福岡市早良区の「ぎゃらりぃ花うさぎ」新たなスタートにご支援を

 

ページをご覧いただきありがとうございます。
福岡県西区金武にある古民家「ぎゃらりぃ花うさぎ」オーナーの尾川きよみです。

 

2005年4月のオープンから約15年間、「ぎゃらりぃ花うさぎ」は作家さんやミュージシャン、様々なアーティストの方と、この地を訪れてくださるお客様に支えられて続けてまいりました。

 

築140年ならではの古き良きこの空間には、ゆったりとした心地の良い時間が流れています。様々なアーティストの作品とその世界観はこの空間に馴染み、訪れた人たちは珈琲を飲みながら、その世界にたっぷり浸ることができます。

 

私はこれまで、この場所を使いたいと思ってくださるアーティストさんとお客様のために、季節やイベントごとに様々な工夫を凝らし、素敵な空間を作ることを目指して頑張ってまいりました。しかし突然、諸事情によりこのギャラリーの立ち退きが決まってしまったのです。

 

15年間の数え切れないたくさんの出会いと思い出、夢と希望が詰まったこの場所を離れることがすぐに考えられず、何度も交渉を重ねましたが、やはり続けることは難しく......。資金もなく、移転も諦めていたところ、なんと1300名以上の方から再開を願う署名が集まり、その応援に背中を押され、もう一度、別の場所でギャラリーを再開することを決めました。

 

現在、自己資金とその他ご協力のおかげで、なんとか新たな建物は購入できたのですが、改修費用に1000万円以上が必要です。そこで今回クラウドファンディングを通して、その一部の費用を、みなさまからご支援いただくことにいたしました。

 

 

 

 

「ぎゃらりぃ花うさぎ」をスタートさせたのは、もともと私自身が作家活動をしており、自分で展示ができるスペースを作ろう、と考えたことがきっかけでした。そこから、いまの場所である金武の古民家に出会い、残りの人生をこの場所とともに過ごすと決め、ここまでつくりあげました。

 

ただ、場所や雰囲気もすごく素敵なところで、自分だけでなく同じようにこの空間を気に入ってくださる作家さんやアーティストの方にも使っていただきたいと思い呼びかけたところ、多くの作家さんやアーティスト、そして7000名を超えるお客様が集まってくださりました。

 

そこからは、自分の作品を作るよりも、この場所で作品を展示したいと思ってくださる方に合わせた空間やディスプレイをつくることが何よりも楽しく、次第に「演出」にやりがいを感じるように。
 

          

 

たとえば、コンサートを開催したいという方がいらっしゃったら、実際にその方の演奏を聴きに行き、この場所で開催するならどんな雰囲気がよいか、どんな空間だと喜んでもらえるかを考えます。

 

上の写真は、ソウル・ジャズを歌うアーティストのコンサートを開催した時の様子。彼女の音楽に合わせて、アフリカの大地をイメージした空間を、当日サプライズでつくりました。

 

 

上の写真は、10月に開催した『観月・能会』の様子。プロの能楽師の方をお呼びしての公演のため、できる限り本物の雰囲気を味わっていただきたいと、背景の松を7時間かけて描きました。「ギャラリーが本物の能舞台みたい! 」と、能楽師をはじめ、お客様にも大変好評でした。

 

寝る時間を削ってやることもしばしば......。でも、作家さん、アーティストの方やお客様に喜んでもらう姿を思い浮かべるとどこまでも頑張れるのです。

 

自分が楽しまないと、人を楽しませられない。これは私がいつも自分に言い聞かせている言葉です。

 

 

 

 

今の場所は、全て自己資金で改修をして作り上げたこともあり、あと15年は続けるつもりでいました。そんな中、諸事情により急遽退去が決まってしまったのです。

 

作家さんやお客様から、続けて欲しいとの署名が1ヶ月で1300名以上集められたことを知った時は本当に驚きました。こんなにも応援してくださる人がいたのか....と嬉しさが込み上げ、残りの人生をもう一度「ぎゃらりぃ花うさぎ」に捧げることを決断することに。

 

多くの応援に背中を押され、この度移転に踏み切りました。

 

 

 

今回は皆さまに、新たに福岡県早良区にOPENする「ぎゃらりぃ花うさぎ」の改修費用をご支援いただきたいと考えております。これまで関わってくださった皆さまと一緒に作り上げ、仲間として新しい「ぎゃらりぃ花うさぎ」のオーナーになっていただきたいのです。

 

今度も築100年以上の古民家で、いまの場所と同じ雰囲気、作りがいを感じています。アクセスはこれまでよりも少し悪くなりますが、川と山に囲まれ、鳥の冴えずりや風、土の匂いを感じられる素敵な場所です。納屋と母屋があり、また新しい空間がうまれそうな予感がしています。

 

 

 

 

自分が作家だったからこそ、同じ思いを持っている人たちを応援したくて、これまで有名無名に関わらず、個性あふれるアーティストや作品を迎え入れてきました。彼らの作品の魅力やその世界観をもっと多くの人たちに見てほしい、そんな場所を作りたいという思いはこれからも変わりません。

 

また、今後はワークショップを開催するなど、地域の方々も気軽に利用できるスペースもつくり、人の交流が生まれる場所にしたいと考えています。

 

「ここに来るとなんだか落ち着く、懐かしい気持ちになる」と思っていただける拠り所にしていきたい。そして、来てくださる皆さまの心が満たされる空間をこれからも目指して、新しい「ぎゃらりぃ花うさぎ」をつくっていきたいと思います。

 

どうか、ご支援・応援のほどよろしくお願いいたします！