プロジェクト概要

「広島サマースクール」は、国内外の学生を広島に集め、約5日間の合宿形式で行われる国際学生会議です。

原爆被害を多角的な視点から考察し、改めて平和と命の大切さを考える4日間のプログラムで、2011年夏に6回目の開催を迎えます。
2010年夏に開かれた「第5回広島サマースクール」には日本人参加者約18名、5カ国から外国人参加者約11名の学生が参加しました。
 
開催に際して、IPPNW(核戦争防止国際医師会議)学生部など、他の学生団体と様々な形で協力して企画運営を行っています。
参加者は、広島平和記念資料館を見学、被爆者との対談、医師による講演や、様々なテーマでのディスカッション、市民に対する公開シンポジウムなどを行います。
原爆の被害実態、被爆者の心身への影響等、有益な知識を提供すると共に、戦争と平和について日本と海外の学生が自由に意見交換する場を設けます。
将来の医療従事者として社会に平和のメッセージを伝えていくことを目指しています。
ほとんどの学生が被爆地ヒロシマを初めて訪れるようで、国籍の内外問わず感じるところが多く、海外からの参加者からは唯一の被爆国としての日本への理解も深まっているようです。
 
被爆して67年が経った今でも、原子爆弾の被害やその影響に苦しむ方々が大勢いらっしゃいます。
被爆者の思いは人それぞれですが、多くの人たちが口を揃えておっしゃられることに「この悲劇を繰り返さないでほしい」ということがあげられます。
また、彼らの体験の凄まじさもさることながら、医療者の側から原爆症の症状を正しく理解されずに苦しんだという方も少なくありません。
近年では、被爆者の高齢化が進んでおり、直接お話を聞くことが次第に困難になるはずです。
そんな思いから我々広島サマースクールプロジェクトでは、医療者として、日本人として原爆の被害や影響を学び、
そして考えることのみならず、議論を重ね、知識の間隙を埋め、理解を深め合い、それをまた社会に伝えていくことを目的に活動しています。
 
さらに今年度は、東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故も取り上げます。
事故が及ぼし得る健康への影響とそれを伝えたメディアの在り方などについても、議論をしていきます。
 
このプロジェクトでは、世界中から集まった医療系学生がサマースクールを通じて学んだ、実際現場で働いてらっしゃる医師の方やヒバクシャの方の生の声—「リアル」なヒバクの影響を世界に発信します。
最終日の公開シンポジウムの映像を世界に配信することで、世界中で日本の原発事故に対する関心や不安が広がる中、
世界に向けて発信してゆく意義はとても大きいものであると確信しています。
 
なお、広島サマースクールは、国際医学生連盟日本(International Federation of Medical Students' Associations-Japan,IFMSA-Japan)内の
人権と平和に関する委員会に所属しています。
国際医学生連盟は、1951年に設立し、WMA(世界医師会)・WHO(世界保健機関)によって、公式に医学生を代表する国際フォーラムとして認められ、
ECOSOC(国連経済社会理事会)の会員資格をもつ非営利・非政治の国連NGOです。
国際医学生連盟日本はその日本支部で、社会貢献や国際社会とのつながりの下、幅広い視野を持った医療人を育成し、よりよい社会を目指す国際学生NGOです。

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