プロジェクト概要

本と本を読む人の風景を写真集にすることで、その風景を思い出し、本に関わる人の未来につなげたい

 

初めまして、樽本樹廣と申します。東京・吉祥寺のOLD/NEW SELECT BOOKSHOP 百年という街の本屋をやっています。2006年8月にオープンし、たくさんの人に支えられて8年が経ちます。すばらしい人と本との出会いは得難い経験と時間となりました。

 

オープンから8年がたった今、百年のロゴやポイントカード、サイトを作ってくれたデザイナーである五十嵐哲夫さんとともに、『本「と」本を読む人』として写真集を出版します。写真集をつくるにあたって、今回のコンセプトに共感していただける写真家さんにお願いしたいと思っています。それも含めて、みなさんと一緒に考えながら、来年の春までに完成したいと思っています。

 

しかし、写真集の制作費、写真家・デザイナー・編集者への謝礼金、その他諸経費あわせて300万円が足りません。どうか皆様のお力をお貸しください!

 

 

OLD/NEW SELECT BOOKSHOP 百年とは

 

OLD / NEW SELECT BOOKSHOP百年は2006年8月にオープンしました。僕が27歳のときでした。それまで渋谷にある新刊書店で5年間ほど働かせていただいていました。日々、大量の本が入荷し、販売され、返品されていく状況のなかで、本が「本」としてではなく、ただの「モノ」・消費される商品として扱われていることにすごく違和感をもちました。好きだったはずの本が、本屋が、そこで働いているにも関わらず、どんどん嫌いになっていくのがわかりました。次第に、笑顔もなくなり、仏頂面でお客さんに接していました。

 

けれど、30歳が見えてきて、このままの自分でいたら、自分のことすらも嫌いなっていくのは間違いないような気がしました。そのことは、本を読むことで、色んなことを教わり、苦しい時や悩んでいる自分を何度も救ってくれた本を否定することと同じ気がしました。そこで、失敗しても何とかなるであろう20代のうちに、自分の行きたくなる本屋を、自分のやりたいことをやれる場所を作ろうと決意し、OLD / NEW SELECT BOOKSHOP百年を始めました。

 

 

本を売るだけでなく、たくさんの考え方を共有できる場所でありたい

 

主に古本、新刊書、zine、リトルプレス、CD、雑貨を扱うことにしました。個人でできる精一杯の本屋です。まわりを見渡すと、本をモノとして扱っているとしか思えないような新古書店ばかりで、信頼できるような古本屋はあまりありませんでした。まずは、本の価値を共有でき、本の売買においても誠実でありたいと思いました。そこをしっかりしなければ信頼し合えるコミュニケーションは生まれないからです。

 

また、それまでイベントを開催する本屋が少なく、あったとしても新刊の販促の意味合いが強いサイン会などしかなく、読者と著者と作品が意見を交わせるような本屋はありませんでした。ましてや、古本屋ではほとんど開催されることはありませんでした。そこで、一方的でないコミュニケーションの場所になれるような本屋であろうと思いました。店内では、不定期ですが、トークイベントや作品展示を開催しています。イベントでは、「百年「と」~」というように、「と」が入ります。「と」は対立の契機ではなく、8の字を描くように循環する運動としてある、という考え方からきています。

 

 

ぼくらは本を売っているのではなくて、本のある暮らしを売っているのだ

 

アンドレ・ケルテスという写真家の『ON READING』という本を読んでいる人の風景を収めた写真集があります。その写真集を開くたびに、本屋として襟を正す思いになります。本ってこんなにも夢中にさせるものなんだ、とあらためて気づかされるし、ああそうだ、ぼくらは本を売っているのではなくて、本のある暮らしを売っているのだ、とも思います。本は、ひとりひとりの暮らしの一部となっているのです。


出版不況、書店の苦境が伝えられて久しいです。原因は一つではありませんが、本を読む人がいるという当たり前の風景を、忘れていることも関係しているかもしれません。だからこそ、いま、本と本を読む人の風景を写真集にすることで、その風景を思い出し、本に関わる人の未来につなげたいと思います。

 

 

どんな本だって、その人を変える力をもっている

 

この写真集を出版することで、何かを変えられるとは思っていません。ただ、この写真集を見た人が、本を読みたいな、と少しでも思ってくれたらうれしいです。しばらく、本を読んでいなかった人が、たまには本でも読もうかな、と思って、本屋さんに行ってくれるだけでいい。どんな本だっていい。どんな本だって、その人を変える力をもっているのだから。

 

もし、一人でも多くの読者が増えたのなら、それ以上に本の作り手や本を届ける人たちの力になることはないのです。きっとその先に「本」の明るい未来があるはずです。百年後にも、その人自身を変えてしまうような本が一冊でもあることを願ってやみません。そのための写真集を作りたいと思います。

 

 

引換券について

 

・書籍にお名前を記載させていただきます。
・サンクスレターをお送りいたします。
・特製しおり
・完成した書籍をお送りします。
・特製Tシャツをお送りします。(サイズのご希望承ります。)
・書籍の刊行イベントにご招待します
・写真集に掲載された写真のプリント付きの特別な写真集。


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