白河市で復興支援ライブ開催〜福島の未来を子どもたちと考える〜

 

初めまして、ロットコミュニケーションの清水道子です。イベントの企画運営や、イベントへの人材を手配している会社を始めて、今年で27年となります。

 

2015年に仕事で福島県白河市へ訪れた際、このようなお話を聞きました。

「白河は、津波や原発の影響を直接受けたわけでもないのに、風評被害によって、農作物は売れなくなり、観光客は来なくなってしまった。街にも活気がなくなった」

私は、2011年から、毎年被災地に足を運び、その度街復旧復興されていく姿を見てきました。しかし、声をあげなければ気づいてもらえない「風評被害」という恐ろしい被害があったことを知り、何か白河のお役に立ちたいと思い、白河でのイベント開催を決意しました。

 

観光客でにぎわう白河を取り戻すために、サックス演奏者の三四朗さんご協力のもと、ファンクラブの皆様にもご賛同いただき、2016年から「福島復興支援ライブ　星に願いを～三四朗～」を開催はじめしました。2019年8月で4回目の開催となりますが、今年は新たに、福島の未来を担う「子どもたち」にフォーカスし、ファンクラブ関係者の中からすでに決めさせていただいております、県外からの10名の子どもたちを無料招待させていただきます。

 

あの日に起きたこと、それからの苦労の日々、その中でもうれしかったこと。そして、将来の福島への思いを地元の方にお話しいただき、次の世代の子どもたちに、正しい情報を知ることの大切さ、福島に心を寄せることの大切さを感じてもらいたいと思っています。

 

このクラウドファンディングでは、イベントの運営費用の一部と招待した子どもたちの宿泊費、交通費を募らせていただきます。これまで、イベントの開催費用を自己資金で負担していましたが、それには限界があります。また、被災地の復旧復興が進んでいるように、イベントも時の流れとともに変わっていくことが大切だと考え、この挑戦に踏み切りました。

 

皆さまどうか応援のほどお願いいたします！

 

 

 

 

 

 

●被災地を自分の目でみて感じたこと

 

2015年、福島でイベント会場を探していた私は、偶然、高校の後輩が、白河でホテルの支配人をしていると聞き、早速白河に出向きました。初めての白河を案内していただき、震災当時のまま、今だに手が付けられていない崩れた山のあとや、帰宅困難地域の方が住んでいるホテル内のコテージ、処理ができない伐採された枝の山を見せていただきました。

 

そして、風評被害によって、観光客が激減し、夏休みには子どもの声であふれていた白河に、震災以来子連れの観光客が来なくなったこと、農作物も売れなくなったことを聞きました。

 

確かに週末だというのに街は閑散としていて、とても静かだったのを今でも覚えています。「白河は、津波の影響も、放射能の影響も直接受けていないのに、風評被害で苦しんでいる」

 

私の主人が震災直後に、いわきの小名浜にボランティアに伺ったことをきっかけに、いわきには私も毎年出向いております。訪れるたびに小名浜周辺は、急ピッチで復旧復興が進み、いわきの町は少しづつ活気を取り戻していました。

 

そんな、景色を見ていただけに、正直ショックでした。震災被害は、目では見えない『風評被害』という被害もあります。そしてその風評被害に苦しんでいる白河に思いを寄せるようになりました。「県外から一人でも多くの人を呼んで、福島、白河の現状を、実際に目で見て、耳で聞いて、多くの人に話してもらいたい。」

 

 

●イベントを通して、白河の本当の姿を知ってほしい！

 

今年で4回目を迎えるこのイベントは、音楽を通じて福島県や白河市のすばらしさをたくさん知ってもらうため、観光、地産地消の食事、ホテルのご厚意により、地元の特産のお買い物ツアーが組まれています。美味しかったものを、毎年、沢山購入される方が多く見られます。

 

お土産をもらった方から「福島の食材は大丈夫なの？」そんな質問をたくさんいただいたとき、とてもうれしく思っています。なぜなら、参加者の皆さんがその答えを知っているからです。福島県産の食材のすべてが、米粒一つまで検査済です。

 

 

 

 

復興支援は、継続していかないと意味がないと思っています。ではどうやって続けていくか。その答えが音楽でした。音楽が、人と人をつなぐ大切な役割となりました。

震災当時から復興支援に携わっていらしたサックス奏者の三四朗さんのご協力の元、ご賛同いただけるファンクラブの皆様を毎年白河にお連れすることを第一の目標にしてきました。

しかし、こういった活動は、未来の日本を担う次の世代の子どもたちに、復興支援の大切さ、音楽の持つ素晴らしい力を引き継いでいかなければいけないと思うのです。

 

■招待する子どもたちについて

「福島」「音楽」「復興」のワードに関係する子どもたちを白河に招待させていただきます。

・福島に住んでいたのに、やむを得ず県外に避難した子

・音楽が大好きで、音楽をやりたい障害のある子

・そして、非常に厳しい生活状況の中でも必死で前向きに生きている子　　など

こういった子どもたちの中にこそ、復興支援に本当に協力してくれる人間が育ってくれると願っています。

 

 

 

 

この活動を受け入れ、ご協力してくださる白河の皆さまによって、昨年はチラシを配っていただいたり、当日、屋台を出店してくださるなど、音楽コンサートが東京と白河の懸け橋になっています。それにより、本当の白河、福島を知っていただけると思います。

 

このような活動やつながりを、「次の世代の子どもたちに伝えていきたい！」、「自分の目と耳で本当の福島を知って、それを広めてもらいたい！」そんな気持ちで、クラウドファンディングで東京から子どもたちを招待したいと思います。応援よろしくお願いします！