プロジェクト活動終了報告
改めまして、当プロジェクトに興味を持って記事を読んでいただいた方、
そしてご支援いただいた皆さま、我々J-Oschisに大きな力を与えていただき、
ありがとうございました。
おかげさまで、J-Oschisは2023年度も無事に全事業を完了しましたので、
終了報告をさせていただきたいと思います。
1 事業活動報告
・児童相談所や一時保護所の第三者評価
全国11カ所の児童相談所、9カ所の一時保護所で評価を実施しました。
(プロジェクト実施時の予定はそれぞれ12カ所、10カ所でしたが、
実施先都合により変更となりました。)
評価を受けられた感想についてはアンケートの集計中ですが、
「児相業務に精通した専門家に丁寧に話を聞いてもらい、評価してもらえた」
「日々の取り組みやこれまで積み上げてきた努力について評価してもらい、自信に繋がった」
等のご意見をいただくことができました。
なお、今年度実施分はいずれも評価報告書が開示される予定です。
公開時期は各自治体によって異なりますが、当団体HPから随時情報を発信していきますので、
是非チェックしてみてください。
・第三者評価の仕組みを確立し、全国に広めるための取り組み
今年は、日本子ども虐待防止学会第29回学術集会滋賀大会のポスター発表とパネル展示にて、
団体の紹介を行いました。
また、自主シンポジウム「第三者評価から見えてきた現在の児童相談所の
課題と実際の取り組み」を2月24日(土)に開催しました。
全国の児童相談所職員や児童相談所の主管課職員、児童福祉関係者、その他一般の方、
そしてこのクラウドファンディングの支援者様も対象に、
現地・オンライン合わせて129名もの方にご参加いただきました。
・第三者評価の学術的研究
第三者評価のための調査によって全国から得られた、
現在の児童相談所や一時保護所の課題と実際の取り組みについて、
「日本の児童相談所白書」として1つの文書にまとめました。
2 資金使途報告
みなさまからご支援いただきました資金につきましては、
以下のために使用させていただきました。
収支報告 |
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クラウドファンディング総収入 |
¥3,272,000 |
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△READYFORシステム手数料 |
△¥611,864 |
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収入額合計 |
¥2,660,136 |
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△支出合計 |
△¥2,853,500 |
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最終収支 |
△¥193,364 |
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支出内訳(3月末時点予想) |
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①運営環境の整備 当初予定 ¥2,600,000 |
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通信運搬費(シンポジウム広告) |
¥20,000 |
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通信運搬費(管理費) |
¥400,000 |
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水道高熱費(管理費) |
¥53,000 |
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人件費(事務局員1名分・半年分) |
¥2,091,500 |
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雑費(現地調査における一時保護所の給食代、事務局員のジャスプカン参加費等) |
¥46,000 |
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小計 |
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¥2,610,500 |
②一時保護所に入所中の子どもたちへの |
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ノベルティ費 |
¥243,000 |
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小計 |
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¥243,000 |
①+② 合計 |
¥2,853,500 |
※見積もり時よりオリジナルシャーペン、ボールペンが安く仕入れられたため、
余剰額15.7万円はREADYFORシステム手数料に充てさせていただきました。
目標金額を上回るご支援をいただいたおかげで、
予定より多くの額をREADYFORシステム手数料に充てることができ、
事務局運営も余裕をもって行うことが出来ました。
※最終収支における不足額は自己資金にて補填しました。
3 リターン送付状況報告
リターンとしてご用意させていただいた“オリジナルボールペン”や
“理事らの著書”については、既に支援者様に送付させていただきました。
“当団体HPへのお名前や社名・団体名、ロゴ・バナーの掲載”についても、
大変遅くなってしまいましたが、先日公開させていただいております。
また、先述のとおり自主シンポジウム「第三者評価から見えてきた
現在の児童相談所の課題と実際の取り組み」について、
希望された支援者様には無料でご参加いただきました。
なお、“活動報告書(事業報告書)”は近日(4月上旬)ご連絡させていただきますので、
もう少々お待ちいただきますよう、お願いいたします。
4 おわりに
児童相談所や一時保護所の第三者評価は、他の分野の評価と比べると、
まだ歩み出したばかりの取り組みです。
そして直接目の前の子どもを救える仕事でもなければ、
すぐに分かりやすい成果が出やすい事業でもありません。
しかし、これまで皆さまに支えられて活動してきたなかで、
“評価を受けて変革のための協議を始めた”という声を聞くなど、
少しずつですが、前に進み始めています。
これからも児童相談所が「子どもの最善の利益を守る」という本来の役割を果たすため、
そして日々一生懸命に業務に取り組まれている児童相談所/一時保護所の職員たちを
正当に評価するために、“第三者評価”を通じて支援を続けていきたいと思います。