プロジェクト概要

 24時間いつでもPCやスマホから天体観測ができる醍醐味。天文ファンに新たな魅力を、教育分野に本物の観測環境を提供したい。

 

はじめまして、表 實と申します。私は、慶應義塾大学在職中に天文学の授業を担当していましたが、授業時間帯が日中のため、どうしても講義中心となり、天文教育に必要な天体観測を取り入れられずに悔しい思いをしていました。そこで立ち上げたのが、2003年に五藤光学研究所と共同で始めたこのインターネット望遠鏡(※)プロジェクト(通称ITP)です。

 

2003年に府中、2004年にNY、2009年にミラノ、2015年に横須賀とインターネットにつながった観測地を増やし、北半球であれば、24時間、PCやスマホで夜空の天体観測ができる環境を構築して誰でも無償で利用できるように公開しました。しかし、2010年にミラノ付近で発生した雷によって、現地の望遠鏡が故障してしまったのです。それによって、現在24時間のうち最大6時間が、観測できない空白の時間となっており、多くの方にご迷惑をおかけしております。

 

現在使用できなくなっている望遠鏡を復旧させ、改めて24時間天体観測できる環境を構築したい。しかし、無償で提供しているサービスのため、修理費の130万円のすべてを工面することができません。だれでも、いつでも、気軽に天体観測ができるように、どうか皆さん応援いただけないでしょうか。

 

インターネット望遠鏡で撮影した天体の写真

 

※インターネット望遠鏡とは……インターネット経由で操作可能な望遠鏡を国内外の数カ所に設置。それを結ぶネットワークを構築し、「いつでも(時差を利用して24時間)、どこでも(自宅や教室から)、だれでも(望遠鏡の初心者でも)」天体観測可能な環境を構築したもの。

 

 

 天体ファンや教育分野からも活用されるITP

 

2003年に始まったこのITP。インターネットを通じてPCやスマホからミラノ、NYにある望遠鏡を操作し、日本が日中の時間帯でも、天体観測を実現します。望遠鏡を持っていない方でも天体観測が可能であること、望遠鏡を持って観測ポイントへ行く必要がないことはもちろん、日中行われる学校の授業や研究、科学館などのイベントでも使えるという大きな利点があります。

 

NY望遠鏡、横須賀望遠鏡で、操作された件数がそれぞれ年間2,000件程なので、毎日5.5人が使っている計算ととなります。ミラノ望遠鏡が使えない今、それほどのニーズに応えられていないことになります。

 

~こんな使われ方がされています~

スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている高校の、4校で研究課題としてインターネット望遠鏡を用いた天体観測が取り上げられ、その成果が天文学会や物理学会などのジュニアセッションなどで発表されています。その中では学会の優秀賞を受賞したこともあります。

 

イベントでインターネット望遠鏡を使った天体観測の説明などを行っています。

 

 複数拠点からひとつの天体を継続的に観測する

 

落雷でミラノの望遠鏡が使えなくなった影響は、小さくありません。端的に言えば、いつでも天体観測ができる!という状況でなくなってしまったということなのですが、それ以上に、長時間にわたる継続的な観測ができなくなってしまっていることが大きな痛手です。

 

例えば、1.8日弱で木星の周りを1回転する衛星イオの位置測定や、変光周期(星の明るさが変化する周期)の短い変光星の光度曲線の観測など、24時間以上を継続的に観測する場合にその真価を発揮します。これまで一カ所の望遠鏡では継続的な観測が不可能だったこれら事象をPCやスマホで簡単に観測できるようになるというだけでワクワクしませんか。それが今回の落雷でできなくなってしまっているのです。

 

シンポジウムなども開催しています

 

 インターネット望遠鏡復旧に向けて、コントロール機材一式の修理を行う

 

今回のプロジェクトでは、皆さまの貴重なご支援で、インターネットを通じて望遠鏡をコントロールするための機材一式の修理を行います。具体的には制御用PCやビデオキャプチャー、カメラ、雲センサーなどが該当します。(望遠鏡は設置されているブレラ天文台にて修理済み)

 

<作業工程>

①必要部品の購入およびセットアップを日本で実施

②セットアップしたものをミラノへ送付

③現地作業は、2009年に設置工事をしていただいた五藤光学研究所に実施していただきます ※故障部分に加え、落雷対策として避雷器(アレスタ)を取り付ける予定です

 

上記を、クラウドファンディング成立後から、2018年3月31日までに実施します。※望遠鏡以外の部分のほとんどが修理対象となるため、今回の修復作業にて、使用できるようになることを想定していますが、望遠鏡のコントロール機材以外にも不具合が発生していた場合は、今回の作業で完全復旧とならない可能性もございます。詳細はページ下部の免責事項をご覧ください。

 

 

 天体観測の可能性をもっと一般の方に知ってもらいたい!そのための一歩にどうかご協力お願いします。

 

このITPを通じて、大きく2つの未来が実現できればと考えています。

 

ひとつめは、一般の天文ファンを増やすことです。天体観測はどうしても望遠鏡を持っていなければできなかったり、観測地まで重い荷物を持ちながら足を運ばなければならないという困難も発生します。しかし、ミラノの望遠鏡が復旧すれば、より多くの方にお使いいただけますし、詳しい人と一緒に天体観測を楽しむことができるようになります。天体画像を撮ることを趣味にしている人にとっても、きれいな天体画像を撮るだけでなく、解析するという新たな側面を発見してもらえると思います。

 

ふたつめは、天文教育環境がより良くなることです。小中学生には、天体観測をより身近に、高校生や大学生などには、自分で取った観測データを解析して、天文学の基本的な法則の検証や天体の質量測定、さらには遠方の天体までの距離測定などを行い、天文学への理解や科学的な思考法の育成を図ることができるようになります。

 

今後は、南半球にも、という大きな夢を抱いていますが、まずは、ITPの実用性をより感じてもらうためにも、ミラノの望遠鏡を復旧させ、その有用性を多くの人に感じて欲しいと思っています。どうか皆さん、ご協力をお願いいたします。

 

2009年の建設時の様子

 

 

◇◆◇免責事項◇◆◇

本クラウドファンディングでは、現地ブレラ天文台の望遠鏡を運営管理してくれている担当技術者が、確認した故障箇所の修理に必要な部品を購入する資金を集めさせていただいております。そして、今回の修復作業は、この望遠鏡を設置する際にも対応していただいた「五藤光学研究所」が実施いたします。

 

現地ブレラ天文台の担当技術者が特定した故障箇所の修復を、2018年3月31日までに現地にて行ないますが、完全復旧に至らない可能性がございます。今回故障している箇所を修理した際に、別の故障箇所が発見された場合は、改めて復旧作業が必要になることもあるため、完全復旧とならなった場合もご返金の対応は致しかねること、予めご了承いただけますようお願い申し上げます。

 

なお、リターンに関しましては、復旧したミラノ望遠鏡の利用権や、ミラノ望遠鏡で撮影したポストカードを含めたものを予定しておりますが、もし復旧できなかった場合は、「NY望遠鏡」「横須賀望遠鏡」の利用予約権やポストカードとさせていただきます。

 

 

◇◆◇ご支援金の使用用途◇◆◇皆さまからご支援いただいた130万円は、制御用PCやビデオキャプチャー、カメラ、雲センサーなどの望遠鏡をコントロールするための機器の修理に必要な部品の購入およびミラノへの輸送費などに充てさせていただきます。

 


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