法領田獅子踊りを国民文化祭で披露し、被災者の皆さんを元気づけたい！

▼自己紹介

　初めまして！岩手県盛岡市乙部の郷土芸能『法領田獅子踊り保存会』で事務局を務めております、大櫻裕之と申します。

　

　法領田獅子踊りは、南部藩の祖、南部光行公が甲斐より奥州に下向する際、道中安泰・願望成就・豊年の神として竜頭の獅子を同行したのが始まりと言われており。不来方城築城の際、祝宴の舞としても城下町で踊られ、農地の開拓とともに農民に受け継がれて来たとされる踊りです！

　明治18年以降、踊りは途絶えていたのですが、昭和31年に盛岡農業高校乙部分校の生徒により復興の活動が始まり、昭和42年には乙部青年団による伝承活動が盛んとなり、岩手県青年大会において最優秀賞を受賞し、全国青年大会に出場しました。昭和55年以降は、地元の乙部中学校での郷土芸能の伝承活動が始まり、その７～８つの芸能の一つとして、歴代の卒業生そして、現在の生徒の中でもこの踊りを伝承し続けています！保存会・学校・保護者の皆さんが一体となった取り組みが出来ていることは、３０数年前に卒業した私としても、誇りであり、大事にしていきたい物の一つです！

東北文化財映像研究所より動画リンク許可取得済み

 

　そして、平成20年。41年ぶりに全国青年大会に出場し、念願の最優秀賞を受賞致しました！

竜頭の獅子の勇ましい踊りと激しく打ち鳴らす太鼓、笛の調べに乗って一糸乱れず踊るさまは、勇壮かつ華麗であると評価される踊りで、その後も、盛岡市の郷土芸能フェスティバルや郷土芸能発表会への参加、地元の寺社への奉納の舞等、活動を続けています。

 

　　

2008年(平成20年)の全国青年大会では最優秀賞を受賞！

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

　活動は続けているものの、２０１９年以降はコロナ禍で発表会や活動そのものも縮小傾向・・・。踊っていなければ、やはり、踊りそのものも忘れてしまいますし、どうしても集まるということに腰が重くなりがちなもの。伝え続けるためにと何とか声を掛け合いながら、活動を続けてきた今年２０２３年。新形コロナの第５類への移行の方針確定！この移行についての賛否はさておき、やはり暗かったここ数年。何とか気持ちも世の中も明るくしたい！そして、やはり披露したい！！

 

　そして、今年の５月、石川県能登地方での大地震の発生。元東日本大震災を被災した岩手県の我々としては、何の機会か、今年は石川県で国民文化祭が開催されるとのこと！国民文化祭には「太鼓の祭典」という発表会があるため、申し込みを致しました。結果は国民文化祭いしかわ2023「太鼓の祭典」出演決定！太鼓のみの発表者の方が多い中、異色の獅子踊りの発表機会を頂き、我々の気持ち、被災地の皆さん、そして、国民の皆さんを激励できることとなりました！！嬉しいですね～！

 

　しかし、ここで大きな壁が・・・。一つは活動が続いていることはありがたいのですが、それだけ、衣装や道具も使われており、着々と劣化や損傷が著しくなってきておりました・・・。やはり修繕や買い替えが必要なものがある、ということで調べていったのですが、草鞋(わらじ)も笠も作れる人がいなくなってきており、簡単には作れない上に昨今の価格高騰のあおりを受け、修繕費が１０年前から倍近くの費用に！！

　さらに、発表の地である金沢へ盛岡から移動しなければなりません。また、なかなかの距離ですから、日帰りなどはとてもできませんので宿泊も必要となります。これらのいわゆる旅費も試算してみたところ、宿代が、恐ろしく上がってしまっているため、かなり高額になってしまうことが判明！！

　我々のような保存会は会員はほぼボランティアで参加しており、潤沢な資金等はなく、今回も可能な限り自費参加でと考えておりましたが、各家庭も物価高騰のショックは直撃しており、本来、踊り手・手伝い者含めて３０人近くのメンバが必要なところ、ベストメンバには程遠い人数しか参加できない懸念が出てきてしまいました。

 

　何とか、日本全体のコロナ禍からの立ち直り祈念、被災者の皆さんを励ましたい想い、を叶えたいという一心でこのプロジェクトを立ち上げました。

 

 

 

▼プロジェクトの内容および支援金の使途について

　プロジェクト立ち上げのきっかけとなった以下の2つの費用について、ご支援頂きたいと考えております。

　➀ベストメンバーで国民文化祭に参加できるための旅費のご支援

　　ベストメンバーで臨むためには、踊り手や世話人を含め約３０名のメンバーの参加が必要です。

　　　移動費：850,000円

　　　　　　　本当は新幹線で移動したいところですが、荷物やコスト面からバスでの移動を想定していることと

　　　　　　　盛岡以外に在住のメンバの参加も必要です。

　　　宿泊費：750,000円

　　　　　　　数年前の倍になっており、驚いております・・・！盛岡からの移動ですと、やはり１泊の旅程では

　　　　　　　高齢のメンバもいる中では厳しく、２泊を余儀なくされており、この費用が掛かる見込みです。

　　　合計　1,600,000円

　②年数を経て、劣化した衣装の修繕

　　獅子頭　１つ100,000　×　7匹分　=　700,000円

　　わら編み笠　1つ10,000　×　10　=　100,000円

　　その他衣装修繕費　100,000円

 

　　合計　900,000円

 

　総計➀+②　＝　２,５００,０００円

　

　★プロジェクト成立後に、国民文化祭へ天災等のやむを得ない事情（緊急事態宣言などコロナウイルスによる影響を含む）により

　　参加できなかった場合については以下のように対応させて頂きます。

 

　　➀の旅費部分については、基本的に他のイベントへ参加への費用に活用させて頂きたいと考えております。

　　この事態になった場合は、他のイベントへの参加が確定しましたら、支援して頂いた皆様へお知らせ致します。

 

　　②の修繕費については、修繕は必要であるため、イベントへの参加・不参加に関わらず、活用させて頂きます。