お礼とご報告
【感謝のご挨拶】
この度は「アフリカの農家と二人三脚で、理想の干しいも&ドライマンゴーを作る!」プロジェクトにご支援を頂きまして、誠にありがとうございました。
【クラウドファンディング結果報告】
当初目標に掲げた支援金額は4,500,000円で、開始から25日間で達成いたしました。次に掲げたネクストゴール9,200,000万円も、最終日10月14日に9,540,000円(103%)を達成することができました。
【収支報告】
皆様からご支援頂いた資金9,540,000円は、以下として利用させて頂きました。
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食品乾燥機1基 3,012,000円
輸送費用(日本からタンザニア) 1,108,000円
陸上輸送と設置費用 400,000円
冷蔵庫1基(6坪型・原料用) 663,500円
コンテナ400個+調理容器 460,000円
関税/通関費用 1,543,100円
冷凍ストッカー2基 348,000円
リターン費用 221,420 円
READYFOR手数料 1,783,980円
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合計 9,540,000円
皆様のご支援のおかげで、予定通りタンザニアの工場に干しいもやドライフルーツをつくる大型の食品乾燥機を導入できました。また、原料サツマイモの貯蔵庫(6坪の冷蔵庫)も建設できました。さらに原料を丁寧に運び、貯蔵するのに必要な収穫用コンテナ400個と干しいもの調理容器も調達できました。
ただしコロナ禍で海上輸送の費用が見積もりの2倍になったほか、タンザニアに着いてからの陸上輸送を含む設置費用、リターンの費用などに思いのほかお金がかかり、結果的に当初予定していた3トン用のプレハブ冷凍庫をあきらめて、冷凍ストッカー2基(容量600kg)を残ったお金で買いました。
【リターンの発送状況】
ご支援のリターンのうち、商品の発送は全て完了しております。もしお手元に届いてない等ございましたら、お手数をおかけいたしますが、ご連絡ください。
なお「ZOOMでお礼報告コース」については、代表の長谷川が直接お礼を申し上げる日程について支援者と個別調整中です。また「オンライン活動報告会コース」については、2024年2月24日にオンライン活動報告会を実施しましたが、当日ご参加頂けなかった支援者様への対応として、活動報告会の動画を視聴頂けるよう準備しています。
【プロジェクトの進捗】
2022年は食品乾燥機を導入したので契約農家の数を増やし、タマユタカの作付けを増やした結果、約12トンを収穫できました。もっとも収穫した芋の約7割はS~Mサイズの小芋でした。
小芋の食味を活かせる商品開発を試行錯誤した結果、茨城の直売所などで人気の「丸干し」から着想して、厚切りでもっちりした食感でありながら、素朴な甘さが特徴の干しいもをつくることができるようになりました。
とはいえこのような前代未聞のタンザニア産干しいもを輸入してくれる会社があるとは思えず、日本で干しいもやドライフルーツを輸入する「アマニ株式会社」を、新しく設立いたしました。
冷凍庫のサイズを縮小したので船便(冷凍コンテナ)で輸送するには至らず、まずは航空便で小規模な輸出を繰り返し、何度も失敗しながら特恵制度を利用して関税をゼロにできるようになりました。
そしてわずか数百kgですが、タンザニア産タマユタカの干しいもを日本にお届けできました。それを茨城の干しいも工場で小分けして製品化し、オンラインショップ「アマニ市場」で販売を始めました。
オンラインショップでは「甘すぎず上品な味」「ほっくりして、お芋の一番おいしい食べ方」など、ありがたいレビューを頂いています。契約農家とMatoborwaスタッフ一同、自分達の商品が海を越えて日本で評価されていることを誇りに思っています。
2023年からは、実際の店舗でのお取り扱いも少しずつ増えています。また、このクラウドファンディングのリターンで干しいもを召し上がった支援者の方の中には、その後も毎月のようにお求め頂いている方もいます。
2023年8月には東京ビックサイトの食品展示会に出展、大手スーパーからも問い合せを頂きました。食味については良い評価を頂けましたが、他社に比べて卸売価格が高いということで、何度も提案を重ねましたが取引の成立には至りませんでした。
また2023年は雨季の後半(3~4月)の降雨量が少なかったために、3月以降に植え付けしたタマユタカの苗は、ほとんど収穫には至りませんでした。2022年に12トンあった収量は、2023年にはわずか180㎏でした。
しかし、この苦い経験から栽培組合のメンバーの農家が自主的に考えて、7月に収穫したタマユタカの蔓を保存しておき、それを挿して9月から苗床をつくり、雨季の前半(12~1月)に定植することで、より確実にタマユタカを栽培できるように工夫しています。
【プロジェクトのこれから】
皆様にご支援を頂いてから2年間、タンザニアのタマユタカの特性を活かした商品開発で、自然栽培の干しいもをお届けできるようになりました。
しかしこの美味しさをもっと多くの皆様に召し上がって頂くには、乗り越えるべきハードルがあります。それがすなわち前回のファンディングで調達できなかった工場の設備なのです。
今年4月、私たちは2回目のクラウドファンディングを準備しています。
今回のプロジェクトでは、工場の残りの設備を整えることで干しいもの加工量を増やし、海上輸送の冷凍コンテナで輸送費を下げて日本に届け、しっかりと安全を担保した供給体制で、日本のスーパーで販売する商流をつくります。
再びクラウドファンディングに挑戦する理由は、リスクの高いアフリカ事業に銀行融資が難しいという事情があります。それ以上に大切なことは、応援してくださる皆様と一緒に、この事業を育てて行きたいという気持ちです。
前回のファンディングを通して知り合った方々の中には、その後も継続的に事業に参加して頂いている方もいます。FacebookのMatoborwa Co. Ltd.のページでもプロジェクトの様子をシェアしておりますので、ぜひお入りください。
【最後に】
2021年のクラウドファンディングの頃、私はタマユタカの栽培技術を改善して、加工しやすいサイズにしようと思っていました。
でも、私たちが「今」やるべきことは、現状のタマユタカで美味しい干しいもをつくりながら作付面積を増やし、リーズナブルな価格で日本市場に届けて事業を作ることだと思っています。
最近、農家にとってもタマユタカが大切な作物になってきたせいか、どの時期に栽培すると確実に収穫できるか、栽培組合でいろいろ考えて試行錯誤してくれるようになりました。
マトボルワという会社は、まだまだ未熟です。私たちが挑戦するアフリカの農業開発を、皆様に一緒に育てて頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
Matoborwa Co. Ltd. 代表取締役
長谷川竜生
2024年3月