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未来に文化財を伝えるため お寺の図録・聖教目録をつくりたい

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支援総額

360,000

目標金額 2,000,000円

支援者
28人
募集終了日
2022年8月20日

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プロジェクト本文

ご挨拶

 

はじめまして、西福寺(さいふくじ)副住職の八幡尭文と申します。

当山は京都府綴喜郡井手町にひっそりと建つ真言宗のお寺です。この度、全国の寺社が未来に文化財を伝える参考にしていただきたく、仏像・仏画・聖教を掲載した図録と聖教目録(経典)の制作を企画いたしました。

当寺は寺伝によりますと奈良時代、恵隠大徳によって天武天皇除病延命の為に建立。後に左大臣橘諸兄によって再建され橘氏の氏寺として興隆いたしました。その後、時代と共に荒廃しますが江戸時代元禄期に勧修寺宮の下で東大寺大仏殿の再建に関わり再興。勧修寺宮の直末寺となり、当時の住職であった活濟上人によって中興されます。活濟上人は真言宗の神道である御流神道を大成し、御流神道玉水派を開祖、以来神様と仏様が共にいらっしゃる神仏習合の寺院として現在に至ります。

 

 

 

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

今から十数年前、私の友人が仏画を見たいと訪ねてきました。

大学生だった私に仏教の知識はなかったため、母に訪ねてみたところ「倉庫に蛇が描かれた仏画がある」と教えらました。初めて入る倉庫には、かつて宝蔵に収められていた仏画・聖教が大量に保管されていました。母のいう蛇が描かれた仏画とは「星曼荼羅」のことであり、すぐに見つけることができました。

しかし、その時なぜだか私の頭の中には「これではない」との考えが浮かび、そのまま一日中倉庫の中を探し続けました。すると不思議なことに、全身が蛇の姿で描かれた「秘密田夫愛染尊」(天照大神の本体)の仏画を発見したのです。住職も母もこれまでに見たことがなかったと言ったことが今でもはっきりと憶えています。同時に一塊の「御流神道」の聖教も発見しました。

当時の私には、この大量の仏画・聖教をどのように保存すればいいのかわからず、世に出版されている寺院の聖教目録を参考に、数年にわたって書名や奥書をパソコンで打つ日々を送り、見様見真似で目録のようなものを作成しました。

その後、掛軸・聖教を整理しながら薄葉紙で包み、桐のタンスに移し防虫剤を入れ、傷みが進まないようにしました。そして、今後何を優先して修復していくべきなのか、これらの聖教にはどのような意味があるのかを、京都府立山城郷土資料館に何度も足を運び教えていただきました。

幸運にも御流神道という神仏習合の世界に詳しい先生をご紹介いただき、それ以来十数年に渡り調査研究がなされ、今年4月には臨川書店より西福寺に伝わった御流神道を纏めた『寺院文献資料学の新展開第10巻 神道灌頂玉水流と西福寺』が発刊されました。同月には勉誠出版より『中世神道入門』が発刊され、その中で西福寺について触れられるなど、少しずつ研究が実を結んできております。

また、数年前より帝塚山大学による仏像調査が行われ、平安時代の「不動明王坐像」が髪先だけがカールする大変珍しい姿であるとのことで京都府暫定登録文化財となり、続いて「十一面観世音菩薩立像」「薬師如来坐像」が共に院派仏師の作であることが発見されました。

このように、今まで気づかれなかった小さな寺院の什物が、失われず大切に守り続けることで、時間をかけて新たに評価されてきています。

 

 

まるで導かれるように発見された秘密田夫愛染尊

 

 

新たに京都府暫定登録文化財となった不動明王坐像。髪の襟先のみがカールする日本で唯一の表現です。

 

 

プロジェクトの目的

 

お寺や神社は公共のものです。檀信徒のご先祖様を供養する菩提所であると同時に、地域の信仰や文化を守り広く社会のためにあるべき存在です。

お寺で祀られる仏像や仏画は、何百年とその地域で信仰されてきたものです。聖教(経典)はその寺院で人々を救うために実際に使用してきたものです。

この先人達の思いが込められ大勢の人によって守られてきた結果、現在私たちが拝むことが出来るのです。

しかし、仏画や聖教はきちんと保存をしないと虫に食べられて朽ちてしまいます。また、仏画は百年に一度は、改装修理を施さなければ現状を保つことが難しいものです。必要な修復を施すと、その費用は1幅数十万円以上かかります。安易な修復を行うと費用は抑えられますが、数年を待たずして折れや割れが発生してしまうのが現状です。 

今はまだ文化財ではない日本中に眠る数々の仏像・仏画・聖教は、現代に生きる我々が守り伝えることが出来れば、百年後には文化財になる可能性が秘められています。そして今、私たちが文化財に触れることができるのは、数百年かけて守り続けられてきたからです。

現在、全国のお寺や神社に眠るすべての宝物は、適切に保存されなければ朽ちてしまいます。当寺のような小さな寺院でも、今回製作いたします図録と聖教目録が出せれば、全国のお寺や神社での整理・保存に参考になるのではないか、そしてそれぞれの寺社が整理・保存を行う過程で様々な人々と繋がり、新たな発見や地域文化の発展に寄与するのではないかと考えています。

全国の多くの寺院は指定文化財がありません。しかし、未調査の什物を寺院主体で整理することによって研究者が調査に入るきっかけになるかと思います。お寺と研究者が共に協力して文化財を守る関係が必要かと思います。

また、現在の図録は文化財にスポットが当てられており、仏画の場合、必然的に古い時代のものが掲載されています。しかし、仏画を描く勉強をされている人達にとって、着彩が残る江戸時代以降の仏画を多数収録する図録こそが参考になるのではないのかと思っております。

これまでの不思議なご縁に感謝し、仏像・仏画・聖教それぞれ興味がある方に、当寺の什物を余すところなく図録・聖教目録でお伝えできればと思います。仏教や仏教学・仏教美術に携わる方々のみならず、一人でも多くの方の学びの一助となれば幸いです。

 

修復を待つ仏画(月天)、絵の部分が割れて早急な修復が必要です。

 

修復された宝暦8年(1758年)の弘法大師像、250年前の美しい彩色が残る

 

 

プロジェクトの内容

 

図録と聖教目録を作成いたします。 

 

1.図録

 

図録は博物館などで販売されているものと同じようなもので100頁程度を想定。

仏像・仏画・聖教(経典)・美術品などを掲載します。それぞれの解説は僧侶や学芸員、専門の方の視点を加えお寺と共につくっていきます。

 

2.聖教(経典)目録

 

目録では聖教(経典)の奥書をすべて掲載します。

これまでの調査をもとにお寺ならではの分類・項目立てを行い、印信の血脈もすべて掲載、聖教手沢者の解説も加えます。

これまで知られていなかった僧侶の業績が明らかになるとともに、全国の関係する寺院の歴史に寄与できるようなものになると思っております。

目録は400頁程度を想定しています。

 

1の図録に収録予定

仏像 28点 平安時代から江戸時代まで伝え守られてきた仏像

仏画 60点 室町時代から江戸時代まで伝え守られてきた仏画と近年収集されたもの

美術品 9点 樂焼玉水焼など伝え守られてきたもの

聖教 60点 奈良時代から江戸時代までの密教聖教。一点一点に解説文をつけ、一般的な情報の他にお寺にとってどのような意味のものなのかについても詳しく解説します。

 

仏像の部 

大日如来(江戸時代)

阿弥陀如来立像(江戸時代)

阿弥陀如来坐像(江戸時代)

薬師如来坐像(室町時代・院派仏師作)

不動明王坐像(平安時代・京都府暫定登録文化財)

不動明王立像(鎌倉~江戸時代)

愛染明王(江戸時代)

如来荒神(江戸時代)

聖観世音菩薩立像(平安時代前期・井手町指定文化財)

十一面観世音菩薩(室町時代・院派仏師作)

十一面観世音菩薩(江戸時代)

地蔵菩薩立像(平安時代後期)

神変大菩薩(江戸時代)

 

仏画の部

両界曼荼羅(江戸時代・伝法灌頂にて使用)

釈迦三尊像(江戸時代・宅間派筆)

般若十六善神(江戸時代)

十三仏(室町時代)

大勝金剛

十一面観世音菩薩(神道灌頂本尊)

地蔵菩薩(狩野芳崖筆)

将軍地蔵

五大明王

天弓愛染明王

太元明王

鬼子母神

辨財天

大黒天

秘密田夫愛染尊(神道灌頂用)

三種神器図(神道灌頂用)

春日鹿曼荼羅

八大荒神(神道灌頂用)

如来荒神

日輪大師(神道灌頂用)

秘鍵大師

十二天(伝法灌頂にて使用)

真言八祖像(伝法灌頂にて使用)

 

聖教の部

称讃浄土仏摂受経(奈良時代)

碑婆沙論 巻第四(平安時代)

御流神道口決聞書

御流神道伝授口説

 

 

プロジェクトにかかる費用

 

総額 800万円程度

 

内容

 

図録作成費 

400部 フルカラー ページ数100頁程度 作成費(概算)2,728,000円(税込)

聖教目録作成費

400部 モノクロ ページ数400頁程度 作成費(概算)3,300,000円(税込)

図録用写真撮影費 数十万円

クラウドファンディング手数料 264,000円(手数料12%+税)

オリジナルグッズ作成

御朱印帳・ポストカード・ファイル・マスキングテープ

 

御朱印帳は西福寺の不動明王をモチーフにしたオリジナルのものを考えております。

ポストカードは仏像を5種類の予定です。

ファイルはプラスティックではなく紙製のファイルを作ります。

マスキングテープは不動明王をモチーフにいたします。

図録・目録の作成は京都の印刷会社、株式会社ITP様にお願いの予定です。

部数とページ数は変更となる場合があります。校正は極力少なくし、費用を抑えます。

 

 

プロジェクト達成後は、この伝えられてきた什物を数十年にわたって修復していきます。一代で成し遂げることは難しいかもしれませんが、どうか今後とも皆さまのご支援を賜れればと存じます。

合 掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロジェクト実行責任者:
八幡 覚堯(宗教法人西福寺)
プロジェクト実施完了日:
2023年6月30日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

7月より聖教目録の原稿校正を開始し、年度内に校了、来年4月以降に製本印刷の予定。図録は7月より原稿校正を開始し、秋に写真撮影、年度内には製本印刷を目指します。予定より早く完成した場合、速やかにリターンを実行いたします。費用の内訳については概算で図録作成費(400部 フルカラー 100頁程度)2,728,000円(税込)、聖教目録作成費(400部 モノクロ 400頁程度 概算)3,300,000円(税込)、図録用写真撮影費 数十万円程度、クラウドファンディング手数料  264,000円、その他オリジナルグッズ等作成費となります。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要金額は確保済みであり目標金額が達成された場合にプロジェクトは実行されます。

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プロフィール

当寺は京都府綴喜郡井手町玉水に建つ真言宗の寺院です。近年、詳細な調査が開始され今まで先徳によって守られてきた貴重な仏像・仏画・聖教を修復し、後世に守り伝えていきたいです。 遍照山西福寺 住 職 八幡覚堯        副住職 八幡尭文

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リターン

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図録1冊

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記念品不要30000円コース

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30,000+システム利用料


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30000円コース

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聖教目録1冊

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聖教目録1冊
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2023年6月

100,000+システム利用料


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100000円コース

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クラウドファンディング限定御朱印
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聖教目録1冊
オリジナル御朱印帳
オリジナルグッズ(ポストカード・ファイル・マスキングテープ)
仏像・仏画の特別展示と副住職による解説(要日程調整)

支援者
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発送完了予定月
2023年6月

プロフィール

当寺は京都府綴喜郡井手町玉水に建つ真言宗の寺院です。近年、詳細な調査が開始され今まで先徳によって守られてきた貴重な仏像・仏画・聖教を修復し、後世に守り伝えていきたいです。 遍照山西福寺 住 職 八幡覚堯        副住職 八幡尭文

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