かわいそうだけでは助けられない野良猫さんのこと㉒

和歌山市内のあるところ　あるおうち
複数の野良猫さんが庭にそしておうちの中にいました

2024年の夏　この近くで依頼のあったTNRの際　ご近所の調査を行い
このおうちを見つけました
不妊手術が必要というお話をしても門前払い　　あげくに
猫を全部連れて帰れと、、三本足のよく慣れた猫もいました

それから半年　ご近所の方の説得により　なんとかOKが出て
一斉捕獲へと向かいました

保護した子猫　さりーちゃん

保護したこまつちゃん


明らかに大きさが違ったのと　飼い主の話から
この2匹は姉妹ではなく　腹違い？の子達と思われました
こまつちゃんの治療は困難を極めました　服薬も目薬もなかなか効かず治りませんでした
そんな時であった眼科専門医様　　

こまつちゃんはラッキーなことに少しの片目の曇りが残っただけで
視力も保ったまま　完治することができました

大人猫の数に対して　子猫や若い猫が残っていない
そのことを飼い主に尋ねると
「雄に食べられて死んだ」　「交通事故で死んだ」「弱って死んだ」
「いつの間にかいなくなっていた」など

このお家の人も　最初は野良猫を可哀そうに思いご飯をあげるようになったことが始まりでした

ただ　その後もご飯をあげ続けて　もちろん不妊手術もしていなくて
増えては死んでいき　また生まれては死んでいく　それを何年も繰り返していた
お家の人達も　そのことを当たり前のように話す
もう　なんというか　あまりにも辛い　猫たちにとってとても残酷なこと

こまつちゃん&さりーちゃんは　今年4月
一生一緒のおうちに迎えていただき　とても幸せに暮らしています


3日がかりでなんとかこのお家の人が把握している猫全頭の捕獲&手術を終えることができました
もうここでは産まれない
ありがたいことに今後もご近所さんが時折様子を見に行ってくださることになりました


不妊手術さえしておけば　たくさんの命が無駄に死ななくてすんだはず
最初の1匹2匹なら　お家の中もきれいに保てたはず

猫もですが人間の生活もぐちゃぐちゃになる前に　猫を飼うなら不妊手術をしましょう
お外の猫にご飯をあげるなら　必ず不妊手術をしましょう
かわいそうに思い　ご飯をあげることよりも　もっともっと大切な事
それは　それ以上かわいそうな猫を増やさない事　不妊手術なのです