サシバの渡り追跡プロジェクトのご報告
「国内で越冬する絶滅危惧種サシバの新たな保全プロジェクトにご支援を!」にご支援いただいた皆様
昨年度はたくさんのご支援をいただき誠にありがとうございました。
まだサシバのGPSタグは健在であり、これから秋の渡りに向けて新しいデータが入ってくると思いますが、ひとまずここで御礼のご報告を致したいと思います。
ここまで落鳥やGPSの不具合も出ることなく、サシバからたくさんの貴重な情報が入ってきており、とても大きな成果を得られたプロジェクトになっていると思います。これもご支援いただいた皆様のおかげです。心より御礼申し上げます。
サシバの渡りに関する情報については活動報告で随時アップしていますが、これからもGPSタグから情報が入ってくる限り、活動報告で報告を続けていきたいと思いますので、引き続きお楽しみにしてください。
また、この大きな成果が得られたプロジェクトは、この1回で終わってはいけないものだと思っています。このデータを本当の意味で生かすためには、他の越冬地がどうなのかを知る必要があります。サシバが越冬している色々な地域でGPSタグの装着を行い、フィリピンで越冬する個体はどこから来ているか、日本の越冬個体の中に海外で繁殖している個体はいないのかなど、サシバという種を保全してくためには、分布域における色々な場所からデータを集め、複雑に入り組んだ移動生態の仕組みを明らかにしていく必要があるのです。
そのため、この調査は継続して実施したいと思います。クラウドファンディングも引き続き挑戦していきたいと思いますので、皆様のご理解とご支援をよろしくお願いいたします。
●11個体の春の渡り結果
●支出(2023年2月22日から3月3日)
支援金(手数料除く) 3,282,620円
DRUIDO製GPSタグ購入費 20万円×10個 1個はDRUIDから寄贈
GPS送料・輸入消費税 16万円
捕獲・装着のための器具一式 10万円
調査員5名分の交通費、宿泊費(食費除く)、レンタカー代 60万円
諸経費(返礼品関係)、管理費 42万円
ご支援いただき、誠にありがとうございました!