石巻をウェディングの力で明るいまちに！ アトリエを作りたい！

 

 

みんなが泣いて笑って、まちがあったかくなる
石巻ウェディングの挑戦

 

若い頃は、石巻から早く出ていきたかった

初めまして！オーダーメイドウェディングのプランナーをしている豊島栄美です。

 

石巻の中心地で生まれ育ち、物心ついたころから、テレビの中に観る石巻以外のまちに憧れ、石巻から早く出ていきたいと学生時代はアルバイトに明け暮れました。

 

高校卒業と同時に仙台へ進学、そして就職で横浜へ。イベント会社の企画広報のお仕事は毎日が刺激と出会い、きらびやかな世界に陶酔しきっていました。結婚式の司会という職種にたまたま出会うことになり、結婚式の司会者に弟子入りし、結婚式の司会者としてプロダクションに入り活動しました。

 

修業時代は毎週末、師匠や先輩方のウェディングを見学させていただく中で、ウェディングは新郎新婦のためだけでなく、ご両親やご家族、大切な人たちのために行うものなんだということがわかりました。

 

一生に一度、大切な人たちに「ありがとう」「これからもよろしくね」を全力で伝えることができる大切な機会。そこにいるすべての人たちが笑って、泣いて、心をあったかくできることそれがウェディングなんだとわかり、ウェディングが大好きになりました。

 

それから個人的にお声をかけていただく機会が増え、フリーに転向。カフェやレストランをメインにプランナーを兼業した司会として活動。この時はこれを一生の仕事にしようと思いました。

 

東日本大震災を機に、自分に起こった変化

日々の忙しさにかまけていつの間にか一人で生きているような気になっていたある日、あの東日本大震災がおきました。石巻にいる家族と連絡が取れず、毎日テレビにかぶりつき、公衆電話に走る日々。しばらくして家族と無事連絡がついたあと、関東では結婚式の自粛モードで、仕事がどんどんキャンセルになりました。

 

家族への仕送りをしたいけれど、自分の生活もままならない状況に。一時的に石巻の実家に戻り、石巻で働こうと苦肉の策でのUターン。落ち着いたらすぐに関東へ戻りたいと、完全にネガティブな理由での帰省でした。

 

石巻ではウェディングとは全く関係ない仕事につき、朝も夜もないほど仕事ばかりの毎日。数年たち、やっと落ち着き石巻から再度出ようと退職届を出し、有給消化中になったときにはじめて震災後の石巻をみることになりました。

 

少しづつ街に出て、新しくできたお店に行き、同級生の集まりに顔を出すことで、この街の面白さが目に入るようになったんです。この時期に出会った人たちも素敵な方々が沢山いて、もうちょっと残ってやってみようかなと思うようになりました。

 

石巻の多くのカップルが、結婚式を地元で挙げない現状

心に余裕ができて、見え方が変ったとき、これまで見えていなかったものが見えるようになってきました。石巻では極端にウェディングの風景を見ることがない。結婚式自体も、花嫁さんや花婿さんにも出会いません。こういう街で育った子供が将来地元で結婚式を挙げたいと思うはずがないのでは？と心配になりました。

 

でも石巻は山も海もきれいで、美味しいものも多い。私が生まれ育った町は結婚式にぴったりな街なのではないかとその時初めて感じました。そこから石巻について調べたところ、年間600組以上の婚姻届けが出されている石巻で結婚式の数は2割以下。半数以上が結婚式自体を挙げずに、結婚式を挙げるとしても仙台が多い状況だったんです。

 

そこからなぜ結婚式を石巻であげないのかなと疑問を持ち石巻にいるカップルやご夫婦にヒアリングを行っていく中で、結婚式の費用が高すぎて払えない、型にはまったウェディングは自分たちらしくない、授かり婚のため何年後かいつか落ち着いたら挙げようと思ってそのままあげられていない、などの理由が多く、石巻では自分たちらしい結婚式を挙げられないと考えている人たちが多くいました。

 

それらの理由を解決することで石巻で結婚式を挙げる方が増えるのならば、私が解決しよう！そう思い動き出しました。

 

 

熱意のある仲間たちと初めてつくったウェディング

ウェディングにはカメラマン、デザイナー、フローリスト、美容師、衣装、料理、音響、ギフトなどなど本当にたくさんの人と要素が必要です。

 

知り合いが知り合いを呼び、石巻で熱い思いをもった同世代のクリエイターが集まりました。石巻は人材の宝庫でした。そんなときちょうどヒアリングをしていたカップルが結婚式を挙げることになりお手伝いをさせていただくことになりました。

 

育ててくれたお父さんお母さん、大切な家族、大好きな友人たち自分のまわりのみんなに今までのありがとうを伝えることができるウェディングは、笑顔と涙にあふれ、関わる全ての人、さらには道行く人の心も温かくしました。

 

石巻でウェディングが増えれば、物理的にも精神的にも豊かになると感じたんです。私は石巻をウェディングのまちにしようと石巻ウェディングとして本格的に活動をはじめました。

 

 

 

ウェディングを身近に感じられるような拠点をつくりたい

ゼロから一緒に作り上げるオリジナルのウェディングのプランニングを2016年から4年弱続けてきました。想いのある場所、大切な場所で挙げる結婚式は想いがこもっている分それだけ人の胸を打ちます。うわべではない、想いの詰まった結婚式になるようそれだけを大切に行ってきました。

 

 

石巻のように、自分たちらしい結婚式が挙げづらい地域はたくさんあり、そんなまちから呼んでいただき、その土地の商店や特産品、特徴を巻き込んだウェディングを南三陸町や女川町、岩手県の釜石市や陸前高田、福島県、長野の木島平村などでも自分たちの想いのある場所を会場にオリジナルの結婚式のお手伝いをさせていただいてきました。

 

一人ではできませんが、チームの仲間たちがいることで可能となりました。しかし、現状プランナーは自分ひとりのため、平均半年以上かけて作り上げるウェディングは月に1件、多くて2件が限界です。また、それらはほとんど口コミだけでのご相談で、安定的ではありません。そのため他の仕事も行いながら、ウェディングのたびに集まるチーム体制で行ってきました。

 

財源がないこと、拠点にいられる人員がいないことでウェディングデスク(相談窓口)も持っていません。気軽に相談できる窓口がないことで、ウェディングの数は増えず、ウェディングの数が増えないとプランナーの雇用も出来ず、もっと件数をこなすこともできない。

 

ウェディングの数を増やすという目的が果たせず悪循環の日々でした。

 

そんな中、個人的なことですが仕事のパートナー的な方との死別があり、2019年秋には石巻ウェディングとしての活動をやめようとまで考えました。そんな中、周りの方々の支えがあり、初心に帰り石巻をウェディングのまちにするためにはウェディングを作り上げる拠点が必要で、より一層ウェディングを身近に感じ、石巻での結婚式の数を増やすためにまちなかに拠点が必要だと考え今回の実施を考えました。

 

 

 

ウェディングアトリエについて

今回皆さんからご支援をいただき、石巻にウェディングアトリエをつくっていきます。

 

アトリエを置くのは、石巻の駅から近く、中心地の商店街の中。近くにはいつもお世話になっている、古くからある呉服屋さんやお肉屋さん、瀬戸物屋さんなどがあります。

 

 

今は郊外にできた大型ショッピングモールにばかり人が集まりますが、私が小さい頃はお買い物にでかけていた場所です。お友達の誕生日プレゼントを買う時も、あたらしい靴を買う時も、ワクワクして足を運んでいた場所です。

 

今はシャッター街と言われることもある少しさびしくなってしまったまちに、アトリエを通して少しでも活気を取り戻してあげたいです。

 

どんなことができるのか

ウェディングははじめてのことだらけで不安がいっぱいです。金額はいくらくらいかかるんだろう？準備はどんなことをすればいいんだろう？仏前式はどんものなの？カタログ以外の引出物ってどんなものができるのかな？衣装はどこで借りられるの？など。

 

この場所ではドレスの試着やギフトの提案も可能です。

 

ウェディングが決まったらその場所でウェディングが作り上げられていきます。まずは招待状、デザインも様々、地元のクリエイターもそこでデザインの提案ができます。他にも、縫物作家さんが引出物を入れる袋を提案したり、地域のクリエイターも気軽にウェディングに関われるアトリエになります。

 

 

 

施工スケジュールと資金使途

拠点をつくるには物件だけでなく様々な設備が必要です。出来るだけ、初期費用が掛からないように、古道具屋、フリマアプリなどで備品を探しながら、仲間の力を借りながら直せるものは直すという作業を行っています。

 

ー 立ち上げスケジュール ー

2020年2月15日　　改修工事開始(床や壁、備品設置)

2020年3月31日　　改修工事終了予定

2020年4月4日　 　 オープニングレセプション

2020年4月5日　 　 オープン

 

ー 資金使途 ー

総額1,724,520円（内50万円は調達済み）かかる費用のうち、120万円をクラウドファンディングを通して、ご支援を集めます。どうか、応援よろしくお願い致します。

 

≪　内訳　≫

・店舗借入費：386,000円

・建物の改修費：700,000円
・設備費 ：300,000円

・準備期間中の家賃光熱費：150,000円

・クラウドファンディング会社への手数料：188,520円

合計：1,724,520円

 

※目標を大きく超えるようなことがあれば、オリジナル商品開発費用、宣伝広告費に充てさせていただきたいと思います。

 

 

結婚式をするなら石巻、そう言われるようなまちに

はじめはウェディングの相談窓口として、その後はより一層どなたでも気軽に入れるように、喫茶店と贈り物に最適なギフトショップ(雑貨屋さん)を併設したいと思っています。

 

また、ウェディングの相談会をこれまでも開いていた中で、まずは出会いから手伝ってもらえないかという話も多かったため、月に数回、結婚適齢期の男女が出会うことができるパーティーも検討しています。

 

一度は嫌いで出ていった石巻ですが、今では大好きなまちです。それは帰ってきてから出会うことができた魅力ある方々のおかげです。

 

その人たちのためにも、ウェディングには関わるひとたちも地域も巻き込んでいくことで、市内でお金がぐるぐるとまわり大きな経済効果が生まれ、石巻がもう一度活気を取り戻すことに繋がれば嬉しいです。そうなるように私もウェディングアトリエを拠点としてどんどん仕掛けをしていきます。

 

自分の子供や孫にもやっぱり結婚式をするなら石巻だよって感じてもらえるように。

高校生や大学生が自分の結婚式をするなら絶対石巻！って思ってもらえるように。

 

ゆくゆくは他県や海外からも結婚式をしたい人たちで訪れるウェディングと言えば石巻と思ってもらえるまちづくりを行いたい。

 

そこでは出会いもあり、長い目でみて結婚をする人自体が増えていってくれると思っております。

 

いつだって、石巻のまちなかには花嫁さんと花婿さんの姿があって、みんながおめでとうって言い合う笑顔があふれる明るい石巻を作っていきたいと思います。

 

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本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先（https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix）の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。