ご報告:「雨雲どこナビ」の開設
クラウドファンディング
「急な豪雨に備えを。世界最高性能の気象レーダーを活用したサイトを制作」
にご寄付いただいた皆様へ
この度は私どものプロジェクトにご寄付いただきましてありがとうございました。2012年に吹田キャンパスに設置されたフェーズドアレイ気象レーダーの観測データを、多くの方に見てもらいたいという思いで始めた本プロジェクトですが、ご寄付いただいた皆様を初め、多くの方より反響があり、大変嬉しく思っております。
ご支援をもとにしまして、2022年7月1日に「雨雲どこナビ」を開設いたしました。
雨雲どこナビでは、吹田キャンパスのフェーズドアレイ気象レーダーで観測されたレーダーを2次元および3次元で表示することができます。とくに気象レーダーの3次元表示はこれまで一般には提供されていなかった機能であり、3次元機能が面白いと多くの方から感想が寄せられています。
また8月2日にはアプリ版「雨雲どこナビ」をリリースいたしました (Android版 / iOS版)。目標金額を上回るご支援を頂いたことにより実現しました。アプリ版では2次元の表示機能にしぼり、出先でリアルタイムの雨の様子を確認していただけるようになりました。
「雨雲どこナビ」のリリースに際しては、大阪大学よりプレスリリースを発出しました。
【プレスリリース】最新鋭気象レーダーによる3次元・試験観測情報をリアルタイムに公開
雨雲どこナビやフェーズドアレイ気象レーダーについて多くの方に興味を持ってもらうきっかけとなり、これまで以下のように多くのメディアで紹介いただきました。
・TBS系列「JNNニュース」2022年5月4日 (北陸放送制作)
・北陸放送「レオスタ」2022年5月6日
・関西テレビ「報道ランナー」(2022年5月30日)
・毎日放送「MBSニュース」(2022年6月13日)
・読売テレビ「かんさい情報ねっとten.」(2022年6月28日)
・毎日放送「THE TIME」(2022年7月4日)
・日本海テレビ「イチスペ」(2022年8月6日)
ご寄付いただいた皆様へのリターンといたしまして、オンライン講演会およびレーダー見学会を開催いたしました。オンライン講演会は2022年2月6日および2月19日に、レーダー見学会は5月29日と6月4日に実施いたしました。
【収支報告】
寄付額:7,500,000円
支出:5,697,938円
残高:1,802,062円
支出内訳
READYFOR手数料 (16.5%) 1,237,500円
部局管理等経費 (5%) 375,000円
ウェブ・アプリ開発費用 3,344,000円
運用費 (年間) 627,000円
委託費・打ち合わせ費用・その他 114438円
残高につきましては2025年度までの運用費として使用させていただく見込みです。
【今後について】
皆様からのご支援をもとに、「雨雲どこナビ」は少なくとも2025年度まで運用予定です。その後の運用についてはご利用状況や予算状況を鑑みながら決定します。
また吹田キャンパスのフェーズドアレイ気象レーダーは総務省および国立研究開発法人情報通信研究機構により、最新型のマルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダーにアップグレードされることが予定されております。雨雲どこナビでは2023年中にアップグレードされたフェーズドアレイ気象レーダーのデータの配信開始を予定しております。
牛尾研究室では今後も気象レーダーを中心としたセンシングシステムの研究開発に取り組んでまいります。雨雲どこナビのみならず、今後の研究にも是非ご期待いただけましたら幸いです。
大阪大学 大学院工学研究科 電気電子情報通信工学専攻
センシングシステム領域 牛尾研究室
教授 牛尾知雄
助教 和田有希