米である「山田錦」や「こしひかり」を栽培し、地域との連携と農業発展にも力を入れてきました。生まれ育った場所が衰退することに心が悲しくなる一方で、その中で新たな可能性を見出し、地域全体が活気づいていく未来に希望を感じています。

 

筑波山の麓、清らかな伏流水と良質な米

 

241年という長い時の中で、蔵自体もかなり傷んできました。

 

細かい修繕を重ね、受け継いできた蔵の柱や蔵構えも、生産性の向上を目的とした設備の近代化を考えたこともありました。しかし、私たちが守るものはこの蔵の醸す日本酒の味と歴史であると考え、必要以上に無理な設備を導入することなく、創業時からの姿を大切に守っています。そのような努力も実り、この蔵は2001年に国の登録有形文化財に指定していただきました。 

 

登録有形文化財の標識も真壁の御影石

 

そのままの形で残された歴史の数々

 

私たちが造っている日本酒は、創業以来「純米酒」にこだわり、地元に愛され親しまれる本物の日本酒の味を守りつつ模索してきました。

 

最近では、お米に磨きをかけることにより、日本酒本来の姿を隠し、フルーティーに仕立てた「飲みやすい」お酒が流行り主流になりつつあります。もちろん、私たちもそれを造ることはできますが、それは私たちが追求したい日本酒ではありませんでした。

 

私たちは年を重ねるごとに熟成し、味に深みが増す日本酒を造っています。

 

私たちの造る日本酒は、数年の熟成後に出荷されるものがほとんどです。磨きの深いきれいなお酒は、その時には素晴らしい味わいを出すかもしれません。しかし時経過とともに急激に劣化をはじめます。「長期熟成」に耐えられる日本酒を造ることは、手間も時間もかかります。しかし、流行り廃りのない媚びないお酒造りが、8代という歴史を守ってきた西岡本店の伝統であり、それを守ることが、この先に、私たちの造る日本酒を待っていただける皆様への信頼を守ることだと、考えてきました。

 

 

コロナ禍で多くの飲食店が活動自粛を余儀なくされ、同時に私たちの造るお酒の出荷量は激減しました。

 

それでも毎年、日本酒を仕込み、熟成をさせるために貯蔵を行ってきましたが、約3年間の出荷量激減で、収支バランスは完全に崩れ落ちました。3年後、5年後に世に出すためのお酒を造るために、今年も新酒を造り熟成貯蔵をしますが、出荷量の激減により売り上げの低下を招き、それを仕立てるためのお米の調達などの資金が、まるで入らなくなってきたのです。

 

 

助成金も補助金も、根本的な解決にはならず、このような状況に陥ってしまいました。

 

コロナ禍が収束した今、2023年は飲食店の倒産件数が過去最多ペースを迎える最中、イベントの出店や、販路拡大のため様々な営業努力を重ねてはいますが、元のようにはなかなか戻りません。景気の回復どころか、ますます厳しい現実に直面しています。

 

この逆境を乗り越えるため、この蔵と受け継いできた心を守るために、一つの決断をしました。

 

このクラウドファンディングを通じて、守り続けたものやその可能性に向けて前向きな一歩を踏み出すために力をお貸しください。

 

 

コロナ禍で唯一、私たちが救われたのは、この酒造りの信念を守ったおかげで、貯蔵庫に眠っている日本酒がより一層熟成されたことです。

 

今回、このクラウドファンディングにおいて、私たちが信念を持って造っている「長期熟成酒」を中心に、ご支援いただける皆様を優先に私たちの日本酒を、本物の日本酒「花の井」をご堪能いただきたく思っています。 

 

 

ご支援賜りました資金は、原料米の仕入れなどの、数年後に私たちが世に出す日本酒造りのために使わせていただき、これからも変わらぬ私たち西岡本店のお酒をいつまでも皆さまにお届けできればと思いを馳せています。 

 

 

 

真壁町は素敵な町です

 

私たちは、この町に生まれ育ち、この町で日本酒を造っています。そして微力ながらも、私たちがこの町にお返しできることがあればと思い、いくつかの地域貢献活動を行っています。どうぞ機会がありましたら、ぜひ真壁町に、私たちの蔵を訪れてみてください。贅沢なことはあまりできませんが、心温まるひと時を過ごしていただければ、心から嬉しく思います。

 

コロナ禍以前、東日本大震災においても、私たちの蔵は大きな被害を受けました。正直、この時の傷の手当てを今もしているのですが、このコロナ禍において、それが非常に厳しい状況になりました。

 

しかし、被災したのは私たちだけではありません。

 

東日本大震災の復興の最中、この町にある真壁高校農業科の生徒さんたちと協同して、お米の栽培を研究し、コシヒカリをはじめ、地元米に加え、いままでこの地では作られたことのない、山田錦の栽培をはじめました。生徒さんたちはお酒の製造にも参加し、日本の伝統文化と農業の可能性を学びながら、生徒自身が作った山田錦を使い、「明笑輝（めいしょうき）」という日本酒を生み出しました。年々品質が向上し、この取り組みは、グッドデザイン賞を受賞しました。

 

成人し就職を都心部に求める人々も多くいます。それでも一部の生徒の皆さんが、いつまでもこの街に思いが残り、この町に心のある生徒さんと紡いだ私たちとの経験が、この「真壁町」に残り、この町がいつまでも生き生きとして残ることを心から祈り、願っています。

 

 

 茨城新聞ニュース(2015.11.27) YouTubeリンク

https://www.youtube.com/watch?v=nks2Dc8Oshw

 

 

寒い中、真壁を訪れた人々をもてなそう。町中にお雛様を飾ろう。

この気持ちから始まった「真壁のひなまつり」があります。

 

「お雛様を通して、和の文化・和む心・人の和が広がってほしい」と願い、その思いは「和の風」と名付けられました。

 

徐々に町中にお雛様を飾るところが増え、いまでは町中の100軒以上で飾られています。私たちの蔵では、今では使われていない土蔵に「驚くほど！」の数のお雛様を飾り、蔵を訪れた人々をご案内しています。蔵の一部は展示場としても活用しており、ひな祭りの時期には、蔵内での音楽演奏ライブやイベントなどを開催しています。

 

どうぞ真壁へお越しの際には、お気軽に蔵へ遊びに来てください。ひな壇を鑑賞した後は、私たちの造る日本酒を楽しみ、この町の伝統と、この蔵の歴史を感じていただければ嬉しく思います。

 

 

茨城新聞ニュース(2015.09.06) YouTubeリンク

https://www.youtube.com/watch?v=RIKzbgKa6qI

 

 

米と水のみを使用し余計なものを一切加えない純米酒は、時と共に熟成が進み、今飲み頃を迎えています。  

 

皆さまにお届けするのは、茨城県産の「日本晴」と、このクラウドファンディングで初お披露目となる「チヨニシキ」で醸した純米酒です。冷やしても美味しいのですが、花の井の熟成酒の真骨頂は「燗」で楽しむことです。人肌に温めたお酒は、香りが一気に広がり、様々なお食事を邪魔せず、食中酒として飲んでいただきたく思います。（「日本晴」はほどよい酸味と旨味がのった超辛口純米酒、「チヨニシキ」はしっかりとした旨みがありながらも、喉越しとキレが良く、飲み飽きしない辛口純米酒です。）

 

今回はこの長期熟成酒をクラウドファンディング限定のラベルで皆様にお届けしたいと思います。どのようなラベルになるかは、届くまでのお楽しみとさせていただきたく思いますが、200年以上前、創業当時の復刻ラベルなど、本当に特別なものにしたいと考えています。

 

また、香りをおさえた純米大吟醸酒「山田錦」と、食用米の旨味をしっかりと引き出した特別純米酒「こしひかり」も熟成が進んでいます。これらの日本酒が含まれるセットもご用意致しました。お米の違いによる風味と風情をぜひお楽しみください。

 

◆長期熟成酒（720㎖）

・原材料

　米・米麹

・原料米（精米歩合）

　茨城県産日本晴（70%）

　茨城県産チヨニシキ（70%）

　茨城県産山田錦（50%）

　茨城県産こしひかり（60%）

・アルコール分

　15％

 

もう20年以上前に私たちは焼酎造りのための蒸留設備を導入しました。「日本酒製造元らしい焼酎造り」を基本に、真壁町のある桜川市産の原料にこだわり、筑波山水系の伏流水で仕込みました。減圧蒸留のスッキリとした飲み口が特徴ですが、この焼酎を世に出すために、10年以上の熟成を試みました。口当たりがよく、喉に自然に流れ込むような柔らかい熟成焼酎に仕上がりました。

 

◆本格焼酎/米焼酎（720㎖）

・原材料

　米・米麹

・原材米

　桜川市産筑波山麓米

・熟成期間

　筑波山麓米 10年

・アルコール分

　25％

 

◆本格焼酎/麦焼酎（720㎖）

・原材料

　麦・米麹

・原材麦

　桜川市産二条大麦

・熟成期間

　二条大麦 15年

・アルコール分

　25％

 

春先にほんの僅かな量をお出ししている新酒もお楽しみいただければと思います。どのようなお酒にするかは、まだ決まっていませんが、熟成前の絞りたてを飲める時間は短く貴重です。熟成酒と新酒の違いをお楽しみいただければと思います。

 

◆2024年新酒（720㎖）

・原材料

　米（国産)・米麹（国産米）

・アルコール分

　15％

 

美容効果が高く飲む点滴として再注目されている甘酒を、女将が手造りで仕込んでいます。

 

私たちが造る「食べるあまざけ」は、糖類・保存料などは一切使用せず、その仕込み水は、日本酒造りにも使用している「筑波山水系伏流水」を使用しています。米麹はもちろん蔵で造り、自然の甘さと米粒の食感もお楽しみいただけます。アルコール分は一切含みませんので、お子様でもお召し上がりいただけます。冷やして飲むだけではなく、この季節は温めて飲むと、体を芯から温めてくれます。   

 

◆食べる甘酒（200g）※スパウトパウチ入り

・原材料

　米・米麹

・原料米

　茨城県桜川市産

 

今年パリで開催された「サロン・デュ・サケ2023」に当蔵の海底熟成酒も出展させていただきました。 フランスのみでの販売契約となっていましたが、今回特別に限定2本のみを皆様にお届けすることができることになりました。フランス・ブルターニュの海底で1年間熟成された純米酒は、パリの星つき老舗レストランからも高評価を頂きました。日本未発売の本当の希少酒。ぜひこの機会にお手元に届けることができればと思います。

 

◆海底熟成酒（720㎖）

・原材料

　米・米麹

・原料米

　茨城県産山田錦

・精米歩合

　50%

・熟成期間

　海底1年

・アルコール分

　15％

 

クラウドファンディングでの新たな試みとして、完全オリジナルの日本酒を皆様と一緒に醸します。 お米の種類・精米歩合を選定いただき、醸造仕込みのお手伝いをご体験いただけます。ラベルのデザインも一緒に考えていただき、世界に一つだけの日本酒をお造りいただけます。

 

※プランごとに人数制限がございます。

※プランごと、およびお米の種類により仕上がりの本数（40～240本）が変動いたします。

※瓶と蓋の選定およびオリジナルラベル作成が可能です。

 

今回のクラウドファンディングにご支援いただいた皆様のお名前を、蔵内に用意した場所に掲示させていただきます。（希望されない場合には掲示いたしません）期間を定めての掲示ではなく、この蔵の歴史が続く限り、皆様のお力をお借りした事を忘れずに、蔵へお越しいただいた皆様が見える場所に掲示させていただきます。  

 

※複数口ご支援いただいた場合には口数分のネームプレートを作成いたします。

※ご支援者様以外の名前でも掲載可能です。

※ニックネームも可能ですが、公序良俗に反した表現はお控えください。

※「蔵元と一緒にオリジナル日本酒を造ろう！（50万）」および「蔵元と一緒にオリジナル日本酒を造ろう！！（100万）」のネームプレートは完全オリジナルで作成いたします。

 

西岡本店のウェブサイトに今回のクラウドファンディングにご支援いただいた皆様のお名前を掲載させていただきます。（希望されない場合には掲載いたしません）私たちの蔵が皆様のお力で存続できることを誇りに思い、その感謝の気持ちをウェブサイト上でもお知らせしたく思っています。

 

※複数口ご支援いただいた場合には口数分のお名前を掲載いたします。

※ご支援者様以外の名前でも掲載可能です。

※ニックネームも可能ですが、公序良俗に反した表現はお控えください。

※ネームプレートとウェブサイトにて違う表示をご希望の方はそれぞれご記入ください。

 

当蔵も参加しております、日本酒キャラクタープロジェクト『神酒ノ尊-ミキノミコト』
「花の井」のCVを担当していただいている声優の【山口勝平】さんより応援コメントをいただきました！

いつも素敵なお声をありがとうございます！

代表作に「らんま1/2」早乙女乱馬、「名探偵コナン」工藤新一/怪盗キッド 、「ONE PIECE」ウソップ 等
数々の人気作品に出演されています

 

もし、私たちの蔵を見学してみたいと思っていただけたのならば、いつでも蔵へ遊びにきてください。

 

私たちの想いを、私たちがどのような気持ちを大切にし、酒造りをしているのかを、直に感じていただければと思います。
 

 

【住所】
〒300-4411
茨城県桜川市真壁町田６番地の１（Google map）

【連絡先】
TEL：0296-55-1171
FAX：0296-54-1310
info@hananoi.jp

【営業時間】
8:00～17:00

※蔵見学は基本的に事前予約制とさせていただいています。（所要時間約30分）
※予約が無い際もお受けできる場合がございますので、スタッフにお声掛けください。
※案内スタッフは4名。どのスタッフも個性豊かで、楽しくタメになる蔵見学をお楽しみいただけます。
※製造期間（11月～3月）は中止する場合がございますのでお気を付けください。
※土・日・祝日にご来店予定のお客様は、念のため電話等にてご確認いただけますと幸いです。

【酒類販売管理者標識】
・酒類販売場の名称及び所在地： 株式会社 西岡本店 桜川市真壁町田6番地の1
・酒類販売管理者： 西岡 勇一郎
・酒類販売管理研修受講年月日： 令和4年1月24日
・次回の受講期限： 令和7年1月23日
・研修実施団体名： 真結小売酒販組合