プロジェクト概要

150年以上も昔から伝わる木版画。

その技術を用いて、「奇跡の一本松」を復活させたい!

 

はじめまして。浮世木版の川崎章治です。現在、愛知県一宮市にて、木版画を企画・販売する事業を行っております。幼い頃から木版画を趣味にしていて、木版での年賀状作りは40年以上になります。23年前、某家電メーカに勤務し、アメリカ東海岸ボストン郊外に赴任して、ボストン美術館に行った時のことです。おびただしい数の浮世絵の展示(所蔵数22万点!)を見て初めて浮世絵が木版画であることを知りました。

 

趣味で彫りも摺りも非常に難しいことを知っていましたから、それには驚嘆し、またその作品はレベルの高い芸術品として、西洋の巨匠の作品と同格に扱われていることにも驚かされました。一方で、デザインは江戸、明治、大正といったものがほとんどで、近代のものが見当たらず、「現代のものがあったら良いのに‥」という強い印象を受けました。

 

その後、それは職人が枯渇した為ではなく、伝統の木版画でビジネスをする者(版元)が枯渇してきたからだ、ということを知り、ついに2013年に一念発起して脱サラ。伝統の木版画を現代によみがえらせる、という志のもと「浮世木版」という屋号で伝統の木版画を企画・販売するベンチャー事業を起業致しました。

 

そして今回、陸前高田市の「奇跡の一本松」を、木版画として復活させるため、

皆さまからのご支援が頂きたいのです!

 

(おびただしい数の浮世絵・木版画の展示:イメージ図)

 

 

完成まで3カ月以上かかる伝統的な木版画。

どのようにつくられているか、ご存知ですか?

 

浮世絵から引き継がれた伝統木版の技法に従いますので、その作成は絵師、彫師、

摺師、の分業性の共同作業となります。(作業順序:絵師→彫師→摺師)

 

■絵師:岡本辰春(京都市北区在中) 

木版画に合うデザインに作画しますが、今回の場合、解像度の低い写真をもとに大錦(浮世絵サイズ:A3やや小)に拡大する作業となり、細部は他の写真等を参考にして描くという難しさがあります。岡本さんは、独自手法のデジタルアートを1997年に考案し、"浮世絵は骨董品であってはならない"という持論を掲げながら、現代の最新ツールを用いて浮世絵の世界を描くという、世界でも類を見ない画家(絵師)です。

 

(過去木版画化された作品例)

 

 

彫師:関岡扇令(東京都荒川区在中) 

作画された原画を元に、木版画としての配色を構想し、それぞれの版木を彫り起こします。細部まで彫る為に非常に固い木が必要で、版木は山桜の木を使用します。木が固い為、彫刻刀は独特の持ち方で彫り進め、広い部分の彫りはノミを使います。関岡さんは、単に原画に忠実に彫るだけではなく、原画の甘い線を補完した彫りもできる、創造性の高い技巧も有した彫師です。

 

 

 

摺師:岡田拓也(茨城県常総市在中) 

版木に顔料を塗り、バレンを使って和紙に摺ります。和紙は人間国宝(岩野市兵衛)によって漉かれた最高級の越前生漉奉書を使用します。バレンの使い方でぼかし・かすれを表現し、多色摺りの為、重ね摺りは30回以上となります。原色の顔料を混合して、すべての色合いを再現し、色の濃淡は水分濃度を調整して表現します。岡田さんは、川瀬巴水に代表される新版画の版元で修行をしたので、新版画に特有の多くのぼかし、かすれの技法を習得している摺師です。

 

 

(作成事例映像サンプル「津軽龍飛碕階段国道」)

 

 

元となる写真を撮影された櫻井史朗さんは宮城県在中、絵師の岡本辰春さんは京都府、彫師の関岡扇令さんは東京都、摺師の岡田拓也さんは茨城県、そしてまとめ役の版元である私は愛知県であり、これらメンバーの共同作業となります。

一般の伝統工芸品であれば地域密着の為、このような共同作業はまずありえないことです。21世紀の革新的な日本の伝統工芸をめざし、地域という概念にこだわらず、オールジャパンとして今回のプロジェクトは取り組んでゆきます。

 

 

なぜ「奇跡の一本松」を木版画にするのか?

 

陸前高田の震災後「奇跡の一本松」は、その勇姿が復興のシンボルとして有名になりましたが、残念なことにしばらくして枯れてしまいました。それを惜しんで、原寸大のレプリカが作られたことも有名になりましたが、その後においても奇跡の一本松の素材を使った、バイオリンや万年筆などの商品が出てきたり、また一本松の種(DNA)を引き継ごうという動きも続いているそうです。このような動きから、レプリカでは満足できない無念さが、いまだ歴然と存在していることが伝わってきます。

 

もし、レプリカでは十分再現できないとするならば、それはレプリカが"もの"だからだと思われます。レプリカでは伝わらないリアルな再現のために必要なのは"もの"ではなく"心"。それを表現できるのは芸術しかない、と思います。しかし、一点ものの芸術では、もしできたとしても、一部の人にしかその感動を味わうことができません。

 

(高田松原の震災前&震災後)

 

 

そんな中、私はインターネットで1枚の写真と出会いました。それは、「奇跡の一本松」の勇姿をとらえた傑作で、実に木版画に合う写真でした。その時気がついたのです。この写真を元に木版画作品を作れば、それは「奇跡の一本松」のリアルな再現ができはず。そして木版の特性である量産化をすれば、多くの人とその喜び、感動を共有することもできる、と。

 

そして、私はその写真の所有者を探して、それが一般社団法人みちのく巡礼理事長の櫻井史朗さんが震災直後に撮影されたものだということを知り、櫻井さんのご協力のもと、この写真をもとにして江戸伝統木版による「奇跡の一本松」の再現を試みることにしました。

 

(原画となる写真:みちのく巡礼理事長の櫻井史朗氏撮影)

 

 

通常より困難なデザイン作業。

伝統木版だからこそできる、リアルな再現。

 

伝統の木版画を作る為には、大きく分けて絵師のデザイン費用、彫師の彫り作業費、摺師の摺り作業費が必要となります。これらの費用は一括しますと大きな金額となります。特に今回は、解像度の低い写真を拡大して描く必要があるため、通常より困難な作業となります。そこで、今回のプロジェクトでは絵師のデザイン費である31万円をご支援頂きたいのです。

 

伝統の木版画によって、リアルな「奇跡の一本松」の再現ができると信じております。陸前高田の市民のみならず、いまだ奇跡の一本松が枯れたことを惜しんでいる方は全国に多数いらっしゃるのではないでしょうか。そういった方々とこの作品を通じて、感動を共有できれば大変嬉しく思います。

また、伝統木版だからこそそのようなことがができる、ということがお分かり頂けたなら、現代における伝統木版というものを再認識して頂くことにもつながり、またそれは、衰退が続いている伝統木版業界において再建の起爆剤にもなると考えております。

 

皆さまのご支援で、伝統木版による「奇跡の一本松」復活を実現したいです!

ぜひご支援をお願いいたします!

 

(平成27年度 荒川区伝統工芸展より:左上2作品が過去の作品事例)

 

 

◆◇◆リターンについて◆◇◆

■サンクスレター

 

■みちのく巡礼インフォメーションレター

元となる写真の撮影者:櫻井史朗さんが理事を務める、みちのく巡礼の活動をご紹介する情報紙です。東日本大震災犠牲者追悼と伝承の場の創設として、四国八十八か所巡礼の東北版を構築しようと活動されています。

 

■浮世木版商品一覧

浮世木版では、オリジナル作品に加えて、北斎、広重、写楽、歌麿、巴水などの巨匠の作品も数多く取り扱っており、その作品すべてを一覧にまとめた、パウチ版の画集となります。骨董品ではなく、すべて現在の職人さんによる伝統工芸品です。

 

■オリジナル木版画グリーティングカード(名古屋城)

「尾張名古屋は城でもつ」と言われますが、実は名古屋城は第二次大戦の空爆で完全焼失してしまい、現存の名古屋城は巨大なレプリカです。この作品の原画は焼失前のもので(土屋光逸1937年作)若干のアレンジを加えて、現代の職人さんによって復刻しました。同じような境遇を持ち、また陸前高田とは姉妹都市でもある名古屋から、エールを送るリターンです。

 

 

■みちのく巡礼「次世代に語り継ぐメッセージ」2巻セット

みちのく巡礼が活動の一環として制作したDVDです。東日本大震災の甚大な被害から得られた貴重な教訓を次世代に語り継ぐことを目的として制作されたDVDです。

 

 

■江戸伝統木版「奇跡の一本松」

今回製作する「奇跡の一本松」の木版画です。

3万円/4万円/10万円/15万円のリターンとなります。

※4万円/15万円リターンは、額付きですのでそのまま飾って頂けます。

 

 

■江戸伝統木版「津軽龍飛碕 階段国道」「日本橋夜景」

浮世木版オリジナルの木版画2作品です。

10万円/15万円のリターンとなります。

※15万円リターンは、額付きですのでそのまま飾って頂けます。

 

 


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