#がん治療の種を育てよう｜がん研究がより進んでいく未来のために

わたくしは呼吸器内科の臨床医として日々多くの肺がんの患者さんの診療に当たっています。そして患者さんと共に肺がんと戦っています。

自分が研修医であった15年以上前のことを思い起こしますと、肺がんに対する薬物治療も数限りがあり、目に見える効果が乏しいわりに強い副作用と戦っていた患者さんの姿が思い出されます。

時は経って肺がん診療も大きく様変わりしました。肺がんに関連する多くの標的遺伝子が見つかりましたし、それに対する薬剤開発も進みました。

免疫治療も実際の臨床の現場で日々患者さんに提供することができるようになりました。

以前であれば治療することすら困難であた肺がん患者さん達が、現在多くの患者さんが笑顔で生活されています。

そのような肺がん治療の進歩や医療の発展は、多くの研究者たちによるがん研究の血と汗の結晶の上に成り立っていると言っても過言ではありません。

日本癌学会で掲げている若手のがん研究者を応援するプロジェクト

『#がん治療の種を育てよう』

に、がん診療に携わるわたくしも大きく賛同致します。
そして若い研究者たちを臨床の現場から強く応援しています。

すべてはがん患者さんのために。

日本鋼管病院 呼吸器内科 医長
キュート先生こと田中希宇人（たなかきゅうと）