学生の挑戦。日本と中国の将来を見据える3週間 -日中学生会議-

これから37回日中学生会議ではどのようなことをしたのかを紐解いていきます！

 

【顔合わせ合宿：5月12日・13日】

選考を終え、5月中旬に全参加者と実行委員が顔合わせ合宿のために

大阪に集います。
多様なバックグラウンドを持った学生が全国から集う日中学生会議。

 

この会議に参加する理由も人それぞれ。

遠くて近い中国を知りたい！という好奇心を持った学生もいれば、

日中間の友好の架け橋になりたい！という熱い思いを持った人もいます。

 

顔合わせ合宿の目的は、その名の通り参加者同士の顔合わせにあります。

これからの10月の報告会までの6ヶ月間を一緒に議論をする分科会の仲間、

また本会議中に共同生活を行う日中学生会議の仲間と絆を深め合うプログラムが満載です。

議論のためのウォーミングアップのために、

課題本「中国の論理ー歴史から解き明かす」（中公新書 岡本 隆司著）

を事前に読んできた上でディスカッション練習をしました。

 

日中両国がお互いに抱いている最大の誤解とは何か、

というライトなディスカッショントピックから、

「和魂洋才」と「中体西用」の違いは何か

など深いトピックまで議論をし、自分では思いつかないような

新しい考えや発見を出来ました。

このように、多様性にあふれ、様々な思いを抱えた学生たちが共通しているのは、日中学生会議という「場」を共有していることだからではないでしょうか？

この縁を大切にしながら、

学生という身分を存分に活かした本音の議論の「場」をつくりあげていきます！

 

 

【中間合宿：6月24日・25日】

中間合宿では、主に顔合わせ合宿で編成された勉強会の発表を行いました。

勉強会では、メンバーと共に設定されたテーマ

文化(現代) / 文化(近代) / 理想の政治(体制) / 格差 / 憲法・自衛隊

外交(日中平和友好条約)

について、特に中国人学生と議論をする上で大切となる日本に関する知識を

深め、そこで議論した内容を発表し、

得た「発見」を参加者全員に共有することで、参加者全員が理解を深めます。

 

発表後は参加者全員の活発な質疑応答から、思わぬところで議論が始まったり、他の班の発表を通じてより知識を深めることができました。

 

加えて、勉強会での議論を通し、自身の分科会メンバー以外のメンバーとも

仲を深めることが出来ました。

 

 

【直前合宿：8月5日】

国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて直前合宿を行いました。

午後から集合し、直前合宿・本会議の流れの確認と注意事項を説明した後、

実行委員役職紹介がありました。

 

その後、顧問である天児先生にご講話していただき、実行委員・参加者全員が本会議における意思表明を行いました。

ご講話では、近年の世界情勢を踏まえた日中関係の現状と

今後のあり方について、さらに理解を深めることができました。

 

「日中関係の本質とは何か」これこそ日中友好の永遠の課題であり、探求し続けなければならない問であります。

天児先生からは、

 

「本質を知るためにまず、政治に翻弄されないような、

民間レベルでの対話とネットワークが大切であり、

そのためのプラットフォームが必要である」

 

という話がありました。

また、日本の嫌中感が強い現在、トップレベルにおいても民間レベルにおいてもお互いが同意できるという信頼関係が必要であるともいわれました。

意思表明では、本会議におけるそれぞれの目標を発表し、決意を固めました。今回の日中学生会議は「発見」とのテーマのもと、それぞれが何を発見するか、

どのようなことに挑戦したいかを一人一人発表しました。

 

中には、「一生涯の友情を築きたい」「中国への愛を深めたい」

「信頼の日中関係を築くためのプラットフォーム作る」などの熱意のこもる決意を聞くことができました。

 

 

次回は訪中についてです！