残り2日！　宮古島の通過個体数の推移

サシバが減少したとする根拠資料の一つになっているのが宮古島の通過個体数の変化です。宮古野鳥の会が長年蓄積してきた貴重なデータを引用させていただきました。

年変動がかなりありますが、少しずつ減ってきているのが分かるかと思います。ただし、これは宮古島を通過した個体の数です。ご存知のように宮古島より東側には沖縄本島があり、島々の先には奄美大島があります。その間にたくさんのサシバたちが立ち止まって越冬していることが分かっているので、宮古島よりも東で越冬する数が増え、南下する個体が減ったという可能性もゼロではありませんが、越冬数が最大規模の奄美大島が2000羽で、当然奄美大島は昔から多かったわけですから、千の単位での増減は考えられません。そうするとやはり南下してくる数が減少していると考えるほうが自然でしょう。

先日ご紹介した台湾とは対照的な変化ですが、渡りに関する情報を蓄積させ、減少傾向を止めるにはどこを守らなければならないのか、このプロジェクトを進める中で提言できるようになればと期待しています。