【現場より】一期工事が始まりました

クラウドファンディング開始から3週間が経過しましたが、皆様の温かいご支援により第一目標金額である300万円に対して半分以上の60%のご寄付を頂いています。本当にありがとうございます。

今日は前回に引き続き、現場からの最新情報をお届けします。

 

床の解体が進んだ内部の様子

 

こちらが現在の百年亭の様子です。

「一期工事」では、建物を安全に永く受け継いでいくために、建物の傷んだ箇所を修復していく工事を行なっていきますが、今回の工事で新設・交換をしていく和室の床周りの撤去が完了をした状態になりました。これにより、時間の経過により傷んでいると思われていた柱の足回りの状況をより直接確認することができました。

柱の足元周り

 

建物が傷むのには様々な要因がありますが、こうして床が取り払われて建物の骨組みが露わになることで、これまで建物掛かってきた力の流れをイメージしやすくなります。

今回は構造設計の担当も現地を確認し、補強・修復に向けたより詳細な方針を打合せました。今後、職人さんとも打合せを進め、建物を安全な物にするべく、補強・補修工事を進めていきます。

 

こちらは改修後も再利用をする広縁の縁板です。

立派な厚板で作られていることが分かります。また今回の解体により外壁や和室の敷居側への嵌合などが非常に凝った造りとなっていることが初めて分かりました。こういった細かな工夫から当時の大工さんの考え方に想いを巡らせていくことは、歴史ある建物と向き合うことの醍醐味と言えます。

 

この縁板は、建物の足元周りの補強工事をするにあたって一度撤去をしますが、一度職人さんの工場へ運んで修繕をした後、百年亭に帰ってきます。

今回の百年亭の改修では、建物の安全性を担保するために新しくする箇所と歴史を受け継ぐためにこれまでの部材を使い続ける箇所とを、このように丁寧に検討しながら、建物の再生を進めていきます。

 

クラウドファンディングの期間も残り4週間を切りました。

引き続きみなさまのご支援を、そしてよろしければ知り合いの方々への拡散を、何卒よろしくお願いいたします。