プロジェクト概要

日本発祥・世界に広がった舞踏(BUTOH)の創始者「土方巽」

 

こんにちは。秋田が生んだ舞踏の創始者、土方巽(ひじかた・たつみ)の顕彰活動と舞踏の発展に取り組む「NPO土方巽記念秋田舞踏会」です。

 

日本発祥の前衛的なダンスである舞踏の創始者、土方巽は1928(昭和3)年秋田市に生まれ、20歳まで暮らしました。20世紀後半、日本発の新しい芸術として「BUTOH」は海を超えて世界に広がり、センセーションをまき起こしました。

 

現在も世界中に多くの舞踏家、研究家、愛好家を輩出し、バレエやコンテンポラリーダンスなどにも大きな影響を与えています。

 

土方巽『四季のための27晩』 写真:銭谷均

 

私たちは2013年設立以来、秋田を舞踏と土方巽の世界的な拠点とするために舞踏、ダンス、美術、音楽、などジャンルを超えて様々な文化芸術活動を行ってきました。


2017年からは秋田市内で世界各国・日本各地から参集したアーティストと地元パフォマー100名が共演する「アジアトライAKITA千秋芸術祭」を開催するなど、活動範囲が広がっています。

 

2018年10月に開催された「アジアトライAKITA千秋芸術祭」の様子 写真:銭谷均

 

そしてこの度2019年11月に、2018年に私たちが作成した土方巽『病める舞姫』を元にした写真集をもとに、アメリカ・ロサンゼルスで写真展を開催することになりました。

 

ぜひ皆さまからの想いのこもった資金で、この土方の作り上げてきた芸術性や継承の意義を世界に伝えていきたいと考えています。応援をお願いします。

 

 

土方巽が書きあげた『病める舞姫』。
そして彼の舞踏を引き継いだ舞踏家たちによる
写真集。

 

■土方巽著『病める舞姫』(1983)について

 

土方巽には舞踏の原風景とも言える『病める舞姫』という著作があります。昭和初期の秋田市の風物や市井の人々の暮らしぶり、幼少期の自身の心のありようなど、克明に綴ったこの本は舞踏譜であり、創造のための指南書であり、優れた文学書ですが、難解な本としても有名です。

 

土方巽が雑誌「新劇」に『病める舞姫』を1年半にわたる連載の形で発表したのは1977年から78年にかけてです。様々な話題作の構成や演出等で精力的な活動を続けていた最中、書斎に積み上げられた本に埋もれるようにして想を練り上げ、弟子や編集者に口述筆記させたものです。

 

 

■写真集『原作 土方巽「病める舞姫」東北歌舞伎計画秋田公演』(2018)について

 

私たちは5年にわたり、土方巽とその舞踏を知るために、毎週1回の会合を持ち『病める舞姫』の解読を行い、イベントや月例会毎に朗読と解読の発表を行ってきました。
土方巽と舞踏は今や世界の一代潮流といえるほどの隆盛をみせていますが、その原風景となった『病める舞姫』や生地、秋田市のことはあまり知られていません。

 

私たちはもはや古典芸術と言える分野に達した舞踏を今後さらに発展させていくためには、彼の舞踏を引き継いだ直弟子や関係の深い舞踏家たちの存在を強くアピールする必要があると考えました。 

 

 撮影風景。秋田市郊外下北手にて


また舞踏の原風景『病める舞姫』に描かれた、空白の秋田時代を明らかにすることが、本当の意味で土方巽の芸術、人生観を理解し、舞踏の今日的な意義を考えるうえで欠かせないと思うようになりました。

 

そこで、『病める舞姫』を元にした写真集を作成することにしたのです。舞踏第一世代と言われる舞踏家たちが元気なうちに、決行する必要があると思い立ちました。


2017年6月から11月にかけて、世界的舞踏家があいついで土方巽の生まれ故郷秋田市を訪れ、写真家、谷口雅彦氏の撮影に臨みました。和栗由紀夫、雪雄子、大野慶人、小林嵯峨、山本萌、白榊ケイいづれも土方巽の薫陶を直に受けた舞踏家たちです。


写真集書影。『原作 土方巽「病める舞姫」東北歌舞伎計画秋田公演』

 

土方巽亡き後、舞踏の真髄を伝えてきた舞踏家達の個性的な存在感と舞踏の原風 
景となった秋田市の佇まいや空気感
が伝わってくる後世に残る貴重な一冊です。 
土方巽が自身の芸術、思想、哲学と舞踏に関する考察のすべてを込めたという『病める舞姫』の文章の魅力もぜひ味わっていただきたいと思います。

 

この本は研究者や評論家の方々にも価値を認めていただいています。

 

まず最初に感じた印象は、この写真集には、秋田の魂がある、ということでした。 
米山さん始め、写真家そして制作にあたった方々の情熱と誠実さがひしひしと伝わってきました。 
これを第一歩にしてさらなるみなさまの活躍を心よりお祈り申し上げます。 


中村文昭氏詩人(日本大学芸術学部名誉教授 ) 

 

 

『病める舞姫』は難解と言い続けられて来ました。また批評家の合田成男さんによる丹念な勉強会も懐かしいですが、さすがに秋田の土方さんのご親戚でもある米山伸子を中心とした勉強会での読み解きは、秋田の風土のことにも、土方さんの秋田での人間関係にも敏感ですから、『病める舞姫』も、とうとう読み解かれたという水準に達しているのではないでしょうか。宣伝文ではない精神で、私はこれを書いています。    

原田広美(舞踊評論家)

 

念願の海外進出。
『原作土方巽「病める舞姫」』写真展をアメリカ・ロサンゼルスで。

 

この度、11月にロサンゼルスで開催されることとなった写真展は、土方巽がまだ存命の時、BUTOHの聖地とも言われたアスベスト館で芦川羊子氏から舞踏の指導を受けていた、ロサンゼルス在住のカナ カイ ジョーンズ氏が現地での展示会を強く希望されたことから、実現しました。 

 

写真集刊行の時から海外での展示会を考えていた私たちにとって、これは願っても無い機会です。


会場のジャパン・ファンデーション・ロサンゼルス(国際交流基金ロサンゼルス日本文化センター)はハリウッドに近く、西海岸最大級規模の美術館ロサンゼルス・カウンティ美術館が目と鼻の先にある、文化的なエリアにあります。。今回の写真展ではアメリカの研究者やダンスファンだけでなく、土方巽が残した今こそ求められる芸術思想を広く届けたいとも考えています。

 

展示について
・開催場所:ジャパン・ファンデーション・ロサンゼルス

  アメリカ合衆国カルフォルニア州ロサンゼルス市
  
https://www.jflalc.org/

・日程:2019年11月2日〜11月30日

 

ロサンゼルスでの展示会の後、ニューヨーク、サンフランシスコ、南米各地などを巡回予定もあります。

 

今回のロサンゼルスでの展示会は世界中の舞踏愛好家と研究者の期待に応え、土方巽の舞踏が日本由来の芸術文化として弟子たちによって継承され未来に繋げられていることを知っていただき、そして舞台となった秋田市の自然と文化と暮らしが醸しだす空気感にも触れていただいて、土方芸術の新たな視点を与える機会になることを願っています。

 

 

継続した顕彰活動へ。土方の魂を世界へ伝播させるために。


写真展示のためには会場費、会場設営費、広告宣伝費、運搬費などが掛かります。その部分は自費や助成金で賄えるのですが、パネル製作に多額の費用が掛かるので、その分をクラウドファンディングで募集したいと考えています。

 

・写真パネル製作費:100万円
・展示会経費: 40万円
・ゲスト出演費:20万円

・その他経費: 20万円

・合計:180万円

 

パネルを作ることができれば、ロサンゼルスのみならず、多くの場所で展示会を開催できることとなります。舞踏家は世界各地におり、今後もフランス、韓国、インドネシアなどで開催を計画しています。

 

まずはパネル製作費にあてる70万円を目標に、ぜひ皆さまのご支援でクラウドファンディングを成功させ、より良い写真展を作り上げたいと考えています。どうぞ応援をお願いします!

 

 

土方巽について

 

土方巽(米山九日生)舞踏という日本独自の身体表現の創始者として世界的に有名。1828年(昭和3年)3月9日、現在の秋田市保戸野八丁で、父、米山隆三(羽後町出身)母スガ(湯沢市出身)の11人兄弟の10番目として生まれた。


生まれた日にちなみ九日生と名付けられる。秋田県立秋田工業学校本科電気科に入学。1946年(昭和21年)卒業。秋田市にあった増村克子モダンダンス研究所に入所、師事したのち、1947年(昭和22年)初めて上京。1948年、再度上京した際、大野一雄のダンス公演を見て衝撃を受ける。

 

安藤三子、ヨネヤマママコ、大野一雄と一緒の舞台に立つなど活躍の輪を広げ、1959年(昭和34年)全日本芸術舞踏協会・第6回新人舞踊公演で大野慶人を相手役に「禁色」を発表。舞踏家としての第一歩を踏みだすとともに三島由紀夫との交流がはじまる。

 

元藤曉子と共に住んでいた稽古場兼小劇場でもあった目黒のアスベスト館には詩人、演劇人、美術家、写真、映像関係者など文化人が集い、さながら梁山泊の様だったと言われる。1986年(昭和61年)肝硬変、肝臓がんを併発、57歳の波乱に満ちた生涯に幕を下ろした。

 

 

 

 

NPO土方巽記念秋田舞踏会について
 

2013年3月結成。会員35名。舞踏の創始者・土方巽を秋田の郷土史と風土において再評価し、土方研究の上で空白となっている秋田市在住時代を明らかにするために『病める舞姫』の解読を勧めるとともに、資料の発掘・収集を進めています。


また舞踏公演のほか、『病める舞姫』の朗読を始め、舞踊、美術、音楽、演劇などさまざまな文化活動を行い、土方巽を秋田の文化遺産として位置づけるための取り組みを行っている。

 


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