あいち小児保健医療総合センター 鬼頭浩史先生からのメッセージ

　開始から２週間が経ちましたが、ご支援が続いています。ありがとうございます。

　今日は、あいち小児保健医療総合センター 副センター長（整形外科） 鬼頭浩史先生からの応援メッセージをご紹介いたします。

　低ホスファターゼ症は、骨を作る際に必要なアルカリフォスファターゼという酵素の働きが悪くなる病気です。骨がうまくできずに生命維持ができない重症な方から、歯のみに症状が出る軽症な方まで病気の程度は様々です。

　整形外科的には骨が短縮、弯曲したり、骨が弱くなって骨折したり、左右の足の長さに差が出たりします。この病気に対し、アルカリフォスファターゼを補う新しい治療法が開発され、重症な患者さんを救命することが可能となりました。

　しかしながら、整形外科的な症状や歯の症状に対する効果はわかっていません。

　今回、仲野先生が立ち上げられた研究プロジェクトは、モデル動物を開発して低ホスファターゼに対する新しい歯科治療法を確立しようとするもので、さまざまな歯の問題で苦しんでみえる患者さんの福音になるものと思います。さらにモデル動物は、他の症状（整形外科的な問題など）に関する研究にも応用可能であり、この病気の研究が加速度的に発展するかもしれません。

　是非、多くの皆様からのご支援をお願い申し上げます。