プロジェクト概要

 

人が住まなくなり40数年経過した国登録有形文化財を再生し、
「みんなが集い・語らい・使える」場所に蘇らせたい!

 

初めまして、ヤマモトプロジェクトです。私たちは広島県東城で日本に誇れる「国登録有形文化財ヤマモトロックマシン旧自治寮建物群」の保存再生活動を通じて、この建物に再び人が集い、語らい,使える場所とする活動を行なっています。

 

活動は、地域住民の皆さんや、学術・建築・芸術・まちづくり関係の各種団体の皆さんと建物内の大掃除・ゴミ・不用品処分などから始めました。建物見学会、アート展、ものづくりワークショップ、セミナー、シンポジウムなど建物を公開するイベントの実施や建物の修復作業など幅広く取り組んでいます。

 

今回のプロジェクトは、長年の風雨積雪の影響で雨漏りが激しくなり、外壁や建物内部にも多大な損傷が生じている旧家族寮棟建物の屋根の大規模修繕です。今日まで小規模な修理修復は私たちが行なってきましたが、今回のように屋根の大規模修理には作業的にも金銭的にとても無理な状況です。

 

そこで今回、その費用の一部を捻出するためクラウドファンティングに挑戦することにしました。この優雅でお洒落な歴史ある木造三階建ての家族寮を修復するためにどうかご支援をお願いいたします。

 

 

 

ヤマモトロックマシンの歴史とは?

 

ヤマモトロックマシンは1915年、鋳物を製造する小さな町工場から始まり、国内初の削岩機の国産化に成功し、製品は工事現場や鉱山などで飛ぶように売れました。その後、戦後復興事業よるダム工事や道路、トンネル等の建設工事に大いに貢献しました。石原裕次郎主演映画「黒部の太陽」にも出てくるなど注目が集まり、景気の低迷による不況も何度もあったが、それを乗り越え創業103年を迎えました。

 

現在も従来型削岩機を改良した製品や大型焼却炉の附属設備、高速道路のトンネルを洗浄する車両、低床落鉱装置(通称スパイダーブル)等々を国内、海外に販売輸出している国内最大級のメーカーです。

 

 

 

ヤマモトプロジェクト活動の歴史

 

1:未知の建物だった「ヤマモトロックマシン旧自治寮建物群」

 

本プロジェクトの中心団体である東新会は自らが住む町「東城のまちのお宝」を活かしていくことを目的として、平成元年より「まちづくり」に取り組んでいます。活動は主に歴史ある町並みの景観整備を行なっています。

 

その中でも、歴史的建造物でもある「ヤマモトロックマシン旧自治寮建物群」は従業員寮であったため40数年間、関係者以外は足を踏み入れることができませんでした。

 

 

2:建物ではなく一つの町そのものだった

 

1937年(昭和12年)に地元企業の従業員の寮として建設されたヤマモトロックマシン旧自治寮木造建物群。独身寮や家族寮や、食堂・娯楽室等を備え、最盛期は400名近くの人が生活し、地域のコミュニティーの中心であり「一つの町」でした。

 

しかし、1970年代になると住む人もいなくなり空き家の状態が続き、廃墟化手前でした。私たちは、この建物に再び命を与えたいとの思いにかられ、再生保存に取り組んでいます。

 

3:国登録有形文化財までの道のり -建物に再び命を宿す-

 

2012年(平成24年)より自治会、女性会、老人会等の地域住民や地域内外のまちづくり・芸術家・建築士グループなど様々な職種の人々が集まり、保存活用の検討を始めました。

 

そして2014年、初イベントとして大掃除大作戦を実施しました。全国より70数名のボランティアさんが集まり、2トンダンプ20台分もの不用品を処分しました。

 

参加した皆さんには不用品の中から削岩機の部品の型を作るのに使用した「木型」や寮で使用していたアルミ製食器や陶器製茶碗等などの「お宝」を持って帰っていただいたり、当日の昼食は、東城の女性会の皆さんに旧自治寮の名物料理であった麦飯入りカレーを振舞ってもらい参加者同士大いに盛り上がりました。

 

その後、2014年10月、初の建物一般公開イベントを行いました。その後、毎年、春と秋の2回、公開イベントやアートイベント、ものづくりワークショップ、絵画展、写真展、有識者によるセミナー・シンポジウムなどを繰り返し、累計数万人の方々に参加していただくようになりました。

 

 

4: 「集い・守り・学び・再生する」 当プロジェクトの始まり

 

そしてプロジェクトを立ち上げて4年後、地道な活動が実り2016年2月「国登録有形文化財」となりました。その後も文化財としての価値を保つために建物の修復計画、耐震調査や修復についてのセミナーやシンポジウム等も行っています。

 

また年に1,2回、一般の方も参加できる修復体験イベントを行なっています。しかし、修理箇所が多くあるため、終わりが見えません。中でも一番の課題は築82年を経過し、至るところに傷みが生じてる家族寮の修復です。建物の主要な構造体である屋根は瓦の劣化やズレにより雨漏りも多発しています。雨漏りの影響で、小屋組みの腐れや内部壁等の崩落もあり、このまま放置すればいずれ崩壊の危機を迎えます。

 

今の状態が続けばいずれ建物の見学も活用も出来なくなり、楽しみに来訪される皆さんを安全にお迎えすることが出来なくなります。そこで何とか保存し活用できないものかと思い今回のプロジェクトを立ち上げました。

 

 

今回のプロジェクト内容

 

1:平成最後の年。文化財をみんなの手で直したい

 

この建物群は、規模、意匠など、他に類の無い驚異的な建築群です。地域教育においても、東城のかつての隆盛を今に伝え、郷土の起業家の思想、歴史背景、起業家精神等を学べ、失っては取り戻せない他に無い価値を持っています。

 

一方で、築80数年を経過した建物は老朽化による損傷も出ています。特にシンボル的建物である家族寮棟は屋根の損傷が激しく、いま屋根の修復が最重要事項となっています。
 

2:守り再生する -修理する箇所と方法-

 

屋根の大規模改修は屋根瓦の全面葺き替えです。葺き替えは既存の瓦を屋根から一度全て下ろし、再利用できる瓦を選別して葺き直します。葺き直しが出来ない部分は新たな瓦で葺き替えます。また、傷み腐食している下地の修理や小屋組、構造体である柱、梁等の補強工事も行います。また、屋根の修理が終わり雨漏りが止まれば部屋を活用するために床・壁・天井等の内装の修復も体験作業として実施します。

 

作業については、危険の伴う大掛かりな修繕工事は建築業者にお願いします。危険性の少ない修繕については大学教授、建築士、ヘリテージマネージャー等専門家のみなさんの協力を仰ぎ、地域住民や一般市民や学生やファンやサポーターの皆さんと「修復作業体験ワークショップ」として実施します。また、各専門家の指導をいただき、建築士・各種職人さん・ヘリテージマネージャーや一般市民が伝統的修復技術、工法、建築史、活用手段等を学べるセミナーやシンポジウムを開催します。

 

今回のプロジェクトでは、滅多に関わることが出来ない文化財建物修復を一般人の方にも参加していただくのが大きなポイントです。ご寄付をいただいた方々にはぜひとも優先して参加していただきたいと思っております。

 

 

3:しかし屋根の葺き替えに必要な費用は2000万円を超えます

 

2018年2月、行政機関等に対して家族寮屋根の大規模修理のご支援をお願いするために全国各地より2,000数十名のご署名のご協力をいただき関係機関に提出しました。

 

今回初めて、屋根瓦の葺き替えに対して文化庁の美装化補助金が活用できそうな状況で約1600万円です。しかし、その補助金は建物所有者が1/2負担しなくてはならず、使途範囲も瓦の葺き替え工事分だけです。損傷が激しい屋根下地や小屋組み、柱や梁、桁、内部の床、壁・天井等の修理をするための材料費やその作業費用は補助金の対象外で使うことができません。

 

屋根の下地等の修理をする費用が工面出来ないと屋根瓦の葺き替えが難しいのです。私たちもあらゆる方法で費用を集める努力をしていますが、それでもまだ200万円以上が不足しています。そのため、今回どうか皆さんにご支援をお願いしたくプロジェクトを立ち上げました。
 

4:予定スケジュール

 

2019年4月頃:行政関係予算がつく予定
2019年4月〜5月:準備期間(※見学可能)
2019年6月~10月末:工事期間
2019年10月31日:オープン完了予定日

 

5:修復作業体験ワークショップについて

 

目的:文化財建物の修復に一般の方も携わって貰う。
期間:平成31年6月~10月(毎月1回実施計5回)
人数:毎回最大10名程度の参加(5回x10名=50名)
内容:危険な作業はできないので安全な作業を考える。(材料の切断や搬入、釘打ち、壁の塗り替え作業、既存の屋根瓦を全部降ろして葺き替えるので瓦の選別作業等)

 

 

6:建物の活用について

 

 1、木造2階建ての管理・食堂・娯楽室棟

 

・近い将来、定期的に開く飲食スペースを準備する計画をたてています。
・アート等創作活動で滞在したい人たちに宿泊ができるようにします。
・多くの人たちに娯楽室をアート創作のアトリエやギャラリースペースとして使用してもらえるようにします。(現在建物公開イベント時に実施しています) 
 

 2、木造2階地下1階建ての独身寮棟

 

・アートや創作活動が出来る工房として使用します。
・理想はファブラボ(市民開放型工房)です。
・工具や電動工具も揃えつつあります。3Dプリンターやレーザーカッターも揃えていく予定です。
 

 3、木造3階建ての家族寮棟

 

・歴史を伝える記念館とします。
・この建物は特に傷みが激しく修復箇所が多いのでみんなの手で修復作業をしていきます。
*そのほか附属建物が4棟あります。
 

 

集い・使う・学ぶ・守り再生する

 

この建物群にはユートピア思想が取り入れられた3棟の国登録有形文化財があります。一昔前、ヤマモトロックマシン旧自治寮建物群を中心として東城のまちに活力があり賑わいもあった時代の証として、また再び活力が取り戻せるシンボルとするために私たちは建物を再生します。

 

*集い守り再生する 
建物を活用する為に修復していきます。修復作業を体験イベントにして出来るだけ多くの方の手で修理していきます。
*集い使う 
現在は不定期にしか使用していませんが定期的に使用できるよう考えています。また、使用する人たちも地元住民の皆さんに限られていましたが、拡く一般の人たちにも使っていただけるようにします。
 *集い学ぶ 
この建物群を活用して建物の修復などの実践を通じて建築が学べる「建築学校」のようにします。今日まで、学術・建築・芸術関係の専門家をお招きしてセミナーシンポジウムを開催しています。これを継続します。

 

活動を始めて今日まで「集い・使う・学ぶ・守り再生する」を繰り返してるうちに、地元住民はもちろんのこと国内各地より著名な大学の教授、建築家、建築士、ヘリテージマネージャー、まちづくり団体、芸術家、大学生、高校生、一般の個人、団体の皆さまを受け入れてきました。その数12,000人を超えました。


この建物を、接点として地域間の繋がりや、人の交流も生まれネットワークも拡がっています。人が集まれる場所になりつつあります。この拠点をしっかりと継続し、人のためになるものとする。それが私たちのミッションです。どうか皆さんの温かいご支援をお願いいたします。
 

 


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