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5月某日。

 

驚くことがおきた。

 

艶々で、綺麗な黒い毛をまとった、黒猫の、元ボスくん。

私の餌場に通っていたのは、ほんの僅かなひと時。

 

以前にもREADYFORの掲載ページでもご紹介させて頂いていました。

 

外猫がどんなに過酷であるか。

変り果てたこの子の姿を見て、言葉を失った日。

 

もう何ヶ月だろう…

 

この子は亡くなったのだと思っていました。

長い間、全く見る事がないからです。

 

先日、黒い何かがふわっと動き、びっくりしたら

 

なんとそこに、更に変り果てた黒猫ボスくんの姿が・・・

 

痩せこけているし、またボッロボロ。

 

レスキューしたい！保護したい！

しばらく回復するまで介抱してあげたい…！

 

待って待って待って…

 

しかし、捕獲機を取りに行くまでもなく

彼は慌てて姿を消しました。

 

そして、それ以来また、彼の姿を見ていません。

 

 

TNRM現場の状況は、エリアによってまちまちで

去勢不妊手術を施し、毎日餌をあげていても、結局は、過酷な状況であることには変わらず

 

新たな可哀想な命を生み出さないために

去勢不妊手術は絶対必要ではあるけれども

 

その結果、命を縮めたことにさえなり得る、悲しい現実。

去勢不妊手術は、猫のヒエラルキーを変えるから。

 

去勢不妊手術を施したTNRがゴールでは、決して、ない！

 

もうこの地域では、「野良猫NG」と取り決めているため、餌場を増やすことはできないので、今の私には、これ以上できることがないのです。

 

深夜に…　今この季節なら、敢えて酷暑の日中に…

他の猫がいない時間帯にこっそりやってきて、なんとか餌を食べようと、懸命に生きている子が外にいる事実。

 

私は敢えて、置き餌を自宅敷地内にしています。

少しだけ。

 

それを命綱として、生きている子がいると知っているからです。

 

シェルターができたら、こうした弱い子ほど、真っ先に連れて行って、助けてあげられればいいなと思っています。

 

この黒猫ボスくんは、私が出会ったとき、既に成猫として生きていて、元気いっぱいでした。

 

どこからやってきたのか、わかりません。

今どこにいるのかも、わかりません。

 

今日も命が消えていないといいな…

 

目の前にある可哀想な命を助けることは、この問題の根本的解決にはならないけれど、放置できることではないです。

 

保護猫応援ファームは、猫を応援するのですから。

 

 

↓　昔の黒猫ボスくんはこちらです