殺処分ゼロ！保護猫活動を継続し譲渡の輪を広げたい！

みなさま、今日も1日お疲れ様でした。
こちら、保護猫応援ファームの渡辺です。

本日は、外猫ちゃんが必要とする飲み水についてのお話になります。

写真にあるのは、排水設備の蓋なんです。

私がこの地で、本格的に保護猫活動を再稼働した頃、ある日、一生懸命ご飯に食らいつく猫ちゃんを見ていました。

その子は何日も食べてなかったのだと思います。餌を見ると、私(人間)がいることなんて忘れて、無我夢中で食べていました。

　　　ガツガツガツ、、、

しばらくして、ご飯を食べ終わった時、満足そうな顔をして、彼女が何をしたかというと、

トコトコ排水設備の蓋の上に行き、蓋の凹みに溜まっていた雨水を飲んだのです。

写真を見てください。
四角い凹みがありますよね？

その中の泥水を、です。


彼女は当たり前のようにそうしました。
いつもそうしていて、お決まり事であるかのようにそうしたのです。

そして、「ご飯をくれてありがとう」とでも言うかのように、ご飯を食べる前の子とは別人の優しい顔をして、私の元を立ち去りました。

私はその光景を目の当たりにして、悲しくて悲しくて、胸がギュッと締め付けられたかのようで、動けませんでした。

　　こんな汚れた水を飲んで、、、T＿T
　　こんなわずかな水をありがたそうに、、、
　　この小さな泥水が彼女の飲み水なの？？！
　　じゃあ雨の日以外はどうしてるの？？？
　　この土地には猫が飲みに行けるような安全な川なんてないじゃない。
　　近くに水が貯まるような公園もない。

　　どれだけ水を我慢してるんだろう、、、

それから私は、お水は常時、餌場に置いておくことにしました。

なぜなら、毎回ご飯タイムにお水を入れた容器も彼女たちの目の前に並べるのですが、ご飯を食べている間は、彼女たちが無防備になる時間でもあり、強い猫に攻撃されるかもしれない、危ない時間でもある。お水をあきらめたまま立ち去る子も多いのです。

本当に、外猫ちゃんたちは、お水を飲める機会が少ないです。

ですので、当方では、夏場は特に、タライ(桶)のような大きめな入れ物に、お水をヒタヒタに満たして置いておきます。

そして今では、彼女たちはご飯タイム以外でも、隙を探しては、お水を飲みに通っています。

もし、外猫ちゃんを見かける地域にお住まいの方がおられましたら、
庭に手洗い場や水道口がある場合、猫ちゃんのために、お水を少しでも貯めておいて頂けると大変嬉しいです。

餌を置く場所は、ご近所様の問題もあり、様々な配慮が必要ですが、飲み水に関しては、雨水が自然と貯まるように、害なく溜めておくことができる場所があると思うのです。

どうか、外猫、保護猫、TNR猫ちゃんたちに配慮がある、優しい町が増えてくださることを願っています。

一般社団法人保護猫応援ファーム