大阪労災病院循環器内科不整脈チームご紹介

本プロジェクトは大阪大学と8つの関連病院（大阪急性期・総合医療センター、大阪医療センター、大阪警察病院、大阪労災病院、桜橋渡辺病院、JCHO大阪病院、りんくう総合医療センター、関西労災病院）で協力して行っています。

本日は大阪労災病院の不整脈チームのご紹介をさせていただきたいと思います。

大阪労災病院では、一人でも多くの不整脈患者様の治療を行うことはもちろんのこと、さらなる治療成績向上をめざした臨床研究にも注力し、年間500名以上の患者様に対してカテーテルアブレーション治療を施行しております。その中でも一番多い不整脈が「心房細動」の患者様で、高齢化社会が進む本邦においては今後もますます増加することが予想されています。

この心房細動は、脳梗塞の発症と深く関連しており、基礎疾患（７５歳以上、高血圧、糖尿病、心不全、過去に脳梗塞になった方）の程度によって、抗凝固薬（脳梗塞予防の薬剤）の内服が推奨されています。ただし、抗凝固薬は出血性合併症を起こすことがあり、我々は脳梗塞予防と出血リスクのバランスを考慮して、日々患者様の診察にあたっています。そこで、“アップルウォッチ”に基づいた抗凝固薬の投与方法を検証する本プロジェクトは、出血リスクを低減できる抗凝固薬の新たな投与方法の可能性を秘めており、心房細動アブレーション後の患者に福音をもたらすものと信じて、当院を含む大阪大学関連施設が一丸となり、現在このプロジェクトに取り組んでいます。