寄付総額
目標金額 4,000,000円
- 寄付者
- 408人
- 募集終了日
- 2019年10月3日
ピースヤードを知ってください!
昨日の新着情報でご紹介したアリーさんのビデオメッセージでもこれまでの成果についてお伝えしていますが、ピースヤードの活動内容や生み出している変化について、もう少し具体的に、詳しくお伝えしたいと思います。
プロジェクト概要ページにもあるとおり、まずピースヤードをを始める前に、インサーンスタッフとソーシャルワーカーが地域の家庭を訪問してヒアリングをします。
そこでケアが必要な子どもたちを把握してアプローチするとともに、コミュニティを巻き込むために対象エリアの地域のまとめ役の方たちにもピースヤードの趣旨を説明し、地域でパンフレットを配る、コミュニティセンターにバナーを出すなどしてピースヤードのことを知ってもらい、参加の輪が広がるような働きかけも行っています。
参加者は様々なバックグラウンドを持った子たちが出会い、交流できるようにバランスについてに配慮されています。たとえば2018年のピースヤードに参加した子どもたち72名の内訳はこんな感じです。
女の子31名、男の子41名
アラブ系42、クルド系30人
キルクークに元から住んでいた子34名、ほかの街からの避難民の子38名
この避難民の子たちはIS(いわゆる「イスラム国」)の戦闘から逃れてきた子が多く、トラウマを抱えてしまっている子が多い傾向にあります。
【20のワークショップ・セッション】
2018年のピースヤードは7月1日から8月14日にかけて行われました。
修了式も含めて週3回、だいたい1回のセッションが3時間かけて行われ、そのうち約2時間がアートのワークショップ等のプログラムで、1時間はソーシャルワーカー、もしくはカウンセラーによる心のケアを実施します。
アートのプログラムでは工作などのものづくりや、偏見や寛容、平和的共存や社会の結束についての物語を演じるワークショップなどを通して、対立を超えて平和な社会を築いていくためのイメージや方法を学んでいけるようになっています。
ワークショップはインサーンスタッフであるプロジェクトコーディネーターのラミアさん、また人権についてのファシリテーターのシェランさんとイドレスさんが、心のケアはソーシャルワーカーとカウンセラーが行いました。
また、インサーンのボランティアとして2~3人がお手伝いをしてくれました。
まずは過去のピースヤードの参加者と新しく参加する子どもたちの顔合わせや、子どもたちのプロフィール作成、緊張をやわらげるアイスブレイキングゲームなど、関係を作るところから始まります。
靴下をつかった人形や携帯電話、凧などの工作や子どもたちが怖かったことやこれからの夢についての絵を描くワークショップ、また、子どもの権利についてや教育の大切さ、多様性について学ぶセッションなどを実施していきました。
また、最後のセッションでは、みんなが輪になって対角線で紐を持ち合ってネットをつくり、そこにイラクの地図を載せて運ぶ、という「みんなで協力しあって連帯することで、これからのイラク社会を担っていく」というイメージを体感するアクティビティを行いました。
そしてセッションが終わった最後には、子どもたちは民族衣装やドレスなどでおめかしをして、親や保護者、また地域の人も参加して修了式を行います。
修了式では、子どもたちの作った作品を展示し、子どもたちがピースヤードで学んだことについて発表します。
【心のケアについて】
戦闘に巻き込まれてISのひどい行いに直面したことでトラウマを抱えてしまった子どもたち22人について、特別な心のケアを行いました。
子どもたちはほかの子どもたちと交流できるようになるまで時間がかかる場合もありましたが、だんだんとほかの子どもたちにとけこめるようになっていきます。
たとえば、2018年のピースヤードに参加したサジャ モアッヤド アリちゃん(当時11歳)の場合は、こんな変化がありました。
サジャちゃんの家族は、キルクークの南にある街トゥーズで日用品店を営んでいましたが、学校に必要な学用品等の費用負担が重く、暮らし向きは厳しい状況でした。
そして2016年にISの台頭により戦闘が起きて治安が悪化し、誘拐や殺害などに怯え、いつ家に手榴弾がとびこんでくるかも分からないような状況になってしまいました。
そして2016年5月30日に事件が起きました。サジャちゃんのお父さんが家に帰ってきたとき、出迎えてくれた子どもたちと一緒に家に入ったときに攻撃を受けて、子どもたちが怪我を負ってしまったのです。
また、家の壁に脅迫の言葉なども書かれるようになり、迫る危険から逃れて一家はキルクークに逃げてきました。あとから聞いた話によると、その数日後には彼らの家は爆撃で吹き飛ばされてしまったとのことです。
最初は行くところもなく1ヶ月ほど路上で生活していましたが、その後なんとか安い家賃で住めるところに落ちつくことができました。
しかし家族全員がとても厳しい状況にあり、特にサジャちゃんは、目に涙をいっぱいにためて「あのときの爆発の音がずっと耳を離れない」とひっきりなしに訴え、ひどく心理的なダメージを受けた状態でした。
サジャちゃんの家族は、インサーンスタッフが訪問してきてピースヤードのことを知り彼女が参加できることを喜びましたが、彼女は心理的な問題から一人で出かけられなくなっていて、最初はあまり行きたがらず、お母さんかお父さんと一緒でないと参加できませんでした。
しかし、段々と彼女は変わっていき、一人でや友だちと出かけるようになり、また家でのふるまいも変わってきて、将来のこと、また相手を受け入れることや許すことなどについて話すようになりました。
また、サジャちゃんのお父さんは、サジャちゃんがピースヤードに参加して友だちができたことでまわりの住民との行き来や交流が生まれて、関係を築く助けになったと言ってくれました。
【家族や地域を巻き込んで連帯をつくっていく】
また、ピースヤード実施中にはこの活動の目的や内容について伝える親や保護者たちとのミーティングを定期的に行いました。保護者たちは子どもたちを注意深くみるようになりますし、様々な背景をもつ人々が会う機会をつくることで、社会の結束を強められるようにも働きかけています。
保護者たちはピースヤードによる地域社会の変化を誇りに思い、異なる背景を持つ者同士が関係をもち共存できるようになることを歓迎して、もっとこういった活動をおこなってほしいという声も聞かれるようになっています。
【今後も関わりつづけるために】
今年度については、今ご紹介したピースヤードの活動を皆さまからのご支援のおかげで実施する目処をたてることができました!本当にありがとうございます!
しかし、来年はまた活動停止の危機になってしまう可能性が、残念ながら非常に高いです。イラク戦争を積極的に支持した「日本の私たちの責任」としても、今回のクラウドファンディングで皆さまからの思いをお預かりする身としても、来年度以降も活動して私たちの責任をきちんと果たせるように、どうか引き続きご支援いただけないでしょうか。
ご寄付をいただければその分だけ、活動を続けられる可能性が高くなります。皆さまのご支援が、イラクの未来を担う子どもたちを救う力になります。クラウドファンディングの終了まであと約26時間、最後まで、どうか応援してください。
▼10/3 20:20頃~、J-WAVE「JAM THE WORLD」に生出演!
イラク事業担当のガムラと、事務局長の長谷部が生出演予定です!
出演するのは、ジャーナリスト・キャスターの堀潤さんがニューススーパーバイザーを務める特集コーナー[UP CLOSE]で、出演は20:20頃~です。
PC・スマホの方もradikoでご視聴いただけます。また、放送後のタイムフリー視聴も期間限定ですが可能です。ぜひお聞きになってください!
▼ご寄付はこちらから
ギフト
3,000円
【3千円のご寄附】
◉領収証+感謝のメッセージ(電子メールにて送付)
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- 2019年12月
10,000円
【1万円のご寄附】
①領収証+感謝状(写真付感謝の手紙を電子メールにて送付)
※領収証は2019年12月末までに送付予定です
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