「日本一高級なたこ焼き」のお話

仲間に助けられ、何とか日本一大きいたこ焼きを達成しためりけん魂だったが、ある言葉をあびせられる
「でも大きいたこ焼き美味しくなかったし、売ることもできないじゃん」
確かに大きく球体にするためには、いつものたこ焼きより随分固くしなくてはならなかった。生地が重さに負け球体でなくなるからだ。米粉を混ぜて食べやすくはしたものの、いつものたこ焼きに比べると味は格段に落ちる。そして焼くのに３時間もかかっては商売にならない
「美味しくて、売ることができる日本一のたこ焼き」ってどんなのだろう。
数値化できないと客観的な日本一になれないし…「日本一辛い」とか？それならスコヴィル値で数値化できる。でもボク辛いの苦手だし、味見できない
そんな日々を過ごしてた時、ふと自分の名刺をひっくり返したら裏書きにが目に入った。10年前書いた創業からの思い、繰り返し読んで見慣れた文面

「たこ焼きって、素材にこだわって手間ひま惜しまず作ったら、どれだけおいしいのができるんだろう」
そんな考えから始まったボクたちの魂の一品・・・

そうか、最初から答えは出てたんだ！
原価とか考えず、手間ひま惜しまず…己に許された全ての努力を惜しまず。
そしたらどんなたこ焼きができるのか、ボク自身がずっと知りたがっていたんじゃないか。
もう一度だけ日本一に挑戦しよう「高級」は「美味しい」に限りなく近い。「美味しい」は数値化できないし、好みの差が出るけど「高級」は客観的だし数値化できる
「創業から何もないまま10年すぎちゃった」とか思ってたけど10年間茨城県内あちこちで出店してきて、多くの美味しいものを発見してきたじゃないか
魅力度最下位の茨城県。他県のヤカラは「納豆しか自生しないw」とか馬鹿にしてくるけど、この茨城の大地が生み出した様々な食材で、最高のたこ焼きを作れるんじゃないだろうか？

ほとんど全てを独力でやってしまった前回の失敗を活かして、今回はもっと多くの仲間と一緒に日本一になりたい。茨城県の農家さん、畜産業、調味料加工場、漁業などの生産者さま。
そして何よりキミと日本一を達成したい！
いやいや、何後ろ振り返ってんの？キミだよきみきみっ、これ読んでるキミとも一緒に日本一達成したいんだ。
クラウドファンディングで資金調達もしたい。なんてったってアチコチの高級食材試さなきゃならないし、当日キミが遊びにこれるように受け入れ態勢もしっかりしたい。一部の仲間（キミも⁉︎）にはレシピこっそり教えちゃおうと思う、ボクよりもいっぱい売る人があらわれたらすごく嬉しい。「アイツはワイが育てた」って自慢できるしね。独占するつもりなんてないけど念のため商標登録もしたい。
やる以上は前回よりも盛り上げたいから、どうしても資金が足りないし、知恵も足りない
キミの力が必要なんだ、ボクの仲間になって一緒に「日本一高級なたこ焼き」を創らないか？

ここからは、キミと始まる「日本一のたこ焼き」の物語