モノづくりの体験をさせたい!

 

 東日本大震災から丸3年が過ぎた平成26年の春に、複数の石巻地域の企業の社長さん達からこんな声が挙がってくるようになりました。

 

「なんとか会社や工場は再建できた。本業も徐々に戻り始めた。今までやりた

かったけど、できなかったのが子供たちに『〇〇をつくる体験だ』と。」

 

まずは、企業の強みを生かした「プログラム開発」が必要です。

「何のために」は明確だったので、何より子供たちに「何を」「どのように体験させるのか」を企業の皆さんが、実際に体験することが大切でした。

行く行くは、学校の授業の一環としてできるよう、小学校高学年を対象として、キャリア教育(志教育)の授業プログラムを作ることでした。

 

そこで、宮城県の委託事業として東部地方振興事務所と連携しながら

夏休み「まなびのたね塾」を企画し、地元企業5社の協力を得て実施しました。

 

      

 

1回目は、当団体のオリジナルプログラム。自分を知る、友達を知るワークショップで、参加者同士の関係性を築き、体験に向けての意識づけを行いました。

 

2回目に「さばの味噌漬け」を、3回目は「マドレーヌ」を作りました。

ただ作るだけではなく、働く人の思いや仕事に就いたきっかけなども話していただきました。

    

 

 4回目は2回の体験の振り返りと、体験活動と自分の学びのつながりを深める時間。さらに自分名刺づくりを行いました。

 

 そして、5、6、7回目も企業3社のモノづくり体験活動。その中に、今回のプロジェクトにつながる、宮富士工業様がありました。工具を使わなくても、自分の手だけで必ず完成する「貯金箱付きペン立て」です。一つ一つに企業の技術が結集されていました。

 

  

 

 

 最終回の8回目は、1時間で全体験をお互いに振り返りをして、1時間で各自模造紙にまとめました。

何をして、何を学び、気づいたのか。そして、これからどのように生かしていきたいのか。25歳の自分はどんな自分になっていたいのかをそれぞれの言葉と写真でまとめました。

最後は、保護者の方にも発表を聞いていただきました。

 

      

ある子供は、「小学校6年間で一番の思い出は、まなびのたね塾に参加したことです」と、校長先生に伝えたそうです。

 

こうして、企業の皆さんが、まず小学校高学年向けのプログラムを開発し、実際に接してみて、子供たちが体験をするために、どんなことが必要かを知る機会を作りました。

 

ここから、小学校での授業へとつながっていきました。

 

 

 

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