【捕獲報告】奄美調査が終了しました！

奄美大島でサシバにGPSタグを装着する調査が終了しました。

2月24日から3月3日まで滞在し、結果として11羽を捕獲して、発信器を装着しました。目標の15羽には届きませんでしたが、昨年と同じ数の個体に装着することができました。

今回、誘因用のバッタ採りや装着試験を行い、27日から3月2日までの4日間で捕獲を試みました。

初日は3羽と出だしとしてはまぁまぁかと思いましたが、翌日はあいにくの雨。午後になって雨がやみ少し気温が上がると捕れ始め、最終的に2日目も3羽の捕獲でした。

そして、3月1日は朝から晴天で大漁が期待されたのですが、サシバはいるものの全くバッタに反応してくれず、終了間際で何とか1羽を捕獲。まさかの低調な1日でした。

最終日も朝から天気が良く、気温もかなり上がりました。サシバも上昇気流に乗って高く上がっているような個体もいて、渡りを意識し始めているのかと眺めていました。そして午前中は全く捕れず。。。これは居残りが必要かと覚悟を決めていましたが、午後から捕れ始め、何とか4羽を装着することができました。

これで計11羽になったので、居残りはせず、終了とすることとしました。捕獲個体は幼鳥1羽と成鳥・亜成鳥が10羽です。性別は血液判定待ちなので、また改めてご報告したいと思います。

残りの4個についてですが、メンバーで話し合いをしている最中です。次年度の宿題として持ち越すのではなく、繁殖地で装着するのはどうかと考えています。ただ、候補地の選定や、繁殖への影響も考えなければいけないため、現在協議中です。これについてもわかり次第皆様に共有させていただきます。

さておき、15羽への装着はできず申し訳ない限りですが、まずは11羽の渡りルートに期待したいと思います。

今回の活動について、下記でも紹介されていますので、共有させていただきます。

奄美新聞

サシバ生態、全容解明へ – 奄美新聞

NHK

渡り鳥サシバにＧＰＳタグを装着して移動経路を調査｜NHK 鹿児島県のニュース