私に溺愛されている猫のじんぼは元外猫

私に溺愛されている猫のじんぼは元外猫。

 

私がじんぼを初めてみたのは、2年前の2021年。

「ジンボ」と表札の掛った無人の家の縁側で1匹ポツンと座っていた。

非常に警戒心が強く、決して人に近寄らない。

そうでなければ外猫としてやっていけないもんね。

 

うちには猫を飼いたくない家族がいるので、 じんぼを引き取ることは考えていなかった。

外で猫を見たくない。

猫は全て室内で可愛がられていて欲しい。

 

勝手な言い方なんだけど、外で生活せざるを得ない猫を見るのは自分がつらくて嫌だった。

だから外でじんぼを見るとつらかった。

だが、姿が見えないと探すようになってしまった。 ご飯を食べさせたい気持ちになった。

 

外猫にご飯を食べさせると決めたら、一生食べさせなければいけない。

その覚悟があるのか。

旅行にも行けないし、家も空けられない。

それでも良いのか？

それでも良いと思った。

 

可愛くなってしまった。

1年ご飯を食べさせ続けた。

その間は自分からじんぼを触らなかった。

触られるのに慣れていないじんぼ。

嫌がることは止めようと思っていた。

雨の日も雪の日も、じんぼは外で私を待っていた。

じんぼの姿が見えない時、私は外で待っていた。

じんぼは遠くから「ナオーン」と鳴いて近づいてきた。

じんぼを家に入れたい。

でも入れられない。

猫が嫌いな家族も尊重しなければならない。

困っていた。

 

2022年の夏は酷暑だった。

猫も熱中症になると聞いた。

命に関わるかもしれず怖くなった。

家族を説得した。

しぶしぶ了承してもらった。

 

それから1年。

 

私に溺愛され室内で過ごしている。

外を見て大声で鳴くこともあるが、隙あらば外に出よう、という姿は見られない。

本当に可愛い。

家猫になったじんぼは、 縄張り争いのケンカもしなくて良い。

新鮮なお水とご飯が食べられる。

警戒しながら寝なくていい。

すぐに病院へ連れていって貰える。

全ての猫がそういう生活をして欲しい。

そのために今後もできることをしたいですし、 少しでも私たちの猫活動に協力したいという方はぜひお力をお貸し下さい。

 

川畑貴子