伊勢ハッピーキャッツ「虐待疑いの猫たち」を救う医療費ご支援のお願い

*1：https://www.pref.mie.lg.jp/SHOKUSEI/HP/m0067100055_00005.htm

 

ページをご覧いただきありがとうございます。Ise Happy Cats 代表の中村あすかと申します。

 

私達は三重県伊勢市を拠点に活動を行う小さな保護猫団体です。猫の保護や譲渡、TNR、啓発活動、必要に応じて行政のサポートなどを行っています。

 

TNRとは、①Trap 捕まえる、②Neuter 不妊去勢手術をする、③Return 元いた場所に戻す活動のことです。その後「地域猫」として地域で見守りお世話をしていきます。

 

野良猫が増えることで起こるトラブルに対し、これまでのように殺処分で減らすという方法を避け、共生していくための最善策として推進されています。

 

 

不妊去勢が済んでいる地域猫だとわかるように、耳の上部を少しカットしてリリースします

 

私が保護活動を始めたきっかけは、2018年、三重県に台風が直撃していた日に子猫を保護したことでした。市内の公園で、暴風雨の中、風に飛ばされ鳴き叫んでいた小さな子猫を保護したことから「他にも母猫や子猫たちがいるのではないか」と心配になり、後日付近の捜索や聞き込みを行いました。

 

そして、その公園には40頭近くの猫たちが暮らしていて、度々トラブルが起きていること、以前より猫を遺棄する人が後を絶たないことを知りました。

 

 

公園に遺棄され、増えてしまった猫たち

 

たくさんの方がフードをあげている様子もありましたが、どの子も不妊去勢手術はされていませんでした。「私が家に保護した子を助けただけでは、同じことが繰り返されてしまう」と思い、公園にいるすべての猫に自費でTNRを行うことに決め、数ヵ月かけて手術費用を貯めました。

 

公園の管理事務所と連携し、警察へ通報したり、防犯カメラの設置など環境の改善をしてもらえるように働きかけたりもしました。

 

遺棄されないよう立てかけた看板

 

その後、TNRを経て地域猫となった猫たちのお世話をするために公園へ通っていましたが、ロードキルが多い場所であったことに加え、心無い人に蹴られて亡くなったり、花火で攻撃されるなどの虐待事案が多数起きたことにより、全頭保護することを決意しました。

 

活動に賛同してくれた複数名のメンバーたちとともに任意団体を立ち上げ、2021年に初めてのクラウドファンディングに挑戦して、無事に保護猫シェルターを開設しました。現在預かりボランティア宅を含め、常時30頭ほどの猫たちを保護しています。

 

保護した子たちの半数以上が優しい里親さんの元へ譲渡されました

 

また、この時期に行政との協働や、他の地区で同じように困っている方々から相談を受け、TNRのお手伝いをしたりしたことで、伊勢市内を中心に活動を広げることとなりました。「まずは身近な猫たちから、殺処分をなくしたい」という思いで活動しています。

 

 

 

 

ここ数年、保護活動の長さに比例して人間不信になるような辛い事案にも対応する機会が増えました。

 

近年急増している、高齢者の方が施設に入居される際や引っ越し時の「猫の置き去り問題」や「多頭飼育崩壊」、警察も介入必須の「虐待問題」は深刻です。

 

団体だけで解決できるものではないため、伊勢保健所や市役所、社会福祉協議会など行政と連携して解決にあたるようにしています。

 

 

 

これまでの7年間、活動の幅を広げながらも一つ一つ手を抜かず、全力で活動を行ってきました。団体と行政が連携し尽力した結果として、三重県の猫の殺処分数は2022年度に初めてゼロとなりました。今後も殺処分ゼロを継続していくためには、さらなる努力が必要です。

 

ですが、年々相談件数が増えており、費用の負担も大きいことから、活動を続けていくには大変な状況にあります。最も負担が大きいのは、やはり「医療費」です。

 

 

 

 

保護猫シェルター約30頭前後と、外で暮らす負傷猫たちの医療費、約1年〜1年半分として、大切に活用いたします。

 

 

今保護している猫たちは、稀な免疫疾患を発症していたり、重い病気を抱えている子が多く医療費が重くのしかかっています。加えてシェルターの維持費（光熱費、フード、猫砂など）がすべて高騰しており、外の負傷猫の医療費まで捻出し続けていくことは難しくなってきました。

 

団体のポリシーとして、募金箱の設置以外に日常的にご支援を募ることはしていません。しかし、今現在介入している現場では、虐待された疑いのある負傷猫が多数目撃されています。悩んだ末にクラウドファンディングでご支援を募ることにいたしました。

 

この機会を通じて地域の野良猫問題について知っていただき、考えていただくきっかけになればと思っています。

 

 

近年、保護活動ボランティアの多頭崩壊が問題化しています。保護やTNRの依頼をボランティアに丸投げするのではなく、自力でできる限りのことをしてくださる方を増やしたり、保護猫を迎えてくださるご家庭をサポートできるよう、必要な知識を提供していくなど、今後は啓発活動や勉強会の開催にも力を入れていきたいと思っています。

 

保護依頼の相談は圧倒的に子猫が多く、殺処分される猫の約9割も、同じく子猫です。殺処分をなくしていくためには、TNRを推進していかなければなりませんが、いつかTNR活動など必要のない動物に優しい社会になることを心から望んでいます。

 

日本の動物愛護・福祉に対する考え方や古い価値観、法律（たとえば生体販売の禁止）などが変わることが一番だとは思いますが、それにはまだ長い時間がかかるでしょう。

 

大きな問題をすぐに変えるのは難しいかもしれません。それでも、目の前のことを一つ一つできる限りの対応をして、まずは自分のまわりからより良い環境へと変えていけるように、今後も邁進してまいります。

 

皆様1人1人の温かいお気持ち、必ず大切に活用させていただきます。

 

どうかお力添えください。よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

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